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12月13日サンタルチアにはは何を食べる? ~シチリア伝統の食文化~

ブログを始めてからというもの、何度となくアップしてきた12月13日「サンタルチアの日」。この日、シチリアでは

「粉から出来ているものを食べない」

という習慣がある。(それは何故?詳しくはこちらを参照。)

粉から出来ているものと言えば、

・バスタ
・パン

イタリア人の食卓を支える2大食材は食べれない。そこで変わりに食べるものが、

「お米」

なので、サンタルチアの日は

「お米を食べる日」

とも言われているのだ。

さて、シチリアで「米料理」と言って一番に頭に浮かぶもの、、、それは

「アランチーニ」

つまりライスコロッケだ。この日、トラーパニの多くのバールやパン屋では大量のアランチーニが並び、そして人々はそれに群がる。という私も今年はこの群がる者達に紛れてきた。

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私が行ったのは食事スペースがあるBar。奥からは次々とこぶし大のアランチーニの山が運ばれてくる。そしてその山はすぐさま、無くなるのであった。私も横から、

「1個ちょうだい!」

と手渡しでもらい、その場でガブリとかじり付く。熱々の出来立てアランチーニはそれはそれは美味しい。

そしてこの日、もうひとつ食べねばならぬもの、それは

「クッチーア」

丸麦を茹でて色々な味付けをした、食事ともドルチェとも言いがたい一品だ。

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左から、

・ ヴィンコット+オレンジの砂糖漬け
・ リコッタ+チョコレート
・ オレンジ風味

と3種類が用意されてみた。全種類食べてみたが、気に入ったのはリコッタ!一番気が進まなかったものだったが、食べてみると意外と美味しい。

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ちなみに、伝統的なのはヴィンコット。ヴィンコトはVino Cotto(ヴィーノ=ワイン、 コット=煮る)、つまりワインを煮詰めてトロトロにした調味料だ。かつてはオレンジの砂糖漬けも入れずにシンプルに茹でた丸麦とヴィンコットでサンタルチアをお祝いしていたという。

生活のスタイルが変わり、家庭ではなかなか見れなくなりつつあるこの習慣だが、こうして街では伝統を残そうとする心意気が素晴らしい。例えそれが「売り上げを伸ばそう!」というお店の思惑であったとしても。

ちなみにサンタルチアの日はイタリアの他の地域ではこのような習慣は無く、「子供にプレゼントをあげる日」と言われる地方もあるようだ。イタリア、と言えど、その土地に寄って随分習慣が変わるのが面白いイタリア食文化だ。
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by lacucinasiciliana | 2011-12-14 02:01 | Festaな食卓
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