カテゴリ:シチリア・旬の食材( 27 )

乾いた大地に生きる ~フェンネルシード~

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先日、マルサラのド田舎をかっ飛ばしてとあるカンティーナに向かう途中、夏の暑さで乾き切った茶色い土地の道路脇に小さな黄色い花が咲き乱れていた。そうだ、そろそろフェンネルシードの季節だな、、、。

フェンネル=ういきょう、イタリア語では「フィノッキオ」と呼ばれている。イタリアではフィノッキオというと、セロリのような、ほのかに甘いような、、、独特な香りをした白く丸い野菜を指す。しかし、シチリアでは

「野生のフィノッキオ」

というものが存在している。そして野菜のフィノッキオと区別するため、シチリアでは「フィノッキエット」と呼ばれる。

野生のフィノッキオは言ってみれば雑草。冬のシチリアの田舎を歩くと必ずと言っていいくらい見つかる。フワフワした細い葉と強烈な香り、シチリア料理に欠かせない一品でもある。野生のフィノッキオ、白い株(野菜の部分)は成長せず、ひたすらフワフワした葉だけがモサモサと育っていく。春になると季節を終え葉は枯れて、茎だけがどんどん成長する。そして今の時期、黄色い小さな小さな花を咲かせるとその後に種をつける。それが「フェンネルシード」だ。

車を止めて花の香りを嗅ぐ。なんとも言えない爽やかな香り、、、、他の香りに例えようがないほど独特だ。そして、種を探してみる。まだ完全に乾き切った種は少ししかなかったが、既に多くの種をつけていた。

フィノッキエットもフェンネルシードも料理に使うが、私はこの時期の「花」も部分を料理に使う。シチリアの暑い暑い夏に食べるフィノッキエットの花を使った料理は、ひと時の清涼感を与えてくれる。それはまるで、「シチリアの残暑も頑張って乗り切って!」と、毎年フェンネルの花に励まされる私であった。
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by lacucinasiciliana | 2011-08-26 15:51 | シチリア・旬の食材

シチリアで寿司を食う!

トラーパニと言って想像するのは「古代製法の手作り塩」「ヌビアの赤ニンニク」か、、、いや、一番最初に思い浮かぶのはやはり「生の黒マグロ」であろう。

5月下旬から6月にかけて回遊してくる黒マグロは7月も中旬の今、既に魚市場ではほとんどみかけなくなった。マグロは冷たい海流を好むため、トラーパニ一帯は暑すぎて既に撤退したようだ。毎年毎年目にする生の黒マグロ、6年もトラーパニに住んでいるといい加減、驚かなくもなってきた。が、実はマグロの刺身を食べたのは去年が初めてだった。魚市場には数件のマグロ売りが毎年やってくるが、毎年見ていると刺身で大丈夫そうなすごくキレイなものと、生で食べたら厳しそうだな、、、という部分と、段々見分けが付くようになってくる。

昨年のこと、レッスンの食材を調達しにいった魚市場であまりにも美味しそうな赤身とトロを発見して思わず購入。日本からシチリア料理を学びに来たイタリア料理のシェフにさばいてもらった。刺身にして食べたのだが、それはそれは美味しかったこと、、、。トラーパニ在住5年目にして初めて食べた刺身だった。

さて今年の5月、渋谷にある素晴らしいキッチンスタジオを運営、そしてフードコーディネータとして活躍する里見陽子さんがトラーパニに元アシスタントの皆さんと来てくださった。その目的は

「生マグロを食べること」

それならば、、、という事で、マルサラの魚市場にマグロを物色しに行った。

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マルサラの魚市場はトラーパニのそれに比べて小さいのだが、トラーパニ同様、非常に新鮮な魚が並ぶ。マグロもトラーパニがたくさんのマグロ売りがいるのとは対照的に1軒か2軒しか売っている人はいない。しかし、今日も美味しそうな、そしてキレイなマグロがあった。赤身~中トロくらいの、トロよりは赤身好きの私にとってはちょうど良いあたり。2cmくらいの厚さに切ってもらう。

さて、本日のシェフは里見さん。

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この日は夕方から料理教室のレッスンがあったのだが、終了後、手早く日本から持参したコメを炊き、買ってきたマグロをチャッチャッチャとさばいてくれた。写真の右にはシェフの料理教室の先生をしてくれているマリアが興味深そうに見ている。

まずは手巻き寿司。

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これまた持参してくださったノリにシャリを乗せたら、ワサビをチョビットとマグロをドン!と乗せて巻く、、、美味。本当に美味しい。お皿いっぱいにあったマグロの刺身たちはドンドンなくなっていく、、、。この日、レッスンを行ったワイナリー併設のホテル、Donna Francaの面々にも味見してもらったが、皆相当喜んで食べていた。

さて、最後はニギリ!

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ニギリが美味しそうなこともさることながら、女史のニギリを見つめる視線に注目。目がキラキラ輝いている、、、それほど美味しそうだったという事だ。

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こちらはDonna Francaのエマヌエーレちゃん。こちらも美味しそうに頬張る姿が印象的だ。Donna Francaに宿泊していたお客様にも少しだけ振舞ったところ、お代わり!をされそうな勢いで、皆食べていた。

こうしてお皿いっぱいにあった刺身たちはあっ!という間になくなってしまったのだ、、、。

トラーパニまで来てくれて、材料をすべて持ってきてくれて、おまけに魚をさばいてくれ、全て準備してくれた里見さんに心から感謝。

年にたった1ヶ月だけ楽しめるマグロの季節。私は時期が来ればいつでも食べることができるのだが、一人で食べてもつまらない、というものだ。そして料理は好きだけれど、寿司は握ってもらう方が好きな私。2012年、トラーパニに来て私に寿司を握ってくれる人を募集中!
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by lacucinasiciliana | 2011-07-11 05:50 | シチリア・旬の食材

初夏の風物詩 ヌビア村のにんにく売り

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トラーパニから数キロ南に下った小さな村、Nubia(ヌビア)。そこでは美味しい美味しい「赤にんにく」が栽培されている。

にんにくが栽培されるのは海からすぐ近くのゼロメートル地帯。にんにく農家のおっちゃん曰く、

「どこの場所に植えたってヌビアの赤ニンニクと同じ風味は出せないんだべ。この潮風と土の下に流れる海水があってこそ美味しいヌビアのニンニクを作ることができるんダベナ~。」(← 方言にするとこんな感じ??)

ヌビアの赤にんにくはピリッ!と辛く、口の中には強烈なニンニクの風味を感じる。しかしこれが不快なものではないところが不思議なのだ。食べた後も胃がもたれたり消化が悪いことはまずない。シチリア西部を代表する農産物のひとつである。

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トラーパニでは6月になると街のあちこちでオート三輪でやってくる「にんにく売り」を見かける。ニンニクは茎の部分を編んで吊るして保存する。年に1度、今の季節にしか収穫しないため、こうして来年の今頃まで保存するのである。実際には3月になると中がスカスカになってくるが、それでも10ヶ月近く保存できるのだからすごい。

初夏になると現れるにんにく売り、、、今年もシチリアに本格的な夏がやってくる。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-23 18:41 | シチリア・旬の食材

捥ぎたての喜び

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今年は豊作のドミンゴ家のアプリコットがいよいよ熟してきた。

木から捥いで頬張った完熟アプリコット、、、それはそれは甘く、しかしどことない酸味も心地よく、、、その豊かな風味は言葉ではあらわせないほど美味しい。

日本ではなかなか食べることができないフレッシュのアプリコット。イタリアでは初夏のフルーツの定番だ。私もこの時期になると近所の八百屋でたくさん買ってきて毎日食べる。しかし、捥ぎたてのアプリコット、それは私がいつも食べているものとは別物だ。

八百屋で売っているものは流通の事情で完熟してから出荷することはあり得ない。ある程度固い状態で収穫され、八百屋に並んでいる数日の間に熟していく。もちろん熟したものは甘いのだが、捥ぎたてのアプリコットほどの風味はもちろんない。

今、ドミンゴ家には食べ放題のアプリコットとプラム、もう少しするとイチジク食べ放題が楽しめる。

これぞ究極の贅沢だ。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-20 17:20 | シチリア・旬の食材

トラーパニの漁港にあがるとれたての魚 Ritondo(リトンド)

今日、魚市場近くの漁港を歩いていると、、、。

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なにやらオジサの人だかりが、、、。何々?と思って私も覗いて見ると。

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とれたての魚を網から外しているところでした!

こちら本日の収獲。

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ギャラリーに囲まれておしゃべりをしながら楽しそうに魚を網からはずしている漁師のおじさん。しかし魚、意外と網にしっかり引っ付いているのですね。おじさんは結構力を入れて魚を網からはずしていました。

「オウ、ネエチャン!カッテクカイ??」

魚は「Ritondo(リトンド)」と言って、トラーパニ近海で年中とれる魚です。リトンドはシチリア弁でイタリア語は、、、、忘れちゃいました(汗)粉をつけて多めのオリーブオイルで焼き揚げます。味は淡白ですが美味。

トラーパニの魚市場は、すぐ近くにある漁港にやってきた朝、とれた(釣れた?)ばかりの超新鮮な魚が並びます。生きているタコやカサゴは珍しくなく、鮮度はピカイチ。今日、魚市場を見ている最中にも、次々と新鮮な魚がやってきていました。

今年もあと数ヶ月するとマグロの季節。去年は本当に美味しいトロを食したので、今年も期待している私です♪


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by lacucinasiciliana | 2011-02-18 03:37 | シチリア・旬の食材

2月の農民市場 ~シチリア 冬食材~

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毎週土曜日に開催される直売市場、地元の人からは「Mercato di Contadini(メルカート ディ コンタディーニ)」、つまり「農民市場」と呼ばれています。大都市では随分前から行われていた農民市場ですが、トラーパニでは一歩遅れて2010年の1月から開かれるようになり、早1年。すっかり地元民に知れ渡り、今では市場近くに渋滞ができるほどの盛況ぶりです。

シチリア、特にトラーパニ近辺は標高が低いため、冬でも霜が降りることがほとんどないため、冬もハウス栽培は少なく露地ものが多く。

「季節には季節の野菜を」

その言葉通り、農民市場に行くと旬の食材がはっきりと分かります。

さて、皆さんも一緒にお買い物にアムニンニン(=アンディアーモ=Let' go!!)♪

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フィノッキオ=フェンネル=ウイキョウ。シチリアでは食後に消化促進のために、生でボリボりと食べます。アニスのような香りが爽やか。サラダにしても茹でても美味しい、冬の健康野菜です。

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はてナンでしょう?

正解は、フィノッキエット=野生のフェンネルの葉、です。白い株の付くフェンネルは「栽培種」と呼ばれ、野生のフィノッキオを改良したものだそうです。フィノッキエットは野生種なので、言ってみれば雑草。田舎の道端に良く生えています。イワシのパスタには欠かせないこの雑草、ちょっとクセのある香りが病み付きになります。

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これがウワサ(どこで?笑)のブロッコリ!いや、カリフラワー!
シチリア弁で「ブロッコロ」と呼ぶこの野菜は本当は「カリフラワー」。でも味はブロッコリーとカリフラワーの中間くらいな微妙な野菜(笑)クタクタに茹でてトラーパニの美味しいオリーブオイルと美味しい塩で、、、絶品です。

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冬野菜の代表格、カルチョーフィ=アーティチョーク。売り場はこんなに場所を取ります。食べるところはほんのちょっとなのにね~(笑)

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シチリアの冬の野草。わざわざ栽培しているわけではなく、畑の横っちょに自生しています。シチリアの夏は暑いので、この手の野草がグンと減りますが、冬~春にかけては野草天国!数種の野草をいつも楽しむことができます♪

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この時期シチリアといえばやっぱりオレンジ!どこの農家も山盛り持ってきていました。おじちゃんのくわえタバコにも注目(笑)このオレンジ売りのおっちゃんの前には、、、、

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なんと、3キロ2ユーロ(240円ほど)!しかし、このおっちゃんだけではなく、、、これが現在シチリアのオレンジの相場です。もう投売り!みたいな(笑)いやいや、、、やっぱり日本には帰れませんな(笑)

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早っ!もうイチゴが、、、、!ちなみに、トラーパニの近くのマルサラはイチゴの大生産地。ただし、ハウス栽培です。季節が来るとワンケース5ユーロ以下(600円以下)と激安になるので、もう少し季節を待ちましょう。ちなみにワンケース=3kgほどのイチゴです♪

さて、グルグルと回って色々なものを見ましたが、今日の私のお目当てはマンダリーノ。みかんのような小さなオレンジです。ドミンゴ家はオレンジはまだまだ成っていますがマンダリーノはそろそろ終わり。なのでこれは買うことにしました。

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ちなみにこちらもオレンジ同様3kg、2ユーロと激安。おっちゃんとお姉さんの満面の笑顔にやられてここの農家に決定!

皆さん、お買い物楽しんでいただけましたでしょうか~?皆さんなら何を買い物しますか???


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by lacucinasiciliana | 2011-02-16 05:41 | シチリア・旬の食材

お魚屋さんでお買い物@シチリア ~イタリア人式三枚おろし~

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本日、試作デー最後の日。今日は魚ものをまとめて3品試作します。お魚はトラーパニの漁港近くにある魚市場にいつもお買い物に行くのですが、今日は朝からヤボ用が突然入ってしまい、そんな時間が取れず(涙)そんな時に時々行くのがうちの近所の魚屋さん。魚の種類は少ないですが、いつも新鮮な魚が取り揃えられています。

今日のお買い物は、切り身に出来そうな白身魚とエビ。今日のお魚は、、、

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今日はエビがとっても美味しそう!白身魚は、、、美味しそうなマトウダイ(イタリア語では「Pesce San Pietro=ペッシェ サン ピエトロ」と言います)がいますが、ちょっとサイズが大きそうだし、、、ちなみにマトウダイは左上の写真の丸い斑点がある魚です。写真にはありませんが養殖のタイがいたので、それにしました。一匹300gで約3ユーロ。

「タイちょうだい。あ、3枚におろしたいから、内臓取ってね。」

と言うと、

「それならボクがやるよ♪」

と、出てきたのが魚屋の息子。え?キミに出来るの、、、?と思いつつ、ついつい好奇心で、

「じゃ~、ヨロシク~」

と言ってしまった私(汗)

さぁ!イタリア人、魚、三枚おろしショーの始まりで~す!

まず使う道具は、、、小さなナイフとキッチンバサミ。(←出た!)まずは日本同様頭を落とします。

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いきなり頭をズバッ!と落とすかと思ったら、ちゃんとエラの辺り両サイドから切り込みを入れていました。最後は手でねじり取っていましたけど(爆)

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ハサミ登場!イタリア人、魚をさばくのにビシバシとハサミを使います。最初は抵抗があった私ですが、ハサミ、意外と早くおろせるんだな~、、、魚が。お兄ちゃんもザックザック、お腹を開いていました。

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いよいよ身をおろします!あら?意外と手つきが良い、、、?小さなナイフで器用に骨から身を剥がしていっています。意外とキレイに出来るのね。(身がボロボロになるのでは、、、?と心配していました・笑)

と思ったら!

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ザックザックザック、、、ハサミ登場!1枚目の身を骨から外すのになんとハサミ!斬新過ぎます、、、。まだまだ新たな発見が色々あるイタリア(笑)

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流水でジャブジャブ、、、、。魚が新鮮だからなせる業です。魚を洗うときは「細~く水を流しなるべく直接魚に当てないようにサクっと洗う」と良く言われますが、ここトラーパニではそんなの関係無し!みんなジャブジャブ洗っています(苦笑)が、確かに新鮮なせいか、身が崩れたりしないところが不思議。やっぱり死後数時間の魚は新鮮です。

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半身が残ったタイをむんずと手で掴んで、背びれや尾びれをバシバシ切っています。骨に身が残っちゃうのかな~、、、と思っていましたが、意外や意外。キレイに剥がされているのでした。

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さて、2枚目。これも背から腹から小さなナイフできれいに剥がされました。最後はまたハサミで残った小さなヒレを切っていましたけどね(笑)

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はい、3枚おろし(3枚目=骨が欠けてますが)の出来上がり~~~。多少ザラついている部分もありましたが、期待以上にきれいな出来上がりでした。

息子が3枚におろしている間、パパは私が頼んだエビの殻をモクモクと剝いていました(笑)

魚市場のオヤジ達の魚のさばき方はあまりに大胆すぎて、頼む気にもなれませんが(まぁ、水道もないし仕方がないんですけどね~)、ここの魚屋さんなら頼んでもいいかな~、、、と思ったのでした。

個人的にすっごく面白かったので記事が長~くなってしまいましたが、最後までお付き合い、ありがとうございました(笑)


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by lacucinasiciliana | 2011-01-27 00:49 | シチリア・旬の食材

シチリアでキノコ狩り

ポカポカ陽気のシチリアです。今年の冬は比較的暖かく過ごしやすい日々が続いています。

日曜日はイタリア人にとって家族が集まる大切な日。私達もほぼ毎週の恒例行事でドミンゴ家へ行きます。この前の日曜日、天気が良くって気持ちが良いので、ドミンゴ家の2番目の畑に行こう!とC氏とパパを誘ってお散歩に行ってきました。

ドミンゴ家には家の裏にある家庭菜園(とは言えないくらい大きいですが)と、おうちから5キロほど離れた少し高台にある2番目の畑があります。2番目、、、というか、実はここが1番目の畑で家の裏が2番目の畑(ややっこしい・笑)私達は「ピアノネーヴェの畑」と呼んでいます。Piano neve=ピアノネーヴェは土地の名前。ここには130本ほどのオリーブの木と、広大な畑があり、家の裏の畑では場所が足りないトマト、場所を必要とするスイカ、メロン、カボチャ、、、などなど、主に夏の産物を植えます。そして、ここは絶景ポイント。

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パパが生まれ育った場所でもあるんですよ。

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カワイイ田舎風のおうち。家の前にあるのはジャスミンの木。ここでジャスミンの香りを楽しみながら過ごす夏の夜は最高でしょうね~~~。

今日の私のお目当ては、、、アーモンドの木!2月に日本で開催する料理教室は「アーモンド」がテーマ。なので、現在アーモンドについての資料を集めています。アーモンドは早いものだと今頃の季節から花をつけます。ピアノネーヴェにも1本、アーモンドの木があるのでもしかして!?と思って行ってみると、、、。

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こんな小さな蕾が♪ まだお花は咲いていませんでした。アーモンドの花は桜にそっくり。品種によって白いものからピンクのものまで色々ですが、とにかく桜に似ているんです。

「パパ~。キノコが生えていた場所ってどこ??」

去年の11月だったか12月だったか、、、、パパが大量にキノコを取ってきて私達にもドカン!とおすそ分けがやってきました。シチリアは一部の山間部以外、あまりキノコを食べる習慣がないのですが、実はピアノネーヴェにも毎年キノコが沢山生えているらしいんです、、、っ!で、どこに生えているのか一度聞いてみたかった(笑)

「行ってみる??」

「もちろん!」

という事で、キノコを探しに車で移動すること約5分。キノコポイントは絶景ポイントでもあった!

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「ボクはここの道を行くから、キミ達は上の道路から探して。」

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と言って、草ボウボウの中を歩いていくパパ、、、。私達がズルズル、ズルズルとすべりながら歩いていく悪路をズンズン、ズンズンと歩いていく姿はとっても80歳には思えません(汗)

「ここに山ほど生えていたんだよ、キノコ」

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と指を指していますが、現在まったくナシ(笑)

「あれ~、、、ここにも山ほどあったんだけどね~。」

去年よりも気温が下がっているのでキノコもなかなか生えてこないとのこと。ざんね~ん!ちなみに、本格的にキノコ狩りをするには免許が必要となります。(本来はね)これは毒キノコ対策らしく、免許を取る際に口答試験があるらしいです。(もちろんこの日はそんなもの取っていません!笑)パパ達は、昔からこうしてキノコが生えている場所、野草が生えている場所、季節季節の旬を食材を野で狩りながら生活をしていたんでしょうね。まさに自然の恵みです。


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顔の作りはパパにそっくりなC氏、、、後姿も似ている?親子の後ろ姿がなんだかとっても心温まる散歩でした。

「あった、あった!」

車に向かう途中、C氏が叫ぶ!(笑)

あ、あった~~~!

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草の下に隠れていたキコノ。ほらっ!でかっ!

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なんでもでかいシチリアです(笑)これは「funghi di fella」と呼ばれているらしく、なぜならフェッラという雑草の根っこあたりによく生えているからだそうです。肉厚で美味しそ~~~♪ (実はまだ食べていません・汗 今日のお昼に食べます!)

ピアノネーヴェにはキノコだけではなく、季節毎の野草がたっくさんとれます。車はほとんど通らないし、空気もきれい。こんな環境の良いところで育った野草達は美味しくないわけがないですよね。ちなみに時折我が家にもドカン!と届く野菜達はここの畑(路地?)でパパがとってきてくれるものです。

日曜日のピアノネーヴェのお散歩、しばらくマイブームになりそうな予感です(笑)

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by lacucinasiciliana | 2011-01-18 03:10 | シチリア・旬の食材

シチリア 冬の野草 Qualeddu(クアレッドゥ)

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トラーパニでは11月頃から、「Qualeddu(クアレッドゥ)」という不思議な響きの野草がメルカートを賑わせます。Qualeddu(クアレッドゥ)はシチリア弁だと思うのですが(というか、絶対・笑)、イタリア語はなんと言うのか知りません(笑)ちなみに、~ddu(~ッドゥ)という発音はシチリア独特のもので、picciriddu(ピッチリッドゥ=bambino)、picciutteddu(ピチュテッドゥ=giovanetto)など、色々な単語があるのですが、口をすぼめて発音する「ッドゥ」がとっても難しいんです。

f0226106_2026392.jpg話が逸れましたがQualeddu(クアレッドゥ)の話題に戻ります。

シチリアでは夏は雨も降らないし土はカサカサ。なので葉野菜がなかなか育ちにくい環境です。(サラダ菜だって枯れちゃいます、、、)9月上旬からチョコチョコと雨が降るようになり、中旬になるとスコールのような雨が毎年数回やってきます。その後、またポカポカ陽気が続く10月。雨が降って暖かい日々が続く、、、この間にQualeddu(クアレッドゥ)は畑の横っちょでグングンと育つわけです。Qualeddu(クレッドゥ)を栽培している人、っていうのは聞いたことがないので、メルカートに並んでいるものも農家の畑の横っちょで摘んできたものなのでしょうね。

我が家にも、既に数回ドンッ!っとドミンゴパパからおすそ分けが来ています。パパはQualeddu(クレッドゥ)摘みの日は、車(パンダです)のトランクいっぱいに摘んでくるらしいのです、、、我が家にはその一部がやってくるわけですが、一部と言っても一袋5kgはあるであろう重~い袋→写真参照(汗)幸いパパとマンマが軽く洗って土は既に掃除してくれている為、処理はそんなに大変でありませんが、とはいえ1回に付き1時間は流しの前にいます(笑)台所ではとてもじゃないけど裁ききれない量なので、ベランダの洗濯ルーム(?イタリアのアパルタメントにはベランダに洗濯するための大きな流しがドンと付いています)でお仕事。


f0226106_203136100.jpgQualeddu(クレッドゥ)は近づくとこんな感じ。表面はトゲトゲています。イタリアの他の地域にもあるんでしょうかね~、この野草。ちなみにアレルギー持ちの私は直に手で触るとカユカユになってしまうのでゴム手袋をしながらのお仕事。

前にも書いたような気がしますがドミンゴマンマは早野菜は先っぽの部分をバッサリと落としてしまいます。

「葉よりも茎を食べるのよ。茎のほうが栄養分が多いし、なにより先っぽは一番古いところでしょ?」

確かに茎を通じて葉に栄養が行くわけだし、先っぽはガサガサしているし。という事で私も見習って、カサカサしている先っぽはバッサリと落とします。ちなみにホウレン草やサラダ菜も同じ方法で先っぽはバサッ!と落とすんです。(贅沢だわ~)こうして美味しい部分だけが残ったQualeddu(クレッドゥ)ですが、もんのすごい量、、、、(汗)直径35cm、高さ20cmの洗面器(←わざわざ計ってきました・笑)に山盛り2杯分!!ひょ~~~。我が家はちなみに2人です(笑)


さて、バケツ2杯分の Qualeddu(クアレッドゥ)どうやって食べる??

まずはシンプルに茹でて。

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くぅぅぅぅぅ~、絶品っ!野草特有のホロ苦さに2010年絞りたてオリーブオイルのピリッとした辛味が絶妙にマッチ。この手の野草はさっと茹でて、、、では苦い&固くて食べられません。イタリア流にクタクタになるまで茹でるのが良し。盛り付けたお皿は写真では大きさが分かりにくいかとは思いますが、メイン皿の一回り(二回りかも?)のデカサ。ちなみにこれ、2人で夕食にモリモリ食て完食。お皿の下に残った茹で汁は更にオリーブオイルを足してパンにつけて食べると本当に美味!

さて、翌日のお昼。

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Qualeddu(クアレッドゥ)とサルシッチャでリゾットを作りました。大量な Qualeddu(クアレッドゥ)を入れてみたら、たった180gのお米だったのに鍋イッパイに出来上がっていました(笑)オリーブオイル好きの私は、これまた2010年の新オリーブオイルをかけて、チーズ好きのC氏はたっぷりのパルミジャーノをかけて、、、。七草粥みたいな感じでこれまた美味しかったなぁ~。

で、また翌日のお昼(爆)

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Qualeddu(クアレッドゥ)とマンマの自家製トマトソースで作ったシンプルパスタ。いやいや、自分で言うのもナンですが絶品(笑)素材の勝利、、、という感じです。

実はこれだけではなく、フリッタータ、他の野菜と一緒にオーブン焼き、などなど、この1週間毎日登場している Qualeddu(クアレッドゥ)君。どこかから

「もう辞めてくれ~~~」

という声が聞こえてきています(爆)私は好きなので毎日でも飽きないんですけどね。

秋~春にかけて、シチリアでは葉野菜が豊富に出回ります。旬の味覚、たっぷりと楽しみたいものです♪
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by lacucinasiciliana | 2010-12-10 16:28 | シチリア・旬の食材

今年もオレンジの季節です♪

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シチリアの冬のフルーツと言えば、、、「オレンジ」。今年も季節がやってきました。

オレンジというと、爽やかな夏の味~♪、という感じなのですが旬は冬。12月頃~4月頃まで、数種類のオレンジ達がメルカートを彩ります。メルカートに並ぶ代表的なオレンジと言えば、ブラジリアーノ、タロッコ、サングイネッロ、バニッリア、、、こんなところでしょうか。サングイネッロとタロッコは赤オレンジ。サングイネッロはSangue(サングエ=血)から名前が由来しているように真っ赤な実が特徴。一方タロッコは薄い赤がオレンジ色の果肉にサシで入っているような感じ。タロッコの赤い部分の比率は多いもので80%、少なければ30%くらいのものもあります。木に寄って違う、、、のではなく、同じ木からとれたオレンジでも個体差があるのが面白いところ。バニッリアはバニラという名前の酸味がほとんどないオレンジ。「酸っぱいのがダメ~」というフルーツ嫌いの方でも安心して食べられます(笑)

上の写真は、ドミンゴマンマのお兄さんのおうちで収穫されたオレンジ達。私達もたっぷりのおすそ分けをいただいてきました♪小さいのはMandarino(マンダリーノ)と呼ばれ、まるで日本のみかんのように甘かったです。レモンもいただきました♪収穫したてのかんきつ類は、近づくととっても良い香りがするんですよ。お部屋の芳香剤みたいです(笑)

f0226106_19195585.jpgそしてその中にあったコレ、、、、汗 →


きょ、巨大!!手前のレモンも結構大きく、日本で売っているレモンの1,5倍くらいの大きさでした。

シチリアにはチェードロと呼ばれるレモンのようなものがあるのですが、これはその中でも巨大(汗)重さを計ってみたらなんと1.5kg!!なんでも生育がよいシチリアです(笑)

これからしばらく、オレンジ&スプレムータ(生オレンジジュース)の季節です!ビタミンCたっぷりのオレンジ。風邪を引きやすいこの季節には欠かせないフルーツです。今年は新たに電動のオレンジ絞り器を家に導入しようか否か、、、考え中です♪
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by lacucinasiciliana | 2010-12-06 17:27 | シチリア・旬の食材