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グラニータで始まるシチリアの夏の朝

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シチリアの夏の朝ごはんの定番と言えば、「グラニータ」。グラニータとは、、、イタリア版カキ氷、というところだろうか。日本のカキ氷が氷を削ってシロップをかけるのに対し、グラニータは水とアロマを合わせてから凍らせる。そして氷ができてから削るのではなく、凍らせる段階でガチガチの氷とならないよう、何度も何度もかき混ぜ空気を含ませて行きようやく出来上がるのである。そのためジャリジャリではあるがどこか滑らかな口当たりなのが特徴だ。

暑い暑いシチリアの夏は、グラニータにブリオッシュと呼ばれる丸いパンを浸しながら食べるのが地元民の食べ方。え?グラニータにブリオッシュ??と思うかも知れないが、シチリアにきたら一度試していただきたい。ブリオッシュと言われる丸い柔らかいパンは、日本で言うところのブリオッシュとは異なり、意外とリーンな感じだ。ブリオッシュというよりミルクをたっぷり入れて焼いた「ミルクパン」といたほうが正しいだろう。ニュートラルな味の柔らかなパンは、グラニータに浸すとその味をしっかりと吸収して、そして更に柔らかくなり、とっても美味しいのだ。

シチリア中、どこに行ってもグラニータは食べられるが、「Granita di Gersomino(ジャスミンのグラニータ)」は西シチリア、とくにトラーパニオンリーと言ってもいいだろう。夜に香るジャスミンの花を香りが一番強いと言われる明け方に収穫しにいって水に浸すこと数時間。そのジャスミンの香りが移ったジャスミン水で作る。グラニータからはほのかなジャスミンの香りがしてとても上品な味だ。(ちなみに一番上の写真はジャスミンのグラニータ。)

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ジャスミンの他、アーモンド、ピスタチオ、ジェルシ(桑の実)、カッフェ、レモン、などなど、風味は色々。ちなみに上の写真は、アーモンドとピスタチオのハーフ&ハーフ。ぽっこりと丸いパンもかわいい。風味も色々とあれば、お店によってブリオッシュの味が違うのも面白いところ。シチリア滞在中に毎日風味を変えて試してみるのも楽しいだろう。

f0226106_22161841.jpgシチリアでグラニータを食べる時の注意点。夏になるとシチリアのBarならどこでも置いてあるグラニータだが、カウンターの後ろでグルグル回り、取っ手を下ろすとチューブから出てくるスラーピータイプのグラニータは大量生産品と思って間違いないので避けたほうがいい。職人さんが作ったグラニータはジェラートの入れ物にフタがついたようなアルミかステンの入れ物に入れられているはずだ。

せっかく食べるなら是非職人さんが手をかけて作ったグラニータを食べていただきたい。きっと来年もまたグラニータを食べにシチリアに来たくなることであろう。

→右の写真はサンビート ロ カーポのジェラテリアで食べた激ウマの桑の実のグラニータ。フレッシュの桑の実から作っただけあって非常に味が濃く、ほのかに感じられる酸味がとっても爽やかだった。
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by lacucinasiciliana | 2011-07-15 20:44 | シチリア菓子・パン
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