カテゴリ:番外編:ローマ( 2 )

ローマの伝統料理をレストランで味わう Ristorante alla Rampa

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さて、家庭料理でローマ料理を堪能した次の夜は、

「通りがかりにずっと行きたい、と思っていたお店があるんだよね」

と、友人に連れられてローマのチェントロにあるレストランに行った。

ローマは世界を代表する観光地なので、チェントロにて美味しくお手頃価格のお店を探すのは至難の業。適当に入ってマズイものを食べてボッタくられる、、、なんて事も少なくないのはどこの観光地も一緒の事。なので私はローマでは知らないお店にはほとんど入らない。

連れて行ってくれたお店はなんとスペイン階段のすぐ近く。立地条件から言えばボッタくられそうな感じだ。お店の外には週末だからか長蛇の列。お店の人に尋ねてみると、列は外のテラスで食べるための列、店内ならばすぐに入れるとの事。もちろん店内を選ぶ私達。

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お店に入ってみるとこれがいい感じ。昔の生活、、、をテーマにしたという店内は、洗濯物が干してあったり、小窓があったり結構凝った作りだ。友人曰く、

「外のテラスでローマの雰囲気を楽しむのもいいけれど、店内の方が雰囲気があっていいよね。」

f0226106_17145953.jpgさて。この時期の旬といえば、「ズッキーニの花」。シチリアでは花を食べる習慣はなく、ほとんどお目にかからないこの食材。(自分で栽培すればいくらでもできるのだが)ズッキーニの花はローマでは1年中売っているらしいが、今がちょうど旬。今回、必ず食べていこう、と思っていたもののひとつだった。

定番は中にモッツッァレッラとアンチョビを入れてフリットにしたものだが、このお店のはアンチョビが入っていなかった。一人分で4つのフリット。ナイフで割ってみるとトロリとモッツァレッラが溶け出てきた。これこれ。これが食べたかったのだ。

フリットの衣はまるで天プラ。シチリアではセモリナ粉オンリーでフリットにするため、すごくサクサクするが天プラのような膨らんだ感じはない。

うん、美味。4つ軽く平らげた。


さて、アンティパストを食べた後、パスタはパスしてセコンドへ。

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私が注文したのは「スカロッピーネ アッラ リモーネ」、友人が注文したのは「トリッパ アッラ ロマーナ」。いず
れもローマの郷土料理だ。

スカロッピーネは仔牛肉、又は、豚肉に粉を付けて焼いて何かの風味を付ける、、、という、簡単、且つ美味しいの代表料理。ローマのみならずイタリア全土で食べられているが、いつだったかローマ料理、と聞いたことがある。(ほんと?)スカロッピーネといえばマルサラ風味が有名で、マルサラといえばトラーパニ県に属すわけであって。マルサラで教わったスカロッピーネには牛乳が入るのが衝撃的で、一度本場のスカロッピーネを食べてみたい、と思ったわけだ。

今回選んだのはレモン風味。決してローマっぽい味ではないが、どんな仕上がりなのか試してみたかった。仕上がりからするとやはり牛乳は使われていない。たっぷりのレモン汁とバターで仕上げたようだ。まずくはなかったが、これでなくても良かったかな~、、、という感じの一皿。

一方、トリッパは美味しかった!臭みはしっかりと抜けているが、トリッパ特有のなんとも言えない食感がしっかり残っていて、満足のいく一皿であった。

気になるお会計だが、アンティパスト3皿とセコンド3皿、水とハウスワイン1/2L、これで3人で100ユーロ以下。ローマの超チェントロにてこのお会計なら納得だ。チェントロで食事をするには便利なお店かもしれない。

<店舗データ>
Ristorante Alla Rampa(リストランテ アッラ ランパ)
住所 : Piazza Mignanelli 18
電話 : (+39)06-6782621
URL : http://www.allarampa.it/

*スペイン階段を正面に見て右へ。隣のオベリスクがあるピアッツァの一角にある。お店の名前「ランパ」は大きな階段、という意味。その名の通り、お店の隣にはスペイン階段の上と同じ場所に着く大きな階段がある。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-16 17:44 | 番外編:ローマ

ローマで家庭伝統料理を味わう

オリーブオイル講習会でローマに滞在中、ローマのイタリア人の友達が彼の自宅に招いてくれた。

「マンマがさ、何か食べたいものある?って聞いているけど、なにかリクエストはある?」

と、電話で聞かれた私は、

「ローマ料理!」

とすかさず答えた。

ローマは何度となく行っているが、いつも滞在時間が短いため、なかなかローマ料理なるものを食べる機会が少ないのだ。

さて、講習会第2日目の夜、小さな花束を買って彼の家を訪れた。

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迎えてくれたのは既に定年生活を謳歌する食べること大好きなマンマとパパ。

「今日はあなたのためにローマ料理を作ったわよ~~。」


f0226106_0121191.jpgまずは簡単なアンティパストを食べたあと、運ばれてきたのはこれ。→

「スパゲティ アマトリチァーナ」

本当は穴が開いたブカティーニというパスタで作るらしいがこの日はスパゲティーで作ったそうだ。グアンチャーレという豚頬を塩蔵したものをたっぷり使っているためコクがあるこのソース。玉ねぎをじっくりと炒めるせいか、どことなく甘味のある仕上がりになっている。そして、忘れてはいけないのがペコリーノ・ロマーノ。これを上からたっぷりとかけて食べるのだ。ちなみにペコリーノ・ロマーノはローマで作られているからロマーノ、と呼ばれているわけではないので注意。ペコリーノチーズは紀元前、ローマ帝国時代から作られていた。そこから名前を取って「ロマーノ」となったわけだ。

以前どこかで、トマトソースの入らない白いアマトリチァーナを食べた事があったが、グアンチャーレのコクがダイレクトに感じられてそれはそれは美味しかったこと、、、。しかし、マンマのアマトリチァーナも負けないくらい美味しかったのだ。さすがマンマ。


f0226106_1513944.jpgさて、セコンドは、、、、

「サルティンボッカ」

サルティンボッカ=Salta in bocca(サルタ イン ボッカ)、「口の中に飛び込む」、という意味。簡単にできるから、すぐに食べられる、、、という事からこんな名前が付いたそうだ。さすが想像力が逞しいイタリア人。

仔牛肉に生ハムを巻きつけてバターで焼く、というのが基本的なサルティンボッカ。忘れてはいけないのがセージ。マンマのサルティンボッカはセージと生ハムを中に入れて2つに折りたたんであった。シンプルながらに美味しいのがサルティンボッカ。レストランで食べるのは結構しょっぱいものが多いのだが、やはり家庭の塩は少し控えめ。美味。

付け合せにはフィノッキオのオーブン焼き。フィノッキオは冬の野菜なので旬は過ぎているが、これまた美味しい一皿であった。

「ローマといえば、本当はカルチョーフィなんだけどね。さすがに季節が終わってしまってもうなかったわ」

そういえば、3月にローマに来たとき食べたカルチョーフィのフリット、、、たまらなく美味しかったのを思い出した。

ワインはフラスカーティ。もう何年も飲んでいなかったが相変わらずすっきりしていて美味しかった。

この後に大量のイチゴが出てきたのだが、これが本当に美味で!小粒のイチゴはローマ郊外で生産されているらしく、小粒だがとっても甘い。オレンジ汁で軽くマリネしたというイチゴはさっぱりしていて、なんだか食べたものが一気に消化されていくような気がした。(あくまでも気がしただけだが)

オリーブオイルの講習会に参加しているという私に、

「ウチは知り合いの生産者から直接買っているのよ。スーパーでは絶対に買わないわ。」

とマンマ。イタリアでは自分の畑こそ持っていなくても、親戚が畑を持っていたり、知り合いから分けてもらったり、もしくは信頼の置ける生産者から直接買ったり、、、オリーブオイルは非常に身近なものである。ここのマンマも使用する植物性オイルはオリーブオイルのみだ、と言っていた。

色々と話をしているうちに、パパは私が2004年にイタリアに来たときに一番最初に到着した料理学校がある場所マルケ州のjesi(イエジ)という街で、そしてマンマはその後私がチョコレート修行に行ったシチリア州のModica(モディカ)で産まれたことが発覚。2人とも数年、産まれた土地で過ごしてその後、ローマに来たそうだが、本当になんという偶然か、、、。

レストランで食べるのも伝統料理だが、家庭で食べる伝統料理は本来のそれである気がしていつもワクワクする。家に招待してくれた友人に感謝するのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-14 00:25 | 番外編:ローマ