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ローマで家庭伝統料理を味わう

オリーブオイル講習会でローマに滞在中、ローマのイタリア人の友達が彼の自宅に招いてくれた。

「マンマがさ、何か食べたいものある?って聞いているけど、なにかリクエストはある?」

と、電話で聞かれた私は、

「ローマ料理!」

とすかさず答えた。

ローマは何度となく行っているが、いつも滞在時間が短いため、なかなかローマ料理なるものを食べる機会が少ないのだ。

さて、講習会第2日目の夜、小さな花束を買って彼の家を訪れた。

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迎えてくれたのは既に定年生活を謳歌する食べること大好きなマンマとパパ。

「今日はあなたのためにローマ料理を作ったわよ~~。」


f0226106_0121191.jpgまずは簡単なアンティパストを食べたあと、運ばれてきたのはこれ。→

「スパゲティ アマトリチァーナ」

本当は穴が開いたブカティーニというパスタで作るらしいがこの日はスパゲティーで作ったそうだ。グアンチャーレという豚頬を塩蔵したものをたっぷり使っているためコクがあるこのソース。玉ねぎをじっくりと炒めるせいか、どことなく甘味のある仕上がりになっている。そして、忘れてはいけないのがペコリーノ・ロマーノ。これを上からたっぷりとかけて食べるのだ。ちなみにペコリーノ・ロマーノはローマで作られているからロマーノ、と呼ばれているわけではないので注意。ペコリーノチーズは紀元前、ローマ帝国時代から作られていた。そこから名前を取って「ロマーノ」となったわけだ。

以前どこかで、トマトソースの入らない白いアマトリチァーナを食べた事があったが、グアンチャーレのコクがダイレクトに感じられてそれはそれは美味しかったこと、、、。しかし、マンマのアマトリチァーナも負けないくらい美味しかったのだ。さすがマンマ。


f0226106_1513944.jpgさて、セコンドは、、、、

「サルティンボッカ」

サルティンボッカ=Salta in bocca(サルタ イン ボッカ)、「口の中に飛び込む」、という意味。簡単にできるから、すぐに食べられる、、、という事からこんな名前が付いたそうだ。さすが想像力が逞しいイタリア人。

仔牛肉に生ハムを巻きつけてバターで焼く、というのが基本的なサルティンボッカ。忘れてはいけないのがセージ。マンマのサルティンボッカはセージと生ハムを中に入れて2つに折りたたんであった。シンプルながらに美味しいのがサルティンボッカ。レストランで食べるのは結構しょっぱいものが多いのだが、やはり家庭の塩は少し控えめ。美味。

付け合せにはフィノッキオのオーブン焼き。フィノッキオは冬の野菜なので旬は過ぎているが、これまた美味しい一皿であった。

「ローマといえば、本当はカルチョーフィなんだけどね。さすがに季節が終わってしまってもうなかったわ」

そういえば、3月にローマに来たとき食べたカルチョーフィのフリット、、、たまらなく美味しかったのを思い出した。

ワインはフラスカーティ。もう何年も飲んでいなかったが相変わらずすっきりしていて美味しかった。

この後に大量のイチゴが出てきたのだが、これが本当に美味で!小粒のイチゴはローマ郊外で生産されているらしく、小粒だがとっても甘い。オレンジ汁で軽くマリネしたというイチゴはさっぱりしていて、なんだか食べたものが一気に消化されていくような気がした。(あくまでも気がしただけだが)

オリーブオイルの講習会に参加しているという私に、

「ウチは知り合いの生産者から直接買っているのよ。スーパーでは絶対に買わないわ。」

とマンマ。イタリアでは自分の畑こそ持っていなくても、親戚が畑を持っていたり、知り合いから分けてもらったり、もしくは信頼の置ける生産者から直接買ったり、、、オリーブオイルは非常に身近なものである。ここのマンマも使用する植物性オイルはオリーブオイルのみだ、と言っていた。

色々と話をしているうちに、パパは私が2004年にイタリアに来たときに一番最初に到着した料理学校がある場所マルケ州のjesi(イエジ)という街で、そしてマンマはその後私がチョコレート修行に行ったシチリア州のModica(モディカ)で産まれたことが発覚。2人とも数年、産まれた土地で過ごしてその後、ローマに来たそうだが、本当になんという偶然か、、、。

レストランで食べるのも伝統料理だが、家庭で食べる伝統料理は本来のそれである気がしていつもワクワクする。家に招待してくれた友人に感謝するのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-14 00:25 | 番外編:ローマ
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