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カテゴリ:シチリアのオイシイモノ色々( 14 )

トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 収穫 2011 ~

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トラーパニといえば「塩田」、というくらい「トラーパニの塩」は有名だ。(詳しくはここを参照)

塩田はいつの季節に行っても、それぞれの季節の風景が見れて美しいのだが、その中でも最も楽しいのは夏の塩田であろう。真っ黒に日焼けした男達がギラギラと照りつける太陽の下、スコップと手押し車で塩を収穫していく姿はそれはそれはダイナミックだ。

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遠くを見ると既に収穫された塩がポコポコと大きな山になって、おにぎりみたいにみえる。

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トラーパニとマルサラの中間にある塩田「Ettore e Infersa」では今年から、塩田の中も歩いて入れるようになった。(有料)

塩が結晶化する前の赤い塩田が見えたり。

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塩の山をすぐ近くで見て、実際に塩を触ってみることもできる。

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トラーパニ観光化の波が塩田にまで押し寄せてきたようだ。広大な塩田の中でも一番設備が整っている「Ettore e Infersa」。しかしここの塩田は遠くからみておしまい、、、というのが難点だった。近くで塩を見たいが故に塩田を2箇所掛け持ちで回ったことも良くある私にとっては、Ettore e Infersaの塩田解放は本当にうれしい。

私が運営するラ ターボラ シチリアーナでも人気の塩田見学。これからはもっと充実したご案内が出来そうで、私も嬉しく思ったのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-09-13 16:08 | シチリアのオイシイモノ色々

アーモンドのお話

「シチリア」と言って思い浮かぶものと聞いて

「アーモンド」

と答える人がいたら、それは相当なシチリアマニアか、はたまたドルチェマニアか。

アーモンドと言えば日本ではカルフォルニア産のものが多く販売されていて、シチリア産アーモンドはいくつかの製菓材料ショップに影を潜めるくらいだ。それはマイナーだから、ではなく、貴重品でありそして高価だから、である。シチリア産アーモンドはカルフォルニア産のものに比べると圧倒的に生産量が少なく、国外に輸出されている量も僅かであろう。イタリア国内で販売する際にもわざわざ「シチリア産アーモンド」とかかれて販売されている。それくらい貴重なものなのだ。

シチリア全域にアーモンドの木は植わっているが、中でも有名なのはシラクーサ県のアヴォラを中心とした地域である。アヴォラと言えばNero d'avola(ネーロ ダヴォラ)、、、そう、シチリアを代表する黒ブドウ、ネーロ ダヴォラの原産地でもある。

さて、アーモンドの木を皆さんは見たことがあるだろうか?

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これは3mくらいの高さのアーモンドの木。大きなものでは10m級のものもあるらしい。しかしなんと地味な木なのだ、、、。

f0226106_20174095.jpgアーモンドは右の写真のように木に成っている。緑の皮は繊毛がビッチリ付いていてフワフワした感触だ。写真は6月のものだが、段々、夏のシチリアの灼熱の太陽で緑の皮が乾燥してきてシワシワになってくる。そして皮が割れる7月下旬~9月上旬に収穫する。外側の緑の皮を剥くと中からは茶色い固い殻が出てくる。殻が付いた状態で日光に当てて乾燥させると、その状態で保存が可能になる、という訳だ。

アーモンドにはたくさんの油脂分が含まれているので、ひとたび殻を取ってしまうと油脂の酸化が始まる。ちなみにアーモンドの脂肪酸の90%は一価脂肪酸(オレイン酸)とオメガ3(αリノレン酸)で構成されていて、コレステロールを下げるなど、体にとても良い効果を持っている。ちなみにシチリアのアーモンドに含まれるビタミンEの量は、カルフォルニアのものに比べて3倍も多いという研究結果も出ているらしい。

ますます貴重なシチリアのアーモンド。


さて、味はどうなのか、、、というと、これは食べた人でなければ分からない美味しさだ。アマレットのような少々の苦味と香ばしいナッツの味、そして噛んでいると漂ってくる甘み。シチリアの食材店ではどこにでも売っているので是非試してみていただきたい。

シチリアではアーモンドはお菓子だけではなく、料理にもよく使われる。そして夏になるとlatte di mandorla(ラッテ ディ マンドルラ)というアーモンドドリンクも登場する。この話はまた今度のお話で。
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by lacucinasiciliana | 2011-07-13 20:23 | シチリアのオイシイモノ色々

一番塩(Fiori di sale)の収穫が始まった

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トラーパニと言えば一番に思い浮かぶのが塩田であろう。トラーパニからマルサラにかけて20kmに渡って広がる塩田、ここでは古代フェニキュア人から伝わる製法で今も塩作りが行われている。

あまりにも身近な調味料である塩だが、ここトラーパニの塩田では夏の暑い時期にのみ収穫ができる季節モノであることを皆さんご存知であろうか?

3月~4月にかけて外海から引き込まれた海水は、数ヶ月をかけて段々蒸発して塩度が高まってくる。そして6月下旬、塩のクリスタルができる頃、まず最初に一番最初に収穫されるのがFiori di Sale(フィオーリ ディ サーレ)と呼ばれる極上の一番塩だ。フワ~と表面に浮いてくる塩を手で収穫した後、カゴに入れて乾燥させるのだが、収穫量がとっても少ない貴重な一品。カリウムやマグネシウムなどのミネラル分がクリスタルに比べて豊富に含まれるといわれる一番塩。口に含むとどことなく甘みを感じる。

先日、塩田に行ったら、ちょうど一番塩の収穫が終わったところであった。塩田の中に置いてある数個のカゴの中にキラキラと輝く一番塩。この収穫が始まったら、そろそろクリスタルの塩の収穫も始まる頃である。

このブログでも今まで数回に渡って塩田のレポートをしてきた。過去のエントリーを下に記しておこう。

2000年前から伝わる古代塩の製法; トラーパニの手作りの天然海塩
Fiore di Sale(一番塩)で作ったハーブたっぷりのハーブソルト
ただいま塩のクリスタル製造中です!
トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 収穫 2010 ~
トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 冬支度が始まりました ~
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by lacucinasiciliana | 2011-06-28 23:03 | シチリアのオイシイモノ色々

ウスティカ島の極小極上レンティッキエ(レンズ豆)

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去年の暮れ、我が家に届いた膨大なるお歳暮の中から「ん??」と気になった一品、それは「ウスティカ島のレンティッキエ(レンズ豆)」

はて、ウスティカ島って??

ウスティカ島はパレルモの北67kmに浮かぶ小さな火山島。(パレルモ県に所属)その小さな島で栽培されるレンズ豆はイタリアで一番小さなレンズ豆。火山島であるウスティカ島の土で昔と同じ方法で作られているレンズ豆はとっても小さいので柔らかく、栄養素も多く含まれているそうです。驚きなのは島に生産者は3家族しかいないこと、、、、。もはや本当に貴重な豆なんですね。ちなみにスローフードのPresidio(プレシディオ)にも登録されています。

乾燥マメ類、皆さんどうやって作るか知っていますか??多くの人が

「鞘からマメを出して乾燥させる」

と思っていると思いますが、、、正解はこちら

ね?意外ではありませんか??

ウスティカ島の「昔ながらの方法」とは↑この事だそうです。さらに驚き。

さて、島での伝統的な食べ方は2種類。「野菜たっぷりZuppa(スープ)」か「Pasta(パスタ)」だそうです。レンズ豆の包装に付いているピラピラ(これ何ていうのでしょう?)にZuppaのレシピが書いてあるので、それ通りに作ってみるか、、、。

レポートは次のエントリーで♪ お楽しみに~~~。


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by lacucinasiciliana | 2011-02-01 01:48 | シチリアのオイシイモノ色々

ペコリーノ シチリアーノ D.O.P作りに潜入!

さて、出来立てホヤホヤのリコッタに続き、ペコリーノ シチリアーノD.O.Pについてのレポートです。

ペコリーノとは「羊(pecora=ペコラ)乳から作られたチーズ」の総称です。ペコリーノ ロマーノ、ペコリーノ サルド(サルデニア)などが有名ですが、ペコリーノ シチリアーノもやっぱり有名。土地それぞれで羊ちゃんが食べているもの(草?)が違うため羊乳の味も代わりため、当然チーズの味も変わってきます。

今回見学にいったカゼイフィーチョ(チーズ工場)では、自分達で羊を飼い、仕事は毎朝乳搾りから始まるそうです。

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リコッタのエントリーでも触れましたが、乳の出る量は、牛→ヤギ→羊の順に少ないらしく。乳が凝縮しているせいか羊乳はどことなくトロンとしている感じもします。

ペコリーノ作りはこの絞りたて乳(38度程度だそうです)にCaglio(カリオ)を入れるところから始まります。Caglioとは子牛の胃の一部でこれを入れることでチーズが凝固し始めるそうです。そういえば、ドミンゴマンマは昔は羊の胃を乾燥させてチーズを作るときに使っていた、、、って言っていたっけ。Caglioを入れると乳がプリンのようにブルンブルンになってきます。ある程度の固さになったら熱いお湯を入れながらプリンを砕いて行きます。そしてこの砕けたプリンを手で集めながら水分を切りながらカゴの中に入れて行きます。

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リコッタと似ていますが、リコッタではありません。この時点ではちょっと固い豆腐のような感じで、塩気も軽く感じる程度。

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ギューギュー押して水分を抜いたら、型から一度はずしてひっくり返します。そしてできるのがペコリーノチーズの原型となるTuma(トゥマ)。

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Tumaは大きな入れ物に入れられ、リコッタを作った後に残ったホエー(80度)にしばらく浸して殺菌するそうです。羊のお乳は最初から最後まで余すところなく利用されるのですね。

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さて、ホエー風呂から出された後、いよいよ熟成に入ります。

まずPrimo Sale(プリモ サーレ)と言われる、一番目の塩をつけます。これは塩を直接Tumaに刷り込むわけではなく、塩水に漬けるそうです。そして4日後くらいからペコリーノ シチリアーノの中で一番フレッシュなタイプ「Primo Sale(プリモサーレ)」が出来上がります。ここで出荷されないものはさらに熟成されます。

こちら、今回特別見せてもらった熟成室。

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大きなチーズ工場ではないため、棚も写真のようなものが数列あるのみ。本日の案内役、このカゼイフィーチョの後継ぎバルド君です。

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「ペコリーノ シチリアーノはD.O.P(原産地名称保護制度)に認定されているから、法で定めた作り方に従って作らないと、ペコリーノ シチリアーノD.O.Pとは呼べないんだ。ほら、D.O.Pに認定されたものにはきちんと刻印が押されているんだよ。」

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ほ、本当だ~!実はペコリーノ、私も丸のままこうやってじっくり見る機会はなかなか無いため、気がつきませんでした。「Pecorino Siciliano D.O.P」とちゃんと書いてありますね。

バルド君曰く、

「1ヶ月に一回、検査員が訪れるんだよ。そして、10個に1個の割合でチーズのサンプルを採取していくんだ。ほら、このチーズ、穴が空いているでしょ??」

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本当だ~~~。下の丸い刻印の右斜め上にある少し盛り上がっている部分が穴です。

更にバルド君。

「サンプルを分析して、塩分、酸度などの熟成具合を調べて、オッケーが出たものだけに刻印を押していくわけさ。ちなみに、大きな丸い刻印はうちのカゼイフィーチョの番号、上の小さな茶色い刻印はチーズ一つ一つについている番号。という訳で、どのチーズ達も世界に1個しか存在していないんだよ。」

Primo Saleは塩水に漬ける、と書きましたが、その後は、塩を塗りこんで行きます。大体1回~2回、塩を塗りこむらしいですが、状態に寄ってもう少し刷り込んだりすることもあるそうです。

「大体色を見れば分かるんだよ、塩が足りているか足りていないか。塩を入れすぎればしょっぱくなるし、塩が少ないと真ん中まで均等に塩が浸みこんでいかないんだよ。」

なるほど、、、たかがペコリーノ、されどペコリーノ。奥が深い。

こうしてブナの木で出来た台の上に乗せられて熟成させて行きます。Pecorino SicilianoというD.O.Pの印を受けるには最低4ヶ月の熟成が必要だそうです。このカゼイフィーチョでは最長で1年程度まで熟成させるそうです。(平均は4ヶ月~8ヶ月程度だそうで)

ワインやオリーブオイルは大好きな私ですが、実はチーズには好き嫌いがある私。そのため、カンティーナ(ワイン)やフラントイオ(オリーブオイル)の工場見学に比べると、なかなか出番の少ないチーズ工場見学。今回、久しぶりにカゼイフィーチョを見学して、熟成室までしっかり案内してもらい本当に勉強になりました。小さな生産者となると熟成室を見せてくれないところも多いのですが(ここに秘密あり?)、今回のカゼイフィーチョはチーズ作りの1~10までを惜しげなく教えてくれました。今まで何気なく食べていたペコリーノチーズですが、ちょっと見る目が変わっちゃった私です。パルミジャーノやモッツァレッラの大きな工場は見学に行ったことがありましたが、小規模の工場はやっぱり手作り感が溢れていて人情味があっていいですね。

2回に渡っての「羊ちゃんシリーズ」でしたが、リコッタもペコリーノもいずれも本当に美味しいシチリア。旅の際には是非食材屋さんで買って食べてみて下さいね!
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by lacucinasiciliana | 2010-11-25 00:26 | シチリアのオイシイモノ色々

シチリアで出来立て羊のリコッタを味わう

「シチリアのリコッタは味が濃くて美味しい」

と、イタリア中で囁かれるくらい、シチリアのリコッタは美味しいのです。

その理由は、、、、

シチリアのリコッタは羊乳からできているから

イタリアでは「リコッタ=牛の乳」から作られるものが多い中、シチリアではある一部の地区を除くほとんどの地区で「羊乳」からリコッタは作られます。

乳の出る量は、牛→ヤギ→羊の順に少ないらしく、羊の乳は牛の乳よりもとっても味が凝縮していて濃いのです。なので、当然リコッタも濃いものができる、、、これが美味しさの秘密、という訳です。

日本でもご存知の方が多いと思いますが、、、

リコッタ = リ(Ri=再び) コッタ(Cotta=煮た)

つまり、2回煮た、という意味。

じゃ、一回目は??? それがこちら↓。

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シチリアではTuma(トゥーマ)と呼ばれこれを熟成させるとペコリーノ シチリアーノとなります。(ペコリーノのお話は次のエントリーで詳しく。)Tumaを取った後に残る液体を乳清(=ホエー)と呼び、これをもう一回、火にかけるとアラ不思議、お豆腐のようなリコッタが浮いて来る訳です。

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こんな大きな鍋でグツグツと煮ます。写真は乳清を入れているところ。

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80度に達するとお豆腐、、、じゃなくてリコッタができ始めます。目で見ていれば分かるらしいですが、一応温度計でも計るとの事でした。

おっと!鍋のフチ辺り、少しリコッタができてきているの、わかりますか??

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少し時間が経つと、どんどんリコッタができてきます。

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コレをお玉ですくって型に入れて行きます。

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見事なフルフルのリコッタ、、、、美味しそうっ!


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って、本当に美味しかったです♪ 出来立てのリコッタはアツアツで(当たり前ですが)ホンノリと羊乳の香りがしてきます。出来立てお豆腐みたいにプルンプルンしていて冬は体も温まります。ドンブリ一杯もらったリコッタですが、、、沢山ありすぎて食べ切れませんでした(苦笑)

私達がアツアツリコッタを食べている最中、マイ鍋を持参して出来立てリコッタを買いに来ている近所の人達も。

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「どうやって食べるのですか?」

と聞いてみると、

「今日のランチにパスタにするのよ。美味しいのよぉぉぉ~♪」

出来立てリコッタは、そのままアツアツでパンと一緒に食べるか、茹でたパスタをドン!と入れて混ぜて食べても美味なんです。フレッシュなものだけに、輸送も難しいらしく、、、シチリアに住むものの特権特権♪

さて、リコッタは毎日作ってその日に売り切ってオシマイ、なわけですが、リコッタの前に作ったTumaは熟成に入るわけです。詳しくは次のエントリーにてっ!
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by lacucinasiciliana | 2010-11-18 20:43 | シチリアのオイシイモノ色々

トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 冬支度が始まりました ~

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今年はグンと冷え込みが早いトラーパニ。日中は20度を越しているものの、例年より肌寒い秋となりました。

さて、9月中旬まで収穫が行われていた塩田も、いよいよ冬支度。塩の山にはテラコッタの屋根がかぶせられ始めています。この瓦、ひとつひとつ手で重ねられていきます。一人は塩の山の上にはしごをかけて登り、もう一人が下から瓦を投げます。上にいる人がキャッチして塩の山に屋根を作っていくのです。その風景はなんともノンビリしていてのどかなもの、、、。

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屋根がついていた塩の山はまだたったの4つ。反対側には青い空に映える真っ白の塩の山がポコポコと連なって行きました。

シチリアもゆっくりながら冬支度です。
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by lacucinasiciliana | 2010-10-31 12:49 | シチリアのオイシイモノ色々

トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 収穫 2010 ~

このブログで何度も紹介してきたトラーパニの手作り天然海塩、7月中旬から収穫は開始!しているはずなのですが、なぜか今年は今日まで塩田に行く機会がなく、、、(汗)9月8日、収穫も終盤という頃にやっと塩田に足を運びました。

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ザックザック、、、、。今日はあいにく天気が悪く。昨日から吹き始めたアフリカからの風シロッコ、この風が吹くと翌日か翌々日にこういう重~い雲が広がりザザーッ!と雨が降ります。雨が降ると風も収まりその翌日はカラッ!と晴れる、というのがパターンです。

塩はいつでも買えるので、いつも収穫している、、、と思われがちですが、収穫が行われるのは7月中旬~9月中旬までのたったの2ヶ月。この期間も毎日収穫している、、、とも限らないので、収穫が見れた方はラッキー。塩も季節モノなんですよね~。

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一番目の写真のように、まずは塩をスコップですくって小さな山に盛り上げます。それを手押し車で巨大滑り台のようなものの下までもって行きます。巨大滑り台についているベルトが回転して上の方に塩が上がって行き、最後は上から塩が出てきて大きな山を作ります。

不純物は下に沈殿するのでスコップですくわなければ上澄みは美しい塩のクリスタルのみ。こうして手で収穫した塩は、水で洗浄することなく製品化されるため(あとは砕いて袋に詰めるだけ!)、塩に含まれるミネラル分が逃げません。塩はしっかりとしょっぱいものの、どこか甘みが残るような、、、、本当に美味しい天然の塩が出来上がります。

塩の詳しい作り方はこちらをご覧ください。

今日は天気が悪かったですが、青空の下で行われる塩の収穫は真っ青な空と真っ白な塩のコントラストがとっても美しく。収穫中にもう一度、ゆっくり撮影にいきたいと思います。(まだ収穫が続いてくれることを祈る!)

「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」もヨロシクです!
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by lacucinasiciliana | 2010-09-09 01:36 | シチリアのオイシイモノ色々

トラーパニのご当地パニーニ Pane Cunzatu(パーネ クンサトゥ)

f0226106_22314218.jpg地方色が強いイタリアの食ですが、パニーニひとつを取っても地方色にあふれるのが面白いところ。イタリア各地にその土地の生産物を使ったご当地もののパニーニがあります。トラーパニのご当地パニーニは「Pane Cunzatu(パーネ クンサツゥ)」。パニフィーチョ(パン屋さん)でもバールでも見かける一品です。「Cunzatu」とはトラーパニの方言で「Condito(コンディート)」、「味付けをした」という意味です。なので、「Pane Cunzatu → 味付けしたパン」という事になります。

材料は右→の写真にも書いてあるように、、、

硬質小麦の粉、水、天然酵母、ビール、塩、ゴマ(ここまではパンの材料)

それに、

オリーブオイル、オレガノ、コショウ、アンチョビ、トマト、ペコリーノチーズ

これがパニーニの具材。

パニーニなので作り方は本当にシンプルで、パンを横にスライスしてオリーブオイルで全体にパンを湿らせます。ボリューミーになりすぎるのを避けるため、パンの白い部分を少し取ってしまう人もいます。そこに材料のトマトのスライス、ペコリーノチーズのスライス、アンチョビ、コショウ、オレガノをパラパラ、、、とまいてパンを閉じたら出来上がり。こんな簡単で誰にでも思いつきそうな一品ですが、、、、トラーパニのレシピ本にきっちりと掲載されているほど、この辺では親しまれている一品です。

f0226106_22433324.jpgPane Cunzatuは私の海のお供でもあります。サンビート ロ カーポの海に行くとき、道中の美味しい薪窯のパン屋さんで仕入れていきます。写真のものは一人分にカットされたものですが、500gのパンでドンッ!という形でも売っています。さすがイタリア(シチリア??)、大胆(笑)

トラーパニにはまだまだ多くの薪窯を使っているパン屋さんが残っています。日常食べる普通のパンは薪窯で、クロワッサンや甘いパンなんかは電気オーブンで、、、と使い分けているパン屋さんが多いのです。薪窯で焼いたパンは、特有の香りがして香ばしくやっぱり美味しいのですよね。写真のパン屋さんの薪は「オリーブの木」だそうです。以前に「カステルベトラーノの幻の黒パン」のエントリーで、黒パンである条件の一つに、薪が「オリーブの木であること」というのがありました。それから「薪」が何であるのか、、、トラーパニのパン屋さんでも気になって色々聞いたのですが、驚くことに意外や意外、「オリーブの木」と答えたパン屋さんが多いのでした!実はうちの隣のパン屋さんも「オリーブの木」だったのです。考えてみてれば、トラーパニ地区は優良なオリーブオイルの生産地でもあります。毎年数回行われる剪定では結構な量の木が切り落とされるんですよね。昔も今も、こういう自然のものを利用してパンを焼くのですね。

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ちなみにパン屋さんの中はこんな感じ。パンが並んでいる棚の奥に薪窯があります。パンを窯に入れるとき、窯から出すときはパン職人さんが2人、忙しそうに働いています。

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このパン屋さんはいつ来ても大盛況!イタリアはトレーを持ってパンを選んでレジに、、、という日本式の購入方法ではなく、何事も対面販売。店員さんに「あれと、これと、それと、、、」と注文していきます。一人一人の対応なので時間がかかりますが、みんな適当におしゃべりをしながら待っています。一人の注文が終わると、

「A chi tocca?(次は誰?)」

と、お客さんに聞くのも面白いところ。(自分の番が来たら「Tocca a me!(トッカ ア メ!)」と言って、手を挙げましょう。)

f0226106_2354947.jpg私たちが買ったのは、一本丸ごとドンッ!の巨大サイズ。一応3つに切ってもらいましたが、一個がでかい(笑)ここのはパンの白い部分は取り除かれていないタイプなのでボリュームたっぷり。写真で見るよりもトマトは多めに入っているかも。ペコリーノチーズはしょっぱいので満遍なく薄いのが一枚、という感じです。

そういえば、いつだったか、ドミンゴマンマが家でパンを焼いたときに、焼きたてパンで作ったPane Cunzatuを食べたことがあったっけ。それはそれは美味しかったこと、、、。

時代の変化と共にどんどん消え去ってしまう伝統ですが、シチリアにはまだまだ「伝統食」が普通の生活に溶け込んでいます。わざわざ気張って伝統を守る、という形ではなく、その時代に合った形で自然に伝統が生活の中に溶け込んでいる、、、そんな風景に出会えるのが魅力でもあるシチリアです。
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by lacucinasiciliana | 2010-08-26 22:38 | シチリアのオイシイモノ色々

マグロは海の豚!?余すところなく食べます。

「海豚」と書いて「マグロ」と読む、、、というのはウソで、「海豚=イルカ」、です。が、ここマグロの街トラーパニでは、「海の豚(il maiale del mare)」と言えば、「マグロ」を指すのです。なぜなら、マグロは全ての部位が食べられ捨てる場所がないから。

この間、「マグロの色々な部位盛り合わせ」、、、という面白い試食をさせていただきました。

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■ tonno rosso ・・・ 赤身の部分
■ polmone ・・・ 肺
■ cuore ・・・ 心臓
■ uova di tonno(bottarga) ・・・ 卵巣
■ fegato ・・・ 肝臓

なんと驚くべきは、マグロを一本釣ってきて全てここのレストランで調理したそうです!

ここ地中海で釣られるのはTonno Rosso。イタリア語では「赤マグロ」ですが、日本語では「黒マグロ」。そろそろ季節も終わりかな、、、?と思っていたら(マグロの季節は5月~6月にかけてです)、季節よりも小さめではあるもののそれなりのサイズのマグロが釣れるそうです。

内臓類はもちろんきちんと処理をしないと臭くなるわけですが、、、この盛り合わせ、全てが美味しかった!考えてみたらマグロの内臓類を並べて試食するのは私もはじめてかも。

赤身の部分は蒸しただけだそうで、自家製のオリーブオイルがかかっていてこれはマグロが美味しいから美味しいはず(笑)肺は赤玉ねぎとピスタチオを一緒に合わせ、心臓はメロンと松の実をと一緒に。内臓の臭さを感じさせないためのアイディアだそうですが、これがまた美味しい!私的には大ヒット。肺の部分はもともとクセがない味ですがちょっとピリ辛の赤玉ねぎと合わせることで肺の味もくっきりと。ちょっと血を感じさせる心臓の部分はメロンの甘みでうまく調和されていました。へ~、、、こんな食べ方もあるのね。

楽しみにしていたuovo di tonno、、、つまりボッタルガ。これ、、、絶品でした、、、、。今考えてもウットリ(笑)自家製なので、塩加減も控えめでちょっと生っぽさも残っていて、、、今まで食べた中で一番美味しいかった!私の少ない語彙力で美味しさを皆さんの伝えられないのが残念、、、です(苦笑)

レバーはレバー、、、、でレバーっぽい味。きちんと処理がされているため、臭くありません。

むぅ、、、やはり自家製で手間を惜しまず丁寧に作ったものって、本当に美味しいんですね~、、、。今まで市販されているものも美味しい!と思っていましたが(いや、もちろん美味しいですが)、自家消費用につくる少量手作り生産にはかなわないのだな、と改めて思ったのでした。

以前にも書きましたが、「食べる人の顔を想像しながら丁寧に作るマンマの家庭料理が最高に美味しい!」と常日頃思っている私。またしても、こんな事を確信させたこのマグロの試食でした。

お試しされたい方は、、、と言いたいところですが、この日特別用意されたものなので、トラーパニでお試しできません。美味しい、美味しい!、、、と言っておきながら、どうもすみません(笑)

連日の猛暑が続くトラーパニ、、、すっかり食欲減退気味の私。年間食べ続けているので、しばらくはダイエットという事で、、、、(笑)

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by lacucinasiciliana | 2010-07-15 15:51 | シチリアのオイシイモノ色々