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1月の畑

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1年の中で一番寒い季節の1月。2月になると、どことなく陽射しが春めいてくるのだが、1月は天気が崩れる事も多く、降水量も多い。それでも霜が降らないトラーパニでは、冬でも元気に野菜達が育っている。

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春の訪れを感じさせるグリーンピースも既に植えられて育ってきている。今植えられているのは2畝だけ。この後、時期を少しずつずらして苗を植えて、収穫時期を微妙にずらして短い春野菜の季節を少しでも長く楽しもう、、、という策略だ。

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今が旬のブロッコリー、、、という名の、黄緑色のカリフラワー。シチリア方言で「ブロッコロ」と呼ばれるこの野菜は実はカリフラワーだ。しかし誰しもが「ブロッコロ」と呼んでいる。実際、味も食感もブロッコリーとカリフラワーの中間と言った感じで、日本の白いカリフラワーほどツブツブ感がなくってクリーミーな感じなのである。八百屋には既に人間の頭ほどの大きさの巨大ブロッコロが並んでいるが、ドミンゴ家のはまだ小さくってかわいい。このくらいの時期に収穫して食べると、茹でた時の特有の臭みもなく非常に美味しい。私も一つ収穫。食べるのが楽しみだ。

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これも冬を代表する野菜、カルチョーフィ。日本では「アーティチョーク」と言った方が分かりやすいかもしれない。カルチョーフィにはクリスマスシーズンに向けて蕾をつける「precoce(プレコーチェ=早なり)」と、復活祭に向けて蕾をつける「tardivo(タルディーヴォ=遅咲き)」がある。ドミンゴ家にあるのはタルディーヴォ。蕾をつけるのはこれからだ。

その他、ネギ、サラダ菜、葉野菜が元気に育っていて、にんじん、玉ねぎが現在成長中。もう少しすると、グリーンピースやソラマメの苗植えが忙しい時期となってくる。

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3年前、マンマの誕生日にプレゼントした金柑の木。イタリアでは「mandarini cinese(中国のマンダリン)」と呼ばれる。3年目となった今年はタワワに実を付けた。日本では甘~く育つ金柑だが、シチリアではいくら放置しておいてもさほど甘くはならない。爽やかな渋みがあって甘酸っぱい。きっと土壌が違うからであろう。ドミンゴ家の人達は誰一人、金柑を好まない。熟しているものは全て収穫してきたのでシロップ漬けにしてみようかと思う。

シチリアの冬の畑は想像以上に賑やかだ。それは霜が降らないから、そして降水量が多いから。夏になると一滴も自然の恵みの雨を受けることができないシチリア。土はカラカラに乾き、8月が終わる頃には暑さと水不足に強いトマトですら枯れてくる。それが今の時期は常に畑の土が湿っているほど雨がふる。夜の気温も氷点下にはならないので植物も青々として寒いながらに元気に育っている。

冬の畑に出ると何故か元気になる。それはきっと植物達がパワーを与えてくれるからであろう。
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by lacucinasiciliana | 2013-01-21 05:21 | シチリアの畑から
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