カテゴリ:シチリアのオイシイ食堂( 5 )

100年を超える老舗リストランテ 豚肉専門店 Majore(マヨーレ)@キアラモンテ グルフィ

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以前にもこのブログで紹介したキアラモンテ グルフィの豚肉専門店「Majore(マヨーレ)」。機会があって再訪してきた。

キアラモンテ グルフィーはシチリア州ラグーサに属す小さな市だが、この辺りは渓谷に囲まれているため、かつては街と街の行き来が大変だったため、ラグーサまで20キロと近いながらに少し異なる食文化を形成している。キアラモンテ グルフィに伝わり、ラグーサに顕著に見れないのが「豚肉文化」。(顕著に見れないだけでラグーサにももちろん伝わってはいるのだが)今回で4回目となるMajore訪問。今回も豚肉を堪能した。

最初に訪れたのは確か2008年。Dancyuの取材コーディネートだった。山の民族であるこの土地の人達は、日本で想像されるような手を広げて迎え入れてくれるようなイタリア人像を覆すほどの静かさだ。取材だというと、やけに陽気にサービス精神旺盛になるのがイタリア人の特長とも言えるが、Majoreの人達は静かに押し付けがましくなく、しかしとっても親切に私たちを迎え入れてくれた。それはこのお店のサービスにも象徴される。

とってもにこやか、という訳ではないが細かい気配りがあり、そして聞けばとっても親切に対応してくれる。少々放っておかれたほうが心地よい日本人としてはちょうどよい塩梅かもしれない。

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Majore、ちょっと変わっているのはお店を入るとすぐに厨房があること。お店に入った瞬間漂う、おいしい匂いが食欲をそそる。まずは奥にあるエノテカでワインを選ぶ。ラグーサ地方のワインと言えば、Cerasuolo di Vittoria(チェラスォーラ ディ ヴィットーリア)。Nero d'Avola(ネーロ ダヴォラ)とFrappato(フラッパート)から作られるシチリア唯一のD.O.C.Gだ。お店にお勧めされた「Para Para」というワイン。えパラパラ、、、、という言葉の響きに惹かれこれに決定することにした。

席に着くと、

「何にしましょうか、、、アンティパスト、プリモ、セコンド、、、この地方の料理を召し上がりますか?」

実はメニューがあるのかも知れないし、頼めば魚料理も出してくれるらしいMajore。でもやはり食べるべきは「この地方の料理」、つまり「豚肉三昧」だ。


アンティパスとは大きなカットの「豚肉のジェラティーナ」に生に近いサラミ、そしてカポコッロ。そしてキラモンテグルフィ特産のオリーブ。

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プリモはいつ食べても絶品の豚肉のリゾットと、豚肉のラグーのラビオリ。

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そしてセコンドはサルシッチャのグリルと豚肉のリピエーノ(詰め物)。

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いずれも一皿一人分、期待を裏切らない量と味。いつ食べても本当に絶品だ。

シチリアも観光地化の波に押され、オシャレなイマドキっぽく改装するレストランも多い中、いつ来ても同じ空気に同じ味を楽しませてくれるレストランは貴重な存在だ。そして私はそんなレストランが大好きだ。

1896年創業という100年を超える歴史を持つ老舗のMajore、いつまでも美味しい素朴な料理を出し続けて欲しいものだ。

<店舗データ>
Ristorante Majore(リストランテ マヨーレ)
住所 : Via Martiri Ungheresi, 12 Chiaramontegulfi(Ragusa)
電話 :  0932-928019
サイト : http://www.majore.it/
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by lacucinasiciliana | 2011-11-08 21:12 | シチリアのオイシイ食堂

マルサラの洒落た食堂「La Bottega del Carmine(ラ ボッテーガ デル カルミネ)」

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トラーパニから南へ30km、マルサラは言わずと知れた「マルサラワイン」の生産地として知られる街である。緑の鮮やかな陶器のクーポラが目立つマルサラ旧市街は小さいながらに活気に満ち溢れる。そしてアラブの匂いがプンプンとする街のひとつでもある。

マルサラには何度も足を運ぶ私だが、いつも歩くのは旧市街のメインストリート。メインストリートと言っても約300m程の筋を2本歩くと旧市街を半周したことになるくらいの小さな街だ。マルサラでの食事は決まって無難な馴染みのトラットリアに行くのだが、先日、知人と一緒にマルサラに行ったときの事、

「ウニのパスタがどうしても食べたい」

馴染みのトラットリアにはウニのパスタはメニューとして置いていない。そこで、マルサラの街を「ウニパスタ」を探して歩くこととなった。そもそもマルサラ旧市街にトラットリアは数少ない。数軒周ってみるものの

「今日は無いよ」

と、つれない返事が返ってくるのみ。

シチリアでは1年中取れるウニだが、すぐ近くの海で「ウニ師」が潜って取ってくるため、海が荒れてうねりが強ければ当然潜ることができず、そんな日はなかなかウニパスタにもありつけない、というわけだ。この日も天気は良いものの、風が強く波が立っていた。

街もそろそろ一周、、、という時になんとも洒落たお店を発見。見た感じラウンジ、、、という感じだったが、とりあえず入って聞いてみた。

「ウニパスタはありますか?」

「あるわよ。」

と、ちょっと無愛想なシニョーラ。やっと見つけたウニパスタ、、、これはもう入らないわけがない。

とりあえずアンティパスト、、、と思ってメニューを見ると、「野菜のアンティパスト」、「肉&チーズのアンティパスト」、「魚介類のアンティパスト」、と2人分からの盛り合わせのみ。1週間以上に渡るシチリア滞在で海の幸ばかりを食べて肉類に飢えていた知人ご一行様。迷わず「肉&チーズのアンティパスト2人分」を頼む。

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しばらく待っているとシニョーラが大きなお皿を持ってやってきた。たっぷりと盛られてきた一皿は本当に2人分??と目を疑うほどだった。生ハム、サラミ、ペコリーノチーズ2種、、、女性4人、十分に堪能できる量であった。2人で頼んだらこれで「ごちそうさま」となってしまいそうな量だ。

さて、アンティパストをゆっくりと食べ、待つのは皆さんお待ちかねの「ウニパスタ」。シチリアで取れるウニは赤く線が入ったようなウニ。日本のあのクリーミーなウニとは少し違う。

「シチリアのウニって痩せているんですね」

とよく言われるが、痩せているわけではなくそういう種類のウニらしい。香りと味は日本のそれより強烈に強い。と、そんな事を説明している間にやってきたウニパスタ。

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なんとお上品なこと。

大きなリムに小さな穴が空いたパスタ皿は、日本で初めて見たときに正直驚いたが、まさかここシチリアでも見ることになるとは。ただし、穴の大きさは日本と随分違うようで、小さく見える穴でもしっかりと100gのパスタが収まっていた。(日本で食べたこの手のパスタは推定30gだった、、、)

ウニアレルギーの私は別の皿を頼んだのだが、ウニパスタはまぁまぁ美味しかったとのこと。シチリアでの目的がひとつ果たせた事に満足する一行であった。

ランチという事もあり、セコンドをパスして店を去ったが、店内の雰囲気が素晴らしく良かったこのお店。

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夏には外のお庭でゆっくり寛ぐこともできるとのこと。

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日が長い夏の夕暮れに、またゆっくりと来てアペリティーヴォ(食前酒)から夕食まで、ノンビリと楽しんでみたいお店であった。

<店舗データ>
■La Bottega del Carmine
住所:Via Caturca, 20 Marsala
TEL:+39 0923 719055
URL:http://www.labottegadelcarmine.it/
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by lacucinasiciliana | 2011-06-06 20:42 | シチリアのオイシイ食堂

クスクスの女王マリルーがいるお店 「Pocho(ポショ)」@San Vito lo Capo

トラーパニに伝わる伝統料理の代表と言えば「Cous cous(クスクス)」。魚介類のスープをたっぷりとしみこませた「トラーパニ風クスクス」は一度食べたら忘れられない味。トラーパニにいらしてくださった多くの食通日本人の面々を見事に唸らせた一皿でもある。そんなクスクスの女王と言われるマリルーがサン ビート ロ カーポの少し手前の小さな村マカリにいる。

パレルモ出身のマリルーは、トラーパニのクスクスに魅せられて、サン ビート ロ カーポで地元民たちに作り方を教えてもらい、ついには自分のお店を開いた、、、という伝説の女王である。現在は、トラーパニのクスクスをイタリア中に広げようと、各地でプロモーション活動も行っている。そんな彼女のお店は地中海を見渡す事ができる絶好のロケーションにある。

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こんな美しい海を見渡すテラスで食べるクスクスはさぞかし美味しいだろう、、、。

さて、トラーパニのクスクスは粗挽きの硬質小麦(シチリアでは”セモラ”と呼ばれる)から作ることは、このブログの読者の方々ならばもうご存知であろう。セモラを水と少しずつ混ぜながらクスクスを作り1時間半しっかり蒸す、と長い時間をかけて作られるクスクスは、トラーパニでも日曜日に食べるご馳走。なのでポショでもクスクスを食べることができるのは日曜日のみ。私も何度かポショには来たことがあるが、マリルーのクスクスを食べるのは初めてだ。

お店はマリルーの趣味か、シチリアだからか。青と白の食器とカトラリーでまとめられた爽やかなテーブルコーディネートが目を引く。
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美しい海を見ていると、

「アペリティーヴォですよ」

という声と共に持ってこられたのは、シチリアレモンたっぷりの食前酒とおつまみのパネッレ。

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意外と強い食前酒だが、「シチリアレモンのミネラルがたっぷり感じられるせいか意外とアルコールは感じない、、、」とか、「パネッレはほら、パレルモの市場で売っていたあの揚げたひよこ豆のスナックよ」とか、離している間にクスクスが運ばれてきた。

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まずは、新鮮な魚をたっぷりと使ったスープをたっぷりとクスクスに染み込ませた「Cous cous Trapanese(トラーパニ風クスクス)」。伝統の一品である。一般宅ではクスクスはプリモとして、魚はセコンドとして食べるのが一般的だが、ポショではクスクスも魚も一緒に登場。お皿の上の魚はコチ、アナゴ、そして鯵だった。たっぷりと染み込んでいるクスクスに更にスープをかけて”汁ダク”にしながら食べるのがトラーパニ流。トラーパニでも多くのクスクスを食べてきたが、ポショのクスクスはとってもスパイシーな感じがしてアラブの香りを強く感じるのが特徴だ。素直に美味しい、と思える一皿であった。

レモンのシャーベット(これが美味しくってもっと食べたかった!)をお口直しに食べた後、今では幻、、、とまで言われる「肉のクスクス」が運ばれてきた。

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こちらはスープは既に染み込ませてあるものだけで、具の野菜も中に入っているため、上からかけるものはなにもなし。なんとなく丼ぶり、、、っぽい感じもした一品。これも魚のクスクス同様、すごくスパイシー。どことなくカレーっぽい感じを受けたのは私だけであろうか、、、。どこかで食べたような気がする、でもどこで??日本人の口にはとっても馴染みやすい味ではないだろうか。

さて、最後はマリルーオリジナル、と言われるクスクスドルチェ。

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クスクスがドルチェに!?と驚かれるかも知れないが、実はこの日、私的なヒットはこのドルチェだったのだ。たっぷりのナッツ類と甘さ控えめのオレンジのコンポート。そしてクスクスには欠かせないスパイスの味、、、。ドイツ菓子を彷彿させるようなシックな味だったのだ。今度ぜひとも自宅で試してみたい一品だ。

ポショはシチリアに良くあるドーン!というお食べ地獄的な盛り付けではなく、非常に上品、且つ、シチリア的には非常にポーションが少ないお店でもある。クスクスをたっぷり食べた後でも腹8分目くらいだろうか。非常に優雅な日曜日のランチであった。

女王マリルーは時折テーブルに顔を出し、

「クスクスどうだった?」

と聞いて周っていた。一度、クスクス談義でもしてみたい、と思った私であった。

<店舗データ>
Pocho(ポショ)
住所:Località Isulidda - MAKARI - 91010 San Vito lo Capo(TP)
TEL:0039 0923.972525
URL:http://www.pocho.it/

*宿泊施設もあるので、宿泊しながら料理を楽しむのもオススメ。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-03 19:51 | シチリアのオイシイ食堂

山の中の豚肉専門レストラン Majore(マヨーレ)

オリーブオイルで知られるシチリア南東部の小さな街、キアラモンテグルフィ。ここに「豚肉専門」のレストランがあります。

「魚介類」というイメージが強いシチリア。シチリアで豚肉??と驚きかもしれませんが、シチリアの内陸部では魚よりも肉文化が根付いています。シチリアの右の端っこメッシーナの南にあるネブロディ山脈では、おいしい黒豚が放し飼いされていることでも知られています。キアラモンテグルフィはネブロディ山脈よりもっと南に下りますが、この近辺でも昔から豚が飼われていたそうで、この地方には豚肉を使った伝統料理がたくさん残っているのです。

ラグーサからMuro Secco(セメントを使わないで積み上げた壁)が連なる風景を見ながら車を走らせること約30分。広大なオリーブ畑が広がるキアラモンテグルフィに到着。ここは、「青りんごの香りがする」、というオリーブオイルの産地で知られます。小さな石畳の街でオリーブ博物館もあり。中には、昔のキッチンやオリーブオイルを使うのに使われていた石臼などの古道具が展示されています。

さて、1896年創業という歴史ある豚肉専門レストラン、Majore(マヨーレ)。街のほぼ中心にある細い道にあります。入り口を入ると、、、なんとそこはすぐにキッチン!これまたむか~しから使われているという、オリーブ博物館の中にあったようなキッチンで未だに本当に調理をしています、、、。このお店にはメニューはなく(もしかしてあるのかもしれませんが見たことありません・笑)、席に着くと、

「今日は○○と、××と、△△と、☆☆と、、、、こんな感じですけど、どうします??」

と、おじさんが聞いてきます。

「ん~、、、じゃ、まかせるわ。(Muuuuu,,,, faccia lei.)」

と答える私(笑)

まずはアンティパストが運ばれてきます。

f0226106_562656.jpg(左下)豚肉サラミ、盛り合わせ!これで4人前くらいかな?ワインは同じくキアラモンテグルフィにあるその名もGlufi社のCerasuolo di Vittoria。シチリアで唯一のDOCGです。ちなみにこのワイナリー、宿&レストランも始めたようです。日本語のサイトもあったのでご興味ある方はこちらをどうぞ。
 
(右下)毎回必ず食べる「にこごり」、、、ならぬ「Gelatina」(ジェラティーナ)、つまり豚肉に含まれるゼラチン質から作った、、、、やっぱりにこごり?(笑)ワインビネガーが相当効いているので、ゼラチン質もさっぱりと食べられます。好き嫌いが分かれそうなところですが私は好き。コラーゲンたっぷり~♪という感じです。

(上)てんこ盛りのサラミの写真がありますが、一人分はこれくらいですのでご安心を。オリーブの街なので、やはりオリーブもお忘れなくでてきました。



前菜を食べ終わったころ、おじさんが大きな大きな器にたっぷりの何かを入れて持って来ます、、、。
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持ってきたのはこちら。
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豚肉エキスがたっぷ~~~りとしみ込んだ「豚肉のリゾット」!こ、これが絶品でした、、、、。きっと豚肉の色々な部位が長いこと煮込まれて溶け込んでいるんだろうな~、、、と想像できるような奥深い味わい。見た目はただのリゾットなんですけどね(笑)いや、ツヤツヤ加減がただのリゾットじゃない!?

続いて、
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豚肉のラグーソース。そういえば、モディカに住んでいたとき、友人宅でよくご馳走になったのがこの「豚肉のラグー」。この地方では、ひき肉ではなくて大きめにカットした豚肉をゴロゴロと煮込むんですよね。リゾットとはまた違った味わいがあり、、、あ~、、、今考えてもヨダレがでてきそうです。(ちなみに最後に行ったのは去年です。今年もチャンスを狙います!)

Majoreではプリモピアットは、おじさんが大皿で運んできます。少ししか食べれない人は「Basta,basta!!(バスタ、バスタ!)」と言えば、それ以上は盛られないので、お食べ地獄の恐怖からも開放です(シチリアのメニューなしレストランは怖いですからね、、、、何も言わないと大量に持ってこられます・苦笑)

そして最後の一品がこちら!
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豚肉とサルシッチャのグリル。これはもう素材のおいしさを賞賛するしかありませんでした、、、。豚肉って焼いただけでこんなにおいしいのね、と思った一品です。

豚肉にノックアウトされました(笑) 今まで、このお店に行ったこと3回か4回。すべて仕事で行ったはずなのに、最後は仕事を忘れて豚肉と赤ワインを堪能してしまう私でした。

あ~、、、次に行けるのはいつかなぁ~、、、。

<店舗データ>
Ristorante Majore(リストランテ マヨーレ)
住所 : Via Martiri Ungheresi, 12 Chiaramontegulfi(Ragusa)
電話 : 0932-928019
サイト : http://www.majore.it/IT/index2.html
* ほぼ街の中心部に位置します。街の人でこのレストランを知らない人はまずいないので、とりあえず聞いてみましょう。
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by lacucinasiciliana | 2010-05-09 04:59 | シチリアのオイシイ食堂

トラーパニ伝統料理を食べる 「La Bettolaccia~ラ ベットラッチャ~」

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「本当に美味しいお店」は、自分の中だけの秘密にしておきたい、、、なんて思ってしまう事、ありませんか?(ケチ!なんて言わないで~・笑)La bettolacciaは私の中ではそんな存在の一軒です。

トラーパニには10年、20年、、、メニューを変えず、ひたすらトラーパニ伝統料理を作りつづけるお店が数軒あります。その中でも私のお気に入りのお店がここ、LaBettolaccia(ラ ベットラッチャ)。トラーパニの人に、

「どこのトラットリアがトラーパニで一番美味しいと思う?」

と質問すると、多くの人がLa Bettolacciaをあげます。地元の人に愛されるお店にハズレがないのは世界各国共通。

La Bettolacciaは「大衆食堂」、というような意味。トラーパニ旧市街のウラビレタ道に、大きな看板もなくひっそりと佇むこのお店。知らなければ見つけられないところが又いいところ。ジャラジャラとした暖簾のようなものをくぐってお店に入ると、、、外部からは想像できないステキなお店。

扉を開けるとごっついお兄さん(?)が比較的無愛想に迎えてくれます(笑)店舗内部とってもはシンプル。こじんまりとしていて、サービスはごっついお兄さん一人で回しています。メニューはイタリア語、そして英語バージョンもあるのが外国人には嬉しいところ。ワインは地元のワインを中心に揃えてあるけれど、オススメは「Vino Locale(ビーノ ロカーレ)」。日本では「ハウスワイン」と呼ばれカラフェで運ばれてくるワインですが、これが侮れず非常に美味しい。

さて、肝心の料理。メニューはコテコテのトラーパニ郷土料理でどんなにガツン!とした品々が出てくるのかと思えば、、、「大衆食堂」という言葉が似つかわしくないくらい、一つ一つ丁寧な仕事をしたであろう一皿がやってくるのでした。でも、やっぱり南イタリアらしく大盛り(笑)


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いつも同じ料理ばかりを頼むため、写真の数がとっても少なかったです、、、。

(左上)イワシのポルペッテ。イワシのミンチを丸めてトマトソースで煮込んであります。日本で言えば「つみれ」ですが、シチリア食材が入るとやはりシチリアの味に。行くと必ず頼む一品です。

(右上)ムール貝の蒸し煮。これで1人分だったか2人分だったか、、、とにかくタップリと盛られてきます!

(左下)イサキのカルトッチョ。イサキから出た汁を下に敷き詰められたジャガイモが吸ってとっても美味。カルトッチョは包みを空けるまでのワクワク感がたまりません!

(右下)マグロのボッタルガのパスタ。トラーパニといえば、「マグロのボッタルガ」が有名。どこのトラットリアに行ってもある一皿ですが、お店によって調理方法も味も違うところが面白いところ。La Bettolacciaのボッタルガのパスタは塩気が絶妙。しょっぱすぎず、でもパンチに効いたシチリアの味です。


メニューの数自体もそんなに多くはありませんが、いつもお気に入りの品々を頼んでしまう私。上の4品は私の定番です。

とある私の友人(イタリア人)曰く、

「La Bettolacciaは料理も美味しいけれど、常連さんでもイチゲンさんでも、同様に扱ってくれるところがいいのよね。」

旅行者にとってはこんなところも大きなポイントの一つ。ホールにいるごっついお兄さん、一見無愛想ですがそれは真摯な姿勢で仕事をしているから?おしゃべりをしている間に時折見せるはにかんだような笑顔がとってもかわいいのでした。

私の秘密のお店(トラーパニでは超有名ですけどね~)、ついに公開してしまいました、、、。トラーパニ旧市街のウラビレタ道のトラットリア、見つかるかな?

<店舗データ>
La Bettolaccia(ラ ベットラッチャ)
住所 : Via Enrico Fardella,25
電話 : 0923-21695
* 昼/夜共に営業
* Via Vittorio Emanuele通りにあるB&B Ai Lumiを左折して直進。突き当たり近くの左側。


★ブログ版「La Tavola Siciliana」、夏の新プラン、第2弾を公開しました。
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今年の夏は、海の近くのアグリでのんびりと、、、ストレスから開放されてみませんか?
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by lacucinasiciliana | 2010-04-24 00:54 | シチリアのオイシイ食堂