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カテゴリ:番外編:トリエステ( 9 )

トリエステのCaffe'文化 ~Caffe' San Marco~

「トリエステにはオーストリアから伝わってきたカフェ文化がある」

と前にも書いた。今回、オーストリアカフェ文化を見にトリエステに行った私が選んだお宿は「Residence San Marco(レジデンス サンマルコ)」。中心地から少し離れたこのレジデンス、私のお目当てはレジデンスの1階にある「Caffe' San Marco(カッフェ サンマルコ)」。1914年創業というトリエステでも老舗中の老舗だ、、、というこのバール。毎朝ここで朝食を、、、と思って、あえて朝食の付いていないレジデンスを選んだのだ。

ところが、、、、っ!

到着した翌日は日曜日。朝8:30に降りたのに開いていない、、、、(汗)ちょうど出てきた掃除のおじさんらしき人に聞いてみると、

「9:30からだよ」

あと、1時間もあるし、、、。待ちきれずにまずは他のバールにて朝食を。(これがピローナのストゥルーデルでした!)そしてプラプラして戻ってきてみると、開いている!扉を開けると、、、

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ここは本当にイタリアか???オーストリアには行ったことはないが、このお方のブログで拝見しているオーストリアのカフェそのもの、、、。

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開店早々なせいか、いるのは私たちだけ。ガラーンとした店内が広く感じること、、、。

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こんなに広いバンコ(カウンター)も貸切。ふっ、と目を横にやると、おいしそうなドルチェも、、、。

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オーソドックスにザッハートルテとストゥルーデル。オイシソウ。だが、実はピローナでドルチェを二つ食べてしまった私はランチに備えて我慢することに。結局、カッフェのみを頼むことに。

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しっかりとしたクレマがあって、味は少し苦め。(シチリアのはもっと苦いけど)たっぷりの砂糖を入れて飲むと美味だった。

15分ほど経っただろうか、、、、店を出るころになると、数人の顧客が新聞を持っていつもの席であろう特等席に腰掛、ゆっくり新聞を読んでいた。こんな広い美しいバールで毎日ゆっくりと過ごすことができたらどんなに幸せなことか、、、。

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1920年代にはItalo Svevo、Umberto Saba、James Joyce、James Joyceなど、私の頭にはピンとこないが、トリエステの文豪たちがここに集っていたという歴史のあるカッフェ サンマルコ。到着翌日、月曜日は休業日。火曜日の朝は又しても開いておらず、、、、結局、ここでゆっくり座って朝食を取る、、、という目的は果たせずに終わってしまった。日曜日の朝にドルチェを食べなかったことを後悔するのは言うまでもない。

これで、また、トリエステにいく言い訳ができた。

<店舗データ>
Caffe' San Marco(カッフェ サンマルコ)
Via Cesare Battisti, 18 Trieste
040-363538
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by lacucinasiciliana | 2011-05-20 04:24 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~B級グルメ編:Kapuziner Keller~

f0226106_1183611.jpgイタリア統一広場の裏側にある小さな入り口のお店、「Kapuziner」。なんと読むのだろうか?カプツィネル??

ここもお宿の人のオススメ地図に印が付いていたお店だが、知らなければ見逃してしまいそうなくらい小さな入り口だ。

この日は市民マラソン大会があって、イタリア統一広場はゴール地点となっていた。お昼前にレースが終了したせいか12:00過ぎにはどこのレストランも満席となっていた。幸い夜もシチリアタイムならお昼もシチリアタイムの私たち。14:00過ぎに行ってみると数席の空席があった。

それでもお店の中に入ると、熱気で圧倒されそうになったのだ。

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長~いテーブルに連なるようにして座り、大量の肉を食べている姿はとてもイタリアとは思えなかった、、、。店内の装飾も、異国情緒がたっぷり漂い。

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ブッフェにはビールカウンターがあり、ビールを飲む人が多いのも特徴のひとつ。

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色々な種類の生ビールがあり。アワがおいしそう♬

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やっぱりイタリアっぽくない、、、。カウンターでは場末の酒場で金髪の女を口説いている風の長髪東欧系男性の姿が。イタリア人が口説く姿とはどこか違うような、、、。こんな光景が見れるのもトリエステならでは?(この後、この男女は私たちの隣の席に着き、カップルだ、、、ということが判明したのだが)

さて、このお店で食したもの。

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私は念願だった「Gnocchi di Pane(パンのニョッキ)」を注文。(左上)ニョッキといえば、ジャガイモで作ったものが有名だがトリエステ地方にはパンで作ったニョッキがある。野菜を煮込んだトマトソースだったが、牛肉を煮込んだグラーシュというハンガリー料理のソースと一緒に食べるらしい。オイシソウ。C氏は軽めにサルシッチャのグリルを頼んだのだが、、、これまたサルシッチャの様子が違い。(左下)腸詰していない~。アルミホイルの中にはジャガイモの丸ごとロースト、白いソースは酸味がきいているもの。やっぱりジャガイモか(笑)

ドルチェは、なんという名前だったか忘れたが、これがとっても美味で。粉と水を合わせただけであろう生地を焼いたものに、粉糖をかけてたっぷりのブルーベリージャムと食す。シンプルの極みだが、ここで食べた中でこれが一番のヒットだった。

街の中心にあるので、行きやすい。イタリアっぽくない雰囲気を楽しむのには最適のお店である。こんもりと泡が注がれているビールも試してみるべきだったか、、、。

さて、気になるお会計。頼んだのは写真の4品で35ユーロ。楽しい気分が味わえるので、まぁ、よしとしよう。

<店舗データ>
Kapuziner keller
Via del Posso del Mare, 1 Trieste
040-307997
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by lacucinasiciliana | 2011-05-18 01:46 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~B級グルメ編:Marascutti~

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「トリエステには東欧から伝わってきた食文化が根付いている、、、、」

旅行をする前に郷土料理を調べていたらこんな記述をたくさん見かけた。トリエステがあるフリウリ ベネト ジューリア州は北はオーストリア、東はスロヴェニア、そして南はクロアチア、とたくさんの国との国境がある。そしてトリエステがイタリアとなったは第一次世界大戦後のことで、それまでは他の国の支配下にあったことから考えてもトリエステに「東欧の食」が根付いていても、なんの不思議もないのである。

先日のエントリーにも記したが、トリエステには「ブッフェ」と呼ばれる大衆食堂がある。到着した当日は、夜も遅かったので宿の近くにあるブッフェを覗いてみた。その名は「Marascutti(マラスクゥッティ)」。時は21:00。

「今は席がいっぱいだよ。一回りして又戻ってきてくれる?」

店を覗いてみると人で溢れかえっていて活気がある。むむ、これは期待できそう、、、、。約30分ほどして戻ってみるとラッキーなことにテーブルがひとつ空いていた。迷わず腰掛け、まずはメニューを見る。お、あるある、、、ネットで勉強してきたトリエステ郷土料理。

まずはデカンタのワインを1/2L頼んで飲んでみる。これがスッキリしていて美味しい!「何の品種?」と効いてみると「トカイだよ。」そうだ、、、このあたりは良質の白ワインが生産されているのだ。実際、この後、どこで飲んだデカンタの白ワインもはずすことなく美味しかった。

さて、私が注文したのは「Jota(ヨタ)」という、白いんげん・ジャガイモ・クラウトのスープ。C氏は「Gnocchi di patate con glasch(ニョッキ ディ パターテ コン グラーシュ)」。グラーシュとはハンガリー料理で牛肉とジャガイモの煮込みだ。

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Jotaは、クラウトが入っているため結構酸味があって不思議な味。サッパリしていて食べやすい。一方、C氏のニョッキのグラーシュはしっかりとした一品。ジャガイモのニョッキに肉のソースだから、、、。

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興味本位で頼んでみたセコンド。メニューの名前は忘れてしまったが豚肉のローストとジャガイモだ。やはりジtャガイモを良く食べる、、、というのは本当らしい。

セコンドを食べ終わって辺りをふ、、、と見回してみると、なんと残っているのは私たちだけ。時は22:30。しかも週末だというのに、、、。シチリアなら「さぁ、今から夕食だぜ!」と、大群が押し寄せてくる時間だ。トリエステの夜は早いのだ。

f0226106_0543219.jpg片付けを
ほとんど終えたオーナーが近寄ってきて、

「どうだった?美味しかった?」

と話しかけてきた。

彼はベルグラードから30年前に移民してきて、このお店を開いたらしい。

「トリエステも景気が良くなくってね、、、」

一見、大繁盛に見えたこのお店にも不景気の波は押し寄せているらしい。

話ながらワインを1杯、サービスで持ってきてくれた。

「知り合いの自家製ワインなんだよ。飲んでみて。洗練はされていないけれど、最高なんだよ。」

少し甘くスッキリした味、、、あれ?どこかで飲んだことある味。

「マルヴァジアさ」

マルヴァジアといえば、シチリアではデザートワインを作るブドウだが、この辺ではセッコ(テーブルワイン)も作っているらしい。これが又、なんとも言えず美味しい一杯であった。

ワイン1/2L、プリモ2皿、セコンド1皿、ストゥルーデルも忘れずに頼み、、、気になるお会計は38ユーロ。納得の価格。

中心地からは少し離れているが、オススメできるブッフェであった。

<店舗データ>
Marascutti(マラスクゥッティ)
Via Battisti, 2 Trieste
040-633719
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by lacucinasiciliana | 2011-05-18 00:55 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~B級グルメ編:Da PEPI~

トリエステには「Buffet(ブッフェ)」と呼ばれるお店があります。ブッフェと言っても日本で言うところの「食べ放題」とは意味が違い、、、。朝から晩まで開いていて、ワインやビールとおつまみがいつでも食べられ、お腹が空けば温かいお皿も食べることができる、ヴェネツィアで言うところの「バーカロ」みたいな店を「ブッフェ」と呼びます。

到着した日に宿の人にトリエステのオススメのトラットリアを聞いてみたところ、

「トリエステではブッフェと呼ばれるお店が安くて美味しいですよ。いくつか地図に印を付けておきますので、是非いってみてください。」

そう言われて行かない訳には行かない!その中でも一番不思議だったのが、大運河からイタリア統一広場近辺に続く道沿いにある「Buffe Da PEPI(ブッフェ ダ ペピ)」。私達が行ったのは月曜日でしたが、土曜日、日曜日、お店の前を通ったときには人だかりができて入れないほどの人気店。これは期待できる??と思い、メニューも確認せずにお店へ入る。

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月曜日ということもあってこの日はガラガラ。場末のバール、、、という雰囲気が漂う店内だが、真っ青なジャケットを着た白髪の紳士がなにやらカウンターで注文しているという、なんともミスマッチな光景。

適当に席に着くと、

「このお店のシステムはご存知ですか?ご存知ないならば、是非、最初に茹で豚肉の盛り合わせをお持ちしましょう。」

と、イケメンお兄ちゃんが言うので、オススメに従うことに。そして、出てきたのがコレ↓。

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ザンポーネ、サルシッチャ、牛タンならぬ豚タン、豚バラ、などなど、、、豚の色々な部分を茹でた盛り合わせにタップリのマスタード。お皿もこれまた豚ちゃん。肉はどれも美味しいのだけれど、ひたすら茹でた豚肉を食べるというのも不思議なものが、、、。

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パンは数種類の盛り合わせ。このあたりでは大麦やライ麦を使った黒パンがよく食べられるらしく、どこのブッフェに行っても黒パンが出てきます。白ワインもまた、どこに行ってもスフーゾ(目方売り)でも美味しく。付け合せはジャガイモ。

周りを見るとみんなまったく同じ組み合わせで食べているし、、、。

茹で豚肉を食べ終わり、まだお腹が空いていた私達は、

「ほかに何があるの??」

と、聞いてみると、

「ん~、、、プロシュット クルド(生ハム)とプロシュット コットかな。」

また豚肉かい!!そう、ここは肉だけを食べるお店だったのです(笑)プロシュット クルドといえば、サン ダニエレが有名なフリウリ。生ハムに期待してクルド&コットの盛り合わせを注文。

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しかし想像を超えて美味しかったのがプロシュット コットの方!少し厚めにカットされたジューシーなプロシュットコット、、、、こんなの食べたことない、というほど豚肉の味をしっかり感じるのです。見た目は地味~ですが、こちら満足の一品。

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カウンターに目をやると、初老の男性がビールを片手にパニーニを食べています。このお店の通は豚肉盛り合わせではなく、各自、自分の好きな部位を注文してパニーニにしてもらうようです。カウンターにはひたすら豚肉を切る人、、、。豚肉盛り合わせを食べているのは観光客、そしてパニーニを食べているのは地元民、、、、なるほど。きっとお会計もずいぶん差があるに違いない。

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最後に頼んだストゥルーデルはピローナのお上品なストゥルーデルとはまったく違い、大衆的な味だったけれどそれはそれで美味しく。

さて、気になるお会計、全部で45ユーロ也。(@2人分)高い?安い?いや、やっぱり高い、、、、。トリエステのブッフェは安くて美味しいのが魅力。が、あまりお腹がいっぱいにならなかった割には高かったDa PEPI。パニーニ&ビールを食べて出て行った地元民はきっと半分以下のお支払いなんだろうな、、、と思ったら、なんだか悔しく。次回は絶対にパニーニとビールでリベンジしてやる!という闘争心に駆られた私でした(笑)

どうやらトリエステでは知らない人がいないくらいの超有名店らしいので、話のネタに豚肉盛り合わせ、食べてみる価値はあります。

<店舗データ>
Buffe Da PEPI(ブッフェ ダ ペピ)
Via Cassa di Risparmio, 3 Trieste
040-366858
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by lacucinasiciliana | 2011-05-16 01:53 | 番外編:トリエステ

トリエステのCaffe'文化

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トリエステと言えばIllyの本社があることで有名な街でもありますが、街を歩いているとBarの数の多さに圧倒されます。朝はカッフェを飲みながらテーブルに座りゆっくりと新聞を読み、夕方はアペリティーヴォ(食前酒)を飲みながらまたゆっくり座る、、、。イタリア全土、Bar文化は根付いているものの、これほど強く感じた土地はトリエステが初めてです。ちなみに、シチリアはテーブルに座る人は少なく、ササッとカッフェを飲んでBarを立ち去る人がほとんどです。座っているのは定年後のおじいちゃん達か観光客か(笑)

トリエステはなんとカッフェの呼び方まで違うのには驚きました。

カッフェ(エスプレッソ) → カッフェ ネーロ
カッフェ マッキアート → ゴッチャート
カプチーノ → カフェラッテ

バールで

「カップチーノ下さい」

と言ったら、

「普通の?大きいカップで??」

と聞かれました。意味が分からずとりあえず「Si(はい)」と言っておいたのですが、周りの人が注文する様子を見て「大きいカップ」の意味が分かりました。トリエステには、カッフェマッキアートとカップチーノの中間のようなものが存在しているのです!そしてコレを注文する人が多い事、多い事、、、。

「カッフェを下さい」

と言うと、必ず、

「カッフェ ネーロ?」

又は、

「カッフェ エスプレッソ?」

と聞き返されます、、、、。こんな体験は初めて。

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→これはイタリア統一広場にある老舗のバール、Bar Specchioで注文したカッフェ ネーロ。トレーにはコーヒー、水、そしてコーヒーに合わせるためのビスコッティが付いてきました。シチリアでもコーヒー+水は持ってきてくれますが、ビスコッティが付いてきたのは初めて!なんだかお得な感じがして嬉しくなる私。ここのお店だけかな~、、、と思っていたら、座ってカッフェを頼むと必ずビスコッティを持ってきてくれることが発覚。

街の中心にある美しい広場に面した老舗のバールでビスコッティ付きのお値段は3ユーロ。やっぱりお得です。


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←ゴリッツァで入ったバールではなんと、ビスコッティのみならずホイップクリームが付いてきました、、、(驚)土地が変われば習慣も変わる。。。。衝撃的でした。

ちなみにこちらはゴリッツィア価格で1ユーロ。バンコで立ち飲みと、着席では料金の違うイタリアですが、こんな小さな街では立ち飲みでも着席でも価格がほとんど変わらないのです。ちなみにトラーパニも80%くらいのバールが立っても座っても料金変わらず、です。



ちなみに、シチリアで飲むカッフェは非常に濃くパンチが強く量が少なく、、、。北に行けば行くほど段々量が増えてきて薄くなるな~、、、と思っていたのですが、トリエステのカッフェは濃いけれど味はマイルドでとっても美味。さすがカッフェ文化が根付いている土地。旅行していると1回は「このBarのカッフェは美味しくないな~」と思う事があるのですが、トリエステはどこで飲んだカッフェも本当に美味しかったです。

そして面白かったのが、お店の外にあるバンコ(カウンター)。

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トリエステの街中には外にバンコがあるBarがたくさん!外でカッフェを飲みながら、座るでもなくおしゃべり、、、。店内がイッパイでもカッフェが飲めるように、、、という配慮?それとも犬連れの人のため?(巨大犬を連れて散歩している人が非常に多かったです、、、)

いやいや、本当に不思議な土地でした。

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「Illyの一号店がある」

と、聞いていたトリエステですが結局どのお店だったのか良くわからず。このお店では???と思ったilly Barで朝食を取りました。 →

やはり水+ビスコッティが付いてきました。カップチーノ=カフェラッテ。味は至って普通(笑)美味しかったですけどね。ちなみに着席にて3.5ユーロ。内訳はコルネット→1ユーロ、カップチーノ→2.5ユーロでした。



とにかく、トリエステの人にとって生活の中にBarは本当に欠かせない存在なのだな~、と実感するのでありました。
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by lacucinasiciliana | 2011-05-15 00:06 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~ドルチェ編:トリエステのお菓子色々~

数回に分けてご紹介した通り、古くはオーストリアに支配され、そして東欧と国境トリエステには、それらの流れを汲むドルチェ達がたっくさんあります。そしてドルチェの名前もイタリアっぽくなく、、、。今回の旅で食べたドルチェ、食べ逃したけど写真だけを撮ったドルチェ、トリエステ菓子色々をご紹介します!

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上の写真はいずれも「ラ ボンボニエーラ パスティッチェリア」のショーケースで撮影。それにしても地味、、、ですね(笑)左上から、「ピンツァ」、「プレスニッツ」、「プティッツァ」、「リンツァー」、いやはやイタリア語ではない。プレスニッツはどこのパスティッチェリアに行っても置いてあるトリエステ銘菓。(プレスニッツについては後ほどエントリーとして取り上げたいと思います)リンツァーと言えば、リンツァートルテで有名ですね~。

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こちら「クラプフェン」。揚げドーナツです。クラプフェンはシチリアにもあるのですが、トリエステのクラプフェンの佇まいはそれはそれは上品で。写真のものは既に粉糖がまぶされていますが、多くのパスティッチェリアでは粉糖がない状態でショーケースに並び、注文するとその場でかけてくれました。それはそれで嬉しいのですが、食べるときに粉糖が落ちてきて洋服が汚れるのが難点(苦笑)

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ミニザッハートルテ。これはオーストリアの定番です。ザハー=「SACHER」と書くのですが、昔ウィーンの空港でお土産用のザッハートルテを探していたとき、「SACHER」という文字を見て

「あ~、これも違うし、、、あれも違うし、、、ザッハートルテに似ているのにな、、、」

と思った記憶が。で、空港の人にザッハートルテを目の前にして「ザッハートルテ探しているんですが」と言ってしまった私(爆)

イタリア人はなんと発音するのかな~、と思ったら、とある人は「ザッハー」、とある人は「ザック」、と呼んでいました。

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なんとクグロフも発見。これはゴリッツィアで見かけたもの。やはり国境の街は違うな~。

トリエステ(フリウリ ヴェネト ジューリア州)やシチリア、いずれも複雑な歴史を歩み、色々な文化が入り混じった土地、そんな土地に興味がある私。食文化にもその土地に根付いた民族の足跡を見る事ができ、歴史は繋がっているのだな~、、、と実感します。イタリアは国全体が半島で海に囲まれている事から、イタリア全土の地方地方がそれぞれ違う国によって支配され、別々の歴史を歩んできたといっても過言ではありません。その中でも、シチリア、トリエステ、そしてナポリやサルデニアのように、、、全く違う歴史をたどってきた場所、そんな土地の食文化に強く惹かれます。(あ、あとトレンティーノも、、、)

私の原点は「イタリア菓子」と言っても良いほど、かつてイタリア菓子の虜になった私ですが、久しぶりにあの頃の興奮を呼び戻してくれる土地と出会いました。
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by lacucinasiciliana | 2011-05-14 00:03 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~ドルチェ編:ラ ボンボニエーラ パスティッチェリア~

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下のピローナに続き、もう1店の忘れられない味、それがLa Bomboniera Pasticceria(ラ ボンボニエーラ パスティッチェリア)。大運河の近くを散歩している時に偶然見かけたこのお店。日曜日の午後に発見したのですがお休み。月曜日もお休み。最後のチャンス火曜日の朝に行ってようやくお店が開いていました。

静かそうな店内に入ってみると、思わずクラシック&ゴージャスなつくりに圧倒。

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店内では女性が一人、手に持ったドルチェをパクパクと頬張っていました。カッフェを淹れないこのお店には椅子もないため、その場で食べたい人はお皿もフォークも使わずドルチェだけを食べ、立ち去っていくのです。ショーケースを覗いているとお店の奥から出てきた怖そうな女性。

「何にしますか?」

既に朝ゴハンを食べおなかがいっぱいだったのでテイクアウトをすることに。

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このパスティッチェリアもトリエステにある他のパスティッチェリア同様、オーストリアやハンガリー生まれドルチェが並びます。大きさはシチリアのパスティッチェリアのワンポーションとミニョンと言われる一口サイズの中間くらい。いくつか食べたいときにお手頃なサイズでした。

どれもこれも美味しそうなドルチェ達、、、、全て買い占めたかったくらいですが、ぐっと我慢して3種類を。ザッハトルテ、リンツァートルテ、そしてストゥルーデル。空港にていただきましたがどれも非常に美味。こちらももう一度行きたいパスティッチェリアとなりました。

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素朴で地味な焼き菓子ですが非常に洗練された味がするトリエステのドルチェ達。私の心をぐっと鷲掴みにしたのでした。

■La Bomboniera Pasticceria(ラ ボンボニエーラ パスティッチェリア)
Via XXX Ottobre, 3
(+39)040-632752
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by lacucinasiciliana | 2011-05-13 00:02 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~ドルチェ編:パスティッチェリア ピローナ~

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トリエステで一番美味しいストゥルーデルを食べたパスチッチェリア ピローナ。このお店を知ったのはウィーン在住のこのお方のブログでした。エントリーを読んだ瞬間に「行きたい!」と思ったのですが、その予感は的中。ピローナのドルチェは私好みだったのです。

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店内ショーケースは至って地味。小ぶりなドルチェがショーケースに並びます。名前が付いているものもあれば、付いていないものもあり、、、お店にいたシニョーラに「トリエステのお菓子はどれですか?」と聞いてみると、

「そうね~。ビスコッティ ディ ノーチはトリエステのお菓子だけれど、大きく焼いたものはプレスニッツと言ってオーストリア起源のお菓子なの。トルタ ドボスはハンガリーのお菓子だけどすっかりトリエステにも根付いているわ。そしてストゥルーデルも忘れられないし、、、」

やはりここは国境の街。オーストリアや東欧に近いトリエステではイタリアルーツではないお菓子がたくさん!

数種類のドルチェを試してみましたが、いずれもとっても上品なお味。

店内ではカッフェもいただく事ができ、私がドルチェを食べつつ、カッフェを飲みつつ、写真を撮りつつ、、、その間にどれだけの人が出たり入ったりした事か、、、。中心地からは離れているのに人気店なのだな~、と店内にいると分かります。

f0226106_254620.jpg→お店の入り口には「Pirona dal 1900」というモザイクがありました。1900年と言えば、戦争前でまだトリエステがオーストリアの援助のもとに栄えていた時代。その頃、トリエステにはたくさんのパスティッチェリアがあったそうです。

トリエステに旅行した際には探しに行く価値のあるお店です。

<店舗データ>
Pasticceria Caffe' Pirona (パスティッチェリア カッフェ ピローナ)
Largo Brriera Vecchia, 12 Trieste
(+39)040-636046
http://pirona.blogspot.com/
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by lacucinasiciliana | 2011-05-12 14:37 | 番外編:トリエステ

トリエステで食べる ~ドルチェ編:ストゥルーデル~

先週末3泊4日でトリエステに旅行に行きました。目的はトリエステのドルチェ&カフェ文化の探索。

トリエステはイタリアの東、アドリア海側の北部、スロヴェニアとの国境すぐ近くにある街。18世紀から19世紀にかけてオーストリアの女帝マリア・テレジアが港として発展させた事から、ここにはオーストリアの流れを汲むドルチェがたくさん!と聞いていました。それを見るべく、食べるべく、トリエステへの旅を企てたわけです。

さて、オーストリア菓子、、、と聞いて、真っ先に思い浮かべる私の大好物が「ストゥルーデル」。オーストリアが発祥とも、イタリアが発祥とも、色々と言われていますが、個人的にはオーストリア説を信じる私。いや、どちらが出身地でもいいか、、、、。いずれにせよ大好きなドルチェのひとつです。

ストゥルーデルは薄く薄く伸ばした生地でたっぷりのシナモン風味のりんごをクルクルと巻き込んだ焼き菓子です。ストゥルーデルとはドイツ語で「巻く」という意味だそうです。イタリアではオーストリアとの国境があるトレンティーノ アルト アディジェがストゥルーデルで有名ですが、オーストリアの影響を強く受けたトリエステもまたストゥルーデルの土地でもあります。

今回の旅で一番最初に出会って、そして一番美味しかったストゥルーデルがこれ。

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街の中心地から少し離れた場所にあるパスティッチェリア、Pirona(ピローナ)。トリエステでも老舗のこのパスティッチェリア、数人入ったらいっぱいになってしまう小さな店内はドルチェを楽しむ人で溢れていました。小ぶりなお上品なストゥルーデルですがこれがウーンと唸らせる一品で。サクサクと軽いパイ生地としっかりと水分が抜かれたりんごと松の実のバランスがとっても良くって。非常に地味な一品でしたが、「もうひとつ!」と思わず言ってしまいそうなくらい美味しかったです。

この後も1日に2個はストゥルーデルを食べた私ですが、これを上回るものには出会いませんでした。戻ってきたばかりですが、もう一度あのストゥルーデルを食べに行きたい気持ちに駆られている私です(笑)
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by lacucinasiciliana | 2011-05-12 01:22 | 番外編:トリエステ