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マンマの古道具 その1  ~ モルタイオ ~

私のパートナーのC氏の実家のマンマの家には、先代から伝わるたくさんの古道具があります。長い年月を経て、現在もまだまだ台所で活躍している、、、そんな道具をちょっとづつ紹介していきます。

第1回目はこちら。
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イタリアでは「Mortaio(モルタイオ)」と呼ばれる”すり鉢”。

「左の陶器のものは、お姑さんが使っていたものを嫁入りした時にプレゼントしてくれたのよ。右の木のものは、私が結婚記念に買ったもの。結婚して47年だからいずれもそれ以上経っているって事ね~。陶器の方は60年以上じゃないかしら?」

手入れが行き届いているせいか、50年近く使い続けているものとは思えないほど保存状態も良いです。もちろん両方とも現役で、現在も使われています。

さてこのモルタイオ、ジェノバではかの有名な「ペスト ジェノベーゼ」を作るために大理石のモルタイオがあります。変色を防ぐ為に温度が上昇するのを防ぐことが可能な大理石にしたそうです。日本にはゴマなんかをすりやすくする為か溝が付いたすり鉢。そしてインドにも東南アジアにも、、、名前は違えど、どこに行っても存在するんですよね、モルタイオ。シチリアでは「木」のモルタイオが多く、続いて陶器、でしょうか。

「昔は機械がなかったからすべて手作業で磨り潰していたのよね。今でこそ一瞬でできるようになったけれど、昔は朝から、食べるために働いていたようなものだったわ~。」

このモルタイオで作るもの、と言えば「Pesto Trapanese(ペスト トラパネーゼ)」。地元の人の間では、「Pasta con l'aglio(にんにくパスタ)」とも呼ばれているこのペースト、にんにく、バジル、生アーモンドを一気にこのモルタイオで潰していきます!(ペーストは最終的にはトマトも入ります。)ご覧下さい、マンマの勇士を!
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レッスンで体感していただいた方はお分かりかと思いますが、簡単そうに見えて慣れないと本当に大変な作業です。アーモンドは「皮無し生」の状態なのでとっても潰れにくいのですが、マンマはガツッ!ガツッ!と慣れた手つきで潰していきます。力も然ることながら、潰すにはコツがあるんですよね。

「当時は”皮無しアーモンド”なんて売っていなかったからね~。ペーストはね、夏に収穫したアーモンドの硬い外皮を石でバンバン叩いて取るところからはじまったのよ。で、薄い皮は熱湯につけて湯剥きして、、、、。」

力強くアーモンドを潰しながら、楽しそうに昔の話をするマンマ。時代はどんどん変わってきて、自給自足生活経験者も少なくなってきている今日この頃、マンマから昔の話を聞く時間は私の大切な時間でもあります。

こうして代々大切に受け継がれていく道具達は幸せものですね。

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by lacucinasiciliana | 2010-04-14 16:49 | マンマの古道具
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