2011年 11月 08日 ( 1 )

100年を超える老舗リストランテ 豚肉専門店 Majore(マヨーレ)@キアラモンテ グルフィ

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以前にもこのブログで紹介したキアラモンテ グルフィの豚肉専門店「Majore(マヨーレ)」。機会があって再訪してきた。

キアラモンテ グルフィーはシチリア州ラグーサに属す小さな市だが、この辺りは渓谷に囲まれているため、かつては街と街の行き来が大変だったため、ラグーサまで20キロと近いながらに少し異なる食文化を形成している。キアラモンテ グルフィに伝わり、ラグーサに顕著に見れないのが「豚肉文化」。(顕著に見れないだけでラグーサにももちろん伝わってはいるのだが)今回で4回目となるMajore訪問。今回も豚肉を堪能した。

最初に訪れたのは確か2008年。Dancyuの取材コーディネートだった。山の民族であるこの土地の人達は、日本で想像されるような手を広げて迎え入れてくれるようなイタリア人像を覆すほどの静かさだ。取材だというと、やけに陽気にサービス精神旺盛になるのがイタリア人の特長とも言えるが、Majoreの人達は静かに押し付けがましくなく、しかしとっても親切に私たちを迎え入れてくれた。それはこのお店のサービスにも象徴される。

とってもにこやか、という訳ではないが細かい気配りがあり、そして聞けばとっても親切に対応してくれる。少々放っておかれたほうが心地よい日本人としてはちょうどよい塩梅かもしれない。

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Majore、ちょっと変わっているのはお店を入るとすぐに厨房があること。お店に入った瞬間漂う、おいしい匂いが食欲をそそる。まずは奥にあるエノテカでワインを選ぶ。ラグーサ地方のワインと言えば、Cerasuolo di Vittoria(チェラスォーラ ディ ヴィットーリア)。Nero d'Avola(ネーロ ダヴォラ)とFrappato(フラッパート)から作られるシチリア唯一のD.O.C.Gだ。お店にお勧めされた「Para Para」というワイン。えパラパラ、、、、という言葉の響きに惹かれこれに決定することにした。

席に着くと、

「何にしましょうか、、、アンティパスト、プリモ、セコンド、、、この地方の料理を召し上がりますか?」

実はメニューがあるのかも知れないし、頼めば魚料理も出してくれるらしいMajore。でもやはり食べるべきは「この地方の料理」、つまり「豚肉三昧」だ。


アンティパスとは大きなカットの「豚肉のジェラティーナ」に生に近いサラミ、そしてカポコッロ。そしてキラモンテグルフィ特産のオリーブ。

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プリモはいつ食べても絶品の豚肉のリゾットと、豚肉のラグーのラビオリ。

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そしてセコンドはサルシッチャのグリルと豚肉のリピエーノ(詰め物)。

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いずれも一皿一人分、期待を裏切らない量と味。いつ食べても本当に絶品だ。

シチリアも観光地化の波に押され、オシャレなイマドキっぽく改装するレストランも多い中、いつ来ても同じ空気に同じ味を楽しませてくれるレストランは貴重な存在だ。そして私はそんなレストランが大好きだ。

1896年創業という100年を超える歴史を持つ老舗のMajore、いつまでも美味しい素朴な料理を出し続けて欲しいものだ。

<店舗データ>
Ristorante Majore(リストランテ マヨーレ)
住所 : Via Martiri Ungheresi, 12 Chiaramontegulfi(Ragusa)
電話 :  0932-928019
サイト : http://www.majore.it/
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by lacucinasiciliana | 2011-11-08 21:12 | シチリアのオイシイ食堂