カテゴリ:シチリアのオススメお菓子屋さん( 2 )

山の上の街エリチェの修道院菓子 「Maria Grammatico(マリア グラマティコ)」

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トラーパニ近くの山の上の中世の街エリチェ、そこには古くから伝わる修道院菓子で知られる街です。その中でもひときわ美しいお菓子を作り出すお菓子屋さん、それが「Maria Grammatico(マリア グランマティコ)」。

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お店の名前はオーナーのマリアさんの本名。マリアさんは家庭の事情で幼い頃に修道院に預けられ、そこでエリチェに伝わる修道院菓子を勉強しました。そして20歳になったときに修道院を出て独立。エリチェにたった4種類の修道院菓子を売る小さなお店を作りました。それから40年以上、、、、同じ土地で今も伝統の修道院菓子を作り続けます。

「独立当初は修道院に妬まれてね。色々、意地悪されたものよ。ま、そんな事には負けなかったけれどね。」

と昔を振り返るマリアさん。きっと辛いことも大変な事もあっただろうけれど、そんな事は少しも見せずにいつも微笑んでいるステキな女性です。


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さて、エリチェの修道院菓子といえばアーモンド菓子。そう、シチリアはアーモンドの名産地。シチリア産のフレッシュなアーモンドから作られたお菓子は、よく言われる甘すぎるシチリア菓子、、、、という想像よりずっとずっと上品なお味。店内のショーケースには可愛い修道院菓子がズラリと並んでいます。

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そして、ここのもうひとつの名物が「ジェノベーゼ」。エリチェなのになぜジェノベーゼ??その事の真偽は誰にも分からない謎な一品。私的にはきっと昔、ジェノバから船でやってきたジェノバ人がこんなようなお菓子を持ってきたからでは?と思っていますが、、、。

ジェノベーゼはサクサクしたクッキー生地にたっぷりのカスタードクリーム。焼きたて、もしくは暖かくして食べるのが地元の食べ方。夏はジェノベーゼを求めてお店の前に行列ができるほどの人気店です。


f0226106_20581481.jpg忘れてはならないこれ、、、シチリアを旅行していて見かけない人はいない!というくらい。Frutta Martorana(フルッタ マルトラーナ)はマジパンで色々な形を模したお菓子です。実はこれ、エリチェの修道院菓子ではなく、パレルモのマルトラーナ修道院のスペチャリティーだったわけですが、今となってはシチリア全土で見かける事のできるシチリア名物となりました。

実は、、、私、これが勉強したくてシチリアに来た、と言っても過言ではないほど。色々見て周った中でマリア グラマティコのフルッタマルトラーナはピカイチ。まるで本物のようで、なおかつカワイイ♪ 本物っぽいけれどカワイくないフルッタマルトラーナも多いのですが。マリアグラマティコのフルッタマルトラーナは、それ専門の職人さんが作っています。この道20年!という職人さん、フルーツの他、魚でもお花でも、はたまた石鹸でも、、、(笑)作り出せないものは無い!、というほどの腕前です。

アーモンド菓子は1ヶ月くらいは日持ちもします。基本的に小さな紙のトレーの上にお好きなお菓子を選んで乗せてもらうのですが、「日本のお土産に」というと、トレーの上にもう1枚トレーを重ねて包んでくれます。私も数回もって帰りましたが、意外と潰れずに無事に持ち帰れました。パッケージも可愛いのでお土産にも最適。和菓子のような甘さのアーモンド菓子は小さく切って濃い目の緑茶とも良く合います♪

エリチェに行かれた際には、必ず寄ってみてくださいね。

場所は、エリチェの入り口、トラーパニ門をくぐったらまっすぐ坂を上り、Piazza(中央広場)の少し手前の左側です。知らない人はいない、、、と思いますので、分からなかったらどこかのお店の人に聞いてみましょう。
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by lacucinasiciliana | 2011-04-13 01:26 | シチリアのオススメお菓子屋さん

モディカの老舗ドルチェリア「Bonajuto(ボナユート)」

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「シチリアのオススメお菓子屋さん」という新しいカテゴリーを作ってみました。記念すべき(?)第1回目に選んだお店は、シチリア南東部にあるバロックの街モディカにあるお菓子屋さん「Bonajuto(ボナユート)」。ここは私が2005年、トラーパニに来る前に半年ほどお菓子修行をしたお店でもあります。

モディカではpasticceria=お菓子屋さんを「ドルチェリア」と呼びます。これはdolce=お菓子から来たことは間違いないのですが、ドルチェリアと呼ぶ街はイタリアでもここだけ??(どこか他にもあったら教えてください)モディカと言えば世にも不思議なジャリジャリチョコ(詳しくはコチラをご覧ください)で知られていますが、ボナユートはジャリジャリチョコの老舗中の老舗のドルチェリアなんです。

創業1880年。現オーナーFranco Luta氏のおじいちゃんに当たるFrancesco Bonajuto氏が今と同じ場所に小さなドルチェリアを開いたのが始まりです。現在はFranco Luta氏の息子、PierPaoloが中心となって経営をしています。

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モディカの旧市街のドォーモ、サンジョルジュ教会のまん前にある細い路地にボナユートはあります。小さなお店はいつもお客様であふれかえります。観光客ももちろんたくさんいますが、地元の人達もドルチェを買いに足を運びます。お店はチョコレート中心の品揃えですが、奥にある工房には生菓子も実はあり。(知る人ぞ知る・笑)地元の人達はチョコレートではなく、生菓子を目指してやってくるわけです。

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ボナユートは私がイタリアで働いた一番最初のお店で半年という短い間ですが、たっぷりの想い出が詰まっているお店です。工房を取り仕切るジャンニはシチリア弁(モディカ弁)の達人で、、、イタリアに来てまだ数ヶ月だった私はイタリア語を話すの精一杯な感じで、シチリア語は難し過ぎ。何を言っているかが全く分かりませんでした(苦笑)その上、最初ななかなかレシピを教えてもらえなかったり、仕事をさせてもらえなかったり、、、とにかく、仕事場に馴染むのが一番大変なお店でもありました。そこで、ジャンニ克服!のため、まずはシチリア弁を学ぶことを決意。1ヶ月ほど経ったころ、ジャンニがボソボソ、、、ボソボソ、、、とついにレシピを教え始めてくれたのです。(ボソボソ言ってて、なんだか良く分かりませんでしたけどね・笑)それからというものは、シチリア語とお菓子を習う日々で、、、。「伝統を学ぶ」ということを考えさせられたのもこの時期でした。最終的にはボナユートで一緒に働いた面々とは非常に良い関係を築く事ができ、今も時折遊びに行くと皆が温かく迎えてくれます。ジャンニは満面の笑顔でそしてシチリア弁で迎えてくれます(笑)

お店では朝ごはんにチョコラータカルダ(ホットチョコレート)+カンノーロ、そしてその後、、、1時間毎にやってくる試食タイム、、、(汗)おかげ様で半年で7キロも太りました(涙)右下はパツパツの私(爆)

★留学時代に興味がある方、当時のブログ「イタリア料理留学日記」をご覧ください。

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さて、このお店で是非食べていただきたいのはもちろんチョコレートなのですが、、、。もうひとつのオススメがシチリア銘菓カンノーリ。ラグーサ&モディカはシチリアで唯一の牛乳のリコッタが盛んな土地。(他の地域は羊乳がほとんどです)本当にミルキ~な牛乳のリコッタがサクサクの筒型の生地にたっぷ~り♪ 大きさが巨大じゃないのも食べやすく。リコッタの他、カスタードとチョコクリームもあるのでこちらもお試しあれ♪

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上の写真はモディカ菓子色々。以前から

「シチリア、、、とは言えども地方によって料理が違う」

ということはこのブログでも何度もお伝えしましたが、モディカには「モディカ菓子」なる、他の地方とは少し違うドルチェが結構たくさんあるのです。シチリア菓子、本当に奥が深~~~い!
写真真ん中下、牛肉入りビスコッティ「ムパナティッギ」は必ず召し上がれ。

お土産には色々なフレーバーのチョコレートの他、チョコレートのリキュール「」もオススメ♪ 以前はビンでしか売っていませんでしたが、最近、お試しサイズみたいな一口サイズも出ています。

モディカにはたっくさんのチョコレート屋さんがありますが、ボナユートはぜひ足を運んでいただきたいオススメのお店です♪

■ Antica Dolceria Bonajuto(アンティカ ドルチェリア ボユート)
Corso Umberto I, 159 Modica
www.bonajuto.it

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■REIの朝通信!朝時間.jp 朝美人公式ブログ「ボーノな毎日!」もヨロシクです♪


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by lacucinasiciliana | 2011-02-07 00:01 | シチリアのオススメお菓子屋さん