2010年 08月 13日 ( 1 )

夏の風物詩 ~アーモンド収穫~

f0226106_1874379.jpg


トマトソース大作戦に続くドミンゴ家の夏の風物詩、アーモンド収穫。ドミンゴ家には家の奥にある家庭菜園の他、家から5㌔ほど離れた場所に大きな畑があります。その畑の入り口にあるのがアーモンドの木。たった1本の木ですがたくさんの自然の恵みをもたらしてくれます。(写真の量の倍以上が干されていました)

毎年8月になると、こうして籠や天板に乗せられて庭の隅っこに置かれているアーモンド。毎年8月15日の前あたりに見かける風景です。この日、午前中にママとパパ、2人で収穫してきたアーモンド。アーモンドは写真のような殻の上に更に緑の殻をかぶっています。それがパカッ!と割れてきた頃が収穫時期だそうです。この緑の殻、意外と剥がれにくく。昼食後夕方までずっと殻を剥いて、私が到着した20時前にようやく終わって干し始めたそうです。

ドミンゴ家の生活ぶりを見ていると、昔は人間の営みってほとんどが食べるためにしていたのだな~、、、としみじみ思います。食べるものが豊富で、しかもすぐに購入できる現代、食べるための営みと言えば料理をするくらいです。アーモンドだって殻なんか剥く必要ないし。パスタだって買ってきて茹でるだけだし。ドミンゴマンマは、

「昔は乾燥パスタなんてなかったからね。夏になると朝からみんなで20キロくらいの粉を練ってセッセとパスタを作って天日干しして保存するために乾燥していたのよ。パンだって週に1回1週間分、やっぱり20キロの粉を練って作って焼いていたのよね~。当時は薪釜で、オーブンなんて便利なものは無かったからね!」

と、昔の話を良く語ってくれます。マンマの実家はかつて小麦や野菜の農園を経営していたため、生活は100%自給自足だったそうです。簡単に「粉」とは言うものの、製粉するのも家でやっていたそうですからそりゃ大変ですよね。

アーモンドもこうして乾燥した後は、パパがひとつひとつ、石で叩いて中の実を取り出します。必要な時に、必要なだけ割るのですが、意外と時間がかかるのです。

便利な現代の社会に生まれてきた私ですが、こうして人間の生活の根源みたいなモノを垣間見ることができるシチリアの生活。そんな機会を与えてくれた神様とシチリア、そしてドミンゴ家の皆に感謝の気持ち、です。


「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」もヨロシクです!
f0229410_14454993.gif
[PR]
by lacucinasiciliana | 2010-08-13 17:41 | シチリアの畑から