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ドミンゴ家の畑便り vol.2 ~パパのブドウ畑~

すっかり暖かくなってきたシチリア。今年は春の訪れが遅く3月中旬まで着ていたヒートテックも脱ぎ捨て、日中は長袖カットソー1枚で出かけられるほどになりました。

パスクワ(=イースター=復活祭:移動休暇で今年は4月4日)を利用して旅したトスカーナ、キャンティー地方では、まだ全く芽吹いてもいなかったブドウの木ですが、シチリアのブドウ畑では既にモッサモッサと葉っぱが生えてきています。ドミンゴ家の畑にも10数本のブドウの木があり、こちらはワイン用ではなくもっぱら食用。

「昔は、ここ一帯にブドウの木があったんだけどね~。」

f0226106_372747.jpg(左上)ここ一帯にブドウの木が植わっていたそうです。

(右上)ブドウの葉もモッサモッサと出てきましたが、ちっちゃな実も発見!この部分が房になります。

(左下、右下)樹齢40年のブドウの木。幹もグネグネして樹齢が伺えますね。


パパ曰く、ブドウの木の寿命は一般的に約20年。20年を越したあたりから、付ける房の量も減ってきて、ブドウの質も段々落ちてくるそうです。(もちろん、もっと長寿のブドウの木もあるそうですが一般的に)パパのブドウの木は樹齢既に40年以上。一帯にあったブドウ畑はだいぶ本数が減り、現在10数本が残っています。畑のあちらこちらに、ここ数年で接木をしたブドウの木がありますが、ブドウの木がたわわに実を付けるまで5年ほどかかるそうです。最初の数年は、まだまだ幼少期でチョコチョコと実が成り、5歳を過ぎると青年期となり、その後20年までがブドウの木が一番の良い時期。その後、段々と実の付く量が減ったり質が悪くなったり、、、人間の一生と同じですね。

パパは40年を過ぎたブドウの木も実をつけ続ける限り、かわいがっています。かつて手塩にかけて育てて、大量の実をつけてくれた(このブドウはドミンゴ家の自家製ワインとなっていたそうです)ブドウの木、実のつく量が減ったからってそう簡単にバッサリと切れないそうです。

私がブドウの木の写真を撮っているとパパがなにやら小道具を持ってきました。「なにそれ??」
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「Zolfo(ゾルフォ=硫黄)を散布する道具だよ。」

ブドウには病気やら、カビやら、小さな虫やら、、、色々な問題が発生します。パパは病気やカビを防ぐ為に硫黄の粉を撒くのです。(硫黄は天然素材です。)

「通常は、年に2回、ブドウが大きくなり始めた頃と、熟し始める前あたりに撒くんだよ。でも今年はね、少し特別な方法をとってみたんだよね。去年、病気になった木が数本あったからさ、再発を防ぐ為に少し早めに撒いてみたんだ。あともう1回は、ブドウが大きくなり始めた頃かな。」

毎年、その年の状況や前年の状況を見ながら硫黄の粉を撒く時期を決めるそうです。

パパが手に持っている緑の道具は、両手を合わせるようにするとパフパフと硫黄の粉が出てきます。量も調節できるらしく、今回は第1回目という事もあり極小の量。撒かれた硫黄の粉はこんな色をしています。
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硫黄の粉と言えば、、、マルサラワインで知られるカンティーナFlorio社は1800年代、硫黄の抽出に成功して大金を稼いだ、、、って話をFlorio社で聞いたことがあります。昔から伝わる知恵なんですね。

パパのブドウ畑には、黒ブドウのカルディナーレ、白ブドウのソーヴィニヨン、など、色々な種類のブドウが植わっています。今年はどれだけの実をつけてくれるのでしょうか、、、、。がんばれ、ブドウの木!
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by lacucinasiciliana | 2010-04-12 04:31 | シチリアの畑から
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