2011年 06月 06日 ( 1 )

マルサラの洒落た食堂「La Bottega del Carmine(ラ ボッテーガ デル カルミネ)」

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トラーパニから南へ30km、マルサラは言わずと知れた「マルサラワイン」の生産地として知られる街である。緑の鮮やかな陶器のクーポラが目立つマルサラ旧市街は小さいながらに活気に満ち溢れる。そしてアラブの匂いがプンプンとする街のひとつでもある。

マルサラには何度も足を運ぶ私だが、いつも歩くのは旧市街のメインストリート。メインストリートと言っても約300m程の筋を2本歩くと旧市街を半周したことになるくらいの小さな街だ。マルサラでの食事は決まって無難な馴染みのトラットリアに行くのだが、先日、知人と一緒にマルサラに行ったときの事、

「ウニのパスタがどうしても食べたい」

馴染みのトラットリアにはウニのパスタはメニューとして置いていない。そこで、マルサラの街を「ウニパスタ」を探して歩くこととなった。そもそもマルサラ旧市街にトラットリアは数少ない。数軒周ってみるものの

「今日は無いよ」

と、つれない返事が返ってくるのみ。

シチリアでは1年中取れるウニだが、すぐ近くの海で「ウニ師」が潜って取ってくるため、海が荒れてうねりが強ければ当然潜ることができず、そんな日はなかなかウニパスタにもありつけない、というわけだ。この日も天気は良いものの、風が強く波が立っていた。

街もそろそろ一周、、、という時になんとも洒落たお店を発見。見た感じラウンジ、、、という感じだったが、とりあえず入って聞いてみた。

「ウニパスタはありますか?」

「あるわよ。」

と、ちょっと無愛想なシニョーラ。やっと見つけたウニパスタ、、、これはもう入らないわけがない。

とりあえずアンティパスト、、、と思ってメニューを見ると、「野菜のアンティパスト」、「肉&チーズのアンティパスト」、「魚介類のアンティパスト」、と2人分からの盛り合わせのみ。1週間以上に渡るシチリア滞在で海の幸ばかりを食べて肉類に飢えていた知人ご一行様。迷わず「肉&チーズのアンティパスト2人分」を頼む。

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しばらく待っているとシニョーラが大きなお皿を持ってやってきた。たっぷりと盛られてきた一皿は本当に2人分??と目を疑うほどだった。生ハム、サラミ、ペコリーノチーズ2種、、、女性4人、十分に堪能できる量であった。2人で頼んだらこれで「ごちそうさま」となってしまいそうな量だ。

さて、アンティパストをゆっくりと食べ、待つのは皆さんお待ちかねの「ウニパスタ」。シチリアで取れるウニは赤く線が入ったようなウニ。日本のあのクリーミーなウニとは少し違う。

「シチリアのウニって痩せているんですね」

とよく言われるが、痩せているわけではなくそういう種類のウニらしい。香りと味は日本のそれより強烈に強い。と、そんな事を説明している間にやってきたウニパスタ。

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なんとお上品なこと。

大きなリムに小さな穴が空いたパスタ皿は、日本で初めて見たときに正直驚いたが、まさかここシチリアでも見ることになるとは。ただし、穴の大きさは日本と随分違うようで、小さく見える穴でもしっかりと100gのパスタが収まっていた。(日本で食べたこの手のパスタは推定30gだった、、、)

ウニアレルギーの私は別の皿を頼んだのだが、ウニパスタはまぁまぁ美味しかったとのこと。シチリアでの目的がひとつ果たせた事に満足する一行であった。

ランチという事もあり、セコンドをパスして店を去ったが、店内の雰囲気が素晴らしく良かったこのお店。

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夏には外のお庭でゆっくり寛ぐこともできるとのこと。

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日が長い夏の夕暮れに、またゆっくりと来てアペリティーヴォ(食前酒)から夕食まで、ノンビリと楽しんでみたいお店であった。

<店舗データ>
■La Bottega del Carmine
住所:Via Caturca, 20 Marsala
TEL:+39 0923 719055
URL:http://www.labottegadelcarmine.it/
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by lacucinasiciliana | 2011-06-06 20:42 | シチリアのオイシイ食堂