2012年 11月 14日 ( 1 )

ウチのオリーブオイル2種をテイスティングする

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11月上旬に収穫した我らが25本のオリーブの木。農園には「チェラスォーラ種」と「ノチェッラーラ種」という2種類の木が植わっていて、それぞれを別に収穫してそれぞれ単一品種のオイルを絞った。

オリーブオイルはワインと同じく、同じ品種でまずはオイルを絞る。ブレンドはその後だ。私は個人的趣味からすると、ブレンドしたオリーブオイルよりも単一品種のオリーブオイルのほうが好み。何故なら、その品種が持つ最大限の魅力を味わうことができるからだ。

我が家の2種のオイルをテイスティングしてみた。

まずはチェラスォーラ種。まず香り。チェラスォーラ種の典型的な香り、「カルチョーフィ(アーティチョーク)」の香りを強く感じる。そして青い草、青いオリーブの香り、とにかくフレッシュな緑の香りだ。そして味覚。最初に感じるのは苦味、それを追って辛味が喉にやってくる。鼻からは香りで感じた若い緑の香りがフワっと抜ける。今すぐに使うには非常に強いオイル。今ならレアに焼いた牛肉に合わせるのにピッタリであろう。

そしてノチェッラーラ種。香りは誰がなんと言おうと青いトマト!青いトマトをもいだ時のあの香り、、、まさにそのものだ。じっくり香りを試していると、ほのかな青りんごの香り、青いバナナの香りが後を追って来る。そして口に含んでみる。なんとも言えないフレッシュさ!通常、ノチェッラーラ種はかなり強い辛味を感じるはずなのだが、辛味は穏やか。苦味と辛味がこんなに穏やかなノチェッラーラ種のオイルは初めてだ。

アルベルト氏に聞いてみると、

「トラーパニ周辺で収穫されるノチェッラーラ種は比較的辛味も苦味も弱いんだよ。」

ノチェッラーラ種と言えばトラーパニから南に約50キロ行った、シチリア西南部のカステルヴェトラーノ。そこで収穫されるノチェッラーラ種のオイルは苦味も辛味も絞り立ては非常に強い。その違いはおそらく土壌であろう。我が家のノチェッラーラ種のオリーブオイルは、サラダや魚のグリルにピッタリのフレッシュな味わいだ。

2種のオリーブオイルは現在、ステンレスのタンクの中に眠っているが、少しだけ持って帰ってきて毎朝テイスティングをしている。収穫して搾油してから約2週間が経つが、これが面白いことに早くも変化を始めてきているのだ。最初は苦味をすごく強く感じたチェラスォーラ種は、少しずつ苦味が落ち着いてきている感じがする。

オリーブオイルは生き物。これから少しずつ変化していくオリーブオイルを1年間観察していくのが楽しみだ。
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by lacucinasiciliana | 2012-11-14 20:43 | オリーブオイルのお話