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ブドウ畑に咲くバラの花

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シチリアでは3月から新芽を出し始めたブドウの木がグングン成長してきた。

トラーパニ近郊のワイン用ブドウ畑では早いものでは8月中旬に収穫が始まる。イタリアの中でも最も早く収穫が始まる地区の一つである。5月はギラギラとしてきた太陽を浴びて早くも実をつけ始めている。そんなブドウ畑をプラプラと散歩していると、この時期見かけるの見事に咲いた色とりどりのバラの花。今日訪問したワイナリー近辺のブドウ畑にも、赤、黄、白、ピンクとバラが咲き乱れていた。

さて、このバラは何のために?

最近は日本でもこんな栽培をしている人が多いそうなので、既にご存知の方も多いようだが、このバラは

「害虫予防」

とのために植えられているのだ。

と言っても、害虫を寄せ付けない、とか、バラが害虫を退治してくれるわけではない。ブドウに付きやすい害虫が先にバラに付くため、ブドウに大きな害を与える前にバラが枯れてくる、、、、というわけだ。バラが枯れてきたら害虫がいるに間違いないから、それに応じた処置をしないことにはブドウも育たなくなる。「BIO(ビオ)栽培」のブドウ畑には必ずと言っていいほどバラが植わっているのだ。

シチリアでは非常にバラを植えているワイン畑が多い。だが、全てのワイナリーが「BIO」の称号を持っているわけではない。

「BIOマークを得るためには毎年費用がかかるんだよ。だから僕達は消費者にできるだけ安く届くようにBIOマークは取っていないんだよね。でも、農薬には頼らず頑張っているんだよ。」

そんな小さな生産者もたくさんいるのだ。

ガーデニングで美しく咲くバラとは違い、シチリアの土地に地植えされたバラはゴツゴツとしてまるで木のように逞しく育っている。

「バラ達よ、今年もブドウが害虫にやられず良いブドウが育ち、そして美味しいワインが造れるよう良い頑張るんだよ、、、、」

と、思わず声をかけたくなるほど頑張ってたくさんの花を咲かせていた田舎道のバラであった。
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by lacucinasiciliana | 2012-05-14 03:18 | シチリアワイン
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