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使いやすいキッチンを考える

シチリア食文化、、、とは少し離れますが、”私個人的に”今日は使いやすいキッチンについて考えてみたいと思います。

現在の我が家のキッチンはこんな感じ。

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約25平米(約15畳)ほどのキッチンスペースは、調理する場所10平米(約6畳)と食事をする場所15平米(約9畳)に区切られています。上の写真は10平米の調理をする場所。壁に沿うようにして3面、作業台+ガスコンロ(写真上)、シンク+作業代(写真左下の一部分)、そして一面はビルトインの冷蔵庫とオーブン、残りの部分は全て収納となっています。キッチンを設置する際に、水道の蛇口位置とコンロの位置は既に決められていたため、これは動かせず。色々と考えた結果こんな感じに決まりました。(本当は調理スペースと食事スペースが仕切られていないオープンスペースのキッチンが希望だったのですが・涙)

私の一番の希望だったコの字式キッチン(前後とサイドに作業台があるタイプ)は、「狭いから」という理由で却下。で、今のようになったのですが、、、これが意外と使いにくい(汗)一人で作るならまだしも、レッスンとなると意外と使いづらかったこのキッチン。なぜなら「作業台の場所が少ないから」。

キッチンの長さに比して思ったよりも場所をとったのが6口のコンロとシンク。一応長さは計ってイメージはしていたものの、実際届いてみるとデカイ、、、、(汗) 手荒れが激しいため、沢山の洗い物があるときはもっぱら食洗機にお世話になる私。考え見たらこんなデッカイシンクは要らなかったかも。角ばったデザインが決め手となってついつい買っちゃったんですけどね(苦笑)

まっさらな場所に自分で好きにデザインできるならば、こういう設計はしなかったと思いますが、イチから家を建てない限り意外と制限があるキッチンの設計。私が一番使い易いな~、と思うキッチンは

自分の前後と右、もしくは左にヒョイ、と何かを置ける場所があるキッチン。

つまり「コの字」なんですよね。

一番の理想は、壁側にシンク&作業台、自分がシンクに向かって左側にガスコンロ、そして同じく自分がシンクに向かって後ろ側が作業台、こんなキッチンが使いやすいと思います。うちの場合で言えば、コンロの横っちょからシンクと平行に作業台を作るべきだった、、、。おぉ、私が最初に提案したのに似たような設計だ、、、。

そもそも”狭いから”という理由で反対したのはC氏&家具屋のオヤジ。。。って2人とも料理しないジャン!(怒)男って見た目だけで決めちゃうものなんだ、、、と学びました。次回引っ越すときはぜったーーーーいに自分の意見を通します!

と、最近になってブーブー文句を言い始めた私ですが、、、やっぱりイタリアのキッチンってカワイイ♪

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イタリアのキッチン、高さ88センチ。日本のものより少し高い気がします。キッチンの高さは1センチの違いでも結構大きいんですよね。様々なビルトインのものがあり(もちろん日本にもあると思いますが)、棚の中にはお決まりのお皿立てが必ずあります。冷蔵庫は扉が開いているところが冷蔵庫でその下がフリーザー。タップリサイズです。左下の写真はダイニングテーブル。日本にはないような洒落たデザインとカラーが色々あって、本当に迷っちゃいました。本当はカントリータイプのキッチンが良かったのですが、街の中じゃね(苦笑)壁にタイルを埋め込んじゃったら引っ越すとき大変だし、、、(汗)

しかしこのキッチン、、、ラッカー塗装の扉達は濡れた手や汚れた手で触るとすぐに手あかがついちゃうし(汗)シンク&コンロは毎回料理をするたびにピッカピカに磨かないといけないし(汗)ダイニングテーブルは色つきガラスのため傷つきやすい&ダイニングチェアーは白で汚れやすい!本当に気を使うキッチンとなってしまいました、、、(苦笑)

結果。

・キッチンを買うときはオサレすぎないものにしましょう!
・ステンレスの手入れは大変です
・コンロとシンクのサイズはきっちり計りましょう、、、
・作業台の場所はできるだけ広く
・可能なら絶対に「コの字式」が便利です!(個人的な意見なので苦情は承りまねます・笑)

アイランド式キッチンもいいな~、、、と思ったのですが、使っている人に聞くと意外と使いづらいらしい。何故なら、「サイドにポンッとモノを置ける場所がないから」ですって。ホラッ!やっぱり「コの字」が便利なのです。

それぞれ使いやすいキッチンて違うかもしれないし、作る料理によっても変わってくるのかも知れないけれど、いずれにせよ作業台の場所はきっちりと確保したほうがよさそうです。食洗機を使う機会が多いのなら、シンクってそんなに大きくなくてもいいのね~、と思いました。

「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」もヨロシクです!
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by lacucinasiciliana | 2010-08-28 22:16 | キッチンのお気に入り

暑い夏を乗り切ろう!夏野菜のグリルパスタ

暑い暑い、、、日本に負けじと暑いここシチリアです。

この時期、シチリアの八百屋さんからはレタスやサラダ菜などの葉野菜が姿を消します。何故って???暑すぎて育たないから、、、、(汗)水分を多く必要とする葉野菜は、6月から全く雨の降らないシチリアにて8月の栽培は難しいのでしょうね~。たまに八百屋さんに並んでいますが、すっかりしなびています(苦笑)

その代わり安くて手に入るのが茄子、トマト、ズッキーニ、ピーマン、、、夏野菜の代表格。1キロ1ユーロで買えます。という事でこの時期「野菜を、、、」と思うと大体この4種類のどれかから選ぶことなり。今日は冷蔵庫にあった茄子(シチリアの丸いやつ)1コと巨大ズッキーニ1本で野菜のパスタを作りました。

私の料理の師匠でもあるドミンゴマンマのお宅では、シンプルな出来立てトマトピュレのパスタの上に夏野菜のグリルを乗せる、というシンプル イズ ザ ベスト!みたいなパスタを良くいただきます。私のはもっとシンプルで、、、、(笑)

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■ズッキーニと茄子のグリルパスタ 

① ズッキーニと茄子をグリルパンで焼きます。
② 焼きあがったら軽く塩コショウをして細長く切りボウルに。全部切ったらオリーブオイルを一振り。
③ パスタを茹でます。
④ ゆでている間にイタリアンパセリとバジルをざっくりと刻み②に投入。
⑤ パスタが茹で上がったら水を切って④のボウルに入れ、ざっくりかき混ぜる。
⑥ お好みでさらにオリーブオイルとパルミジャーノをかけてBuon appetito!!

このパスタ、いつだったかトラーパニの友人宅で食べたのですが、それはそれは美味しくって、、、。私も家で作ってみたらなんと簡単で美味しい。そして何か野菜があればすぐに作れる。という事で我が家の定番となりました。


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わたしはズッキーニと茄子のグリルパスタには「全粒粉のパスタ」を合わせます。

全粒粉のパスタは現在ヘルシーな食事を目指すイタリアでは、スーパーで既にお手軽に買える一品となっています。以前は探すのが大変だったのですが、最近はパスタの大手メーカーBarilla(バリッラ)からもこんな(→写真右)カワイイシリーズが出ています。この間スーパーでこのバリッラ全粒粉シリーズのパスタが超お買い得!一箱なんと0.6ユーロで売っていました。写真のものは「Pennette Rigate」という、少し小さめの筋入りペンネですが、そのほかにも蝶々の形のファルファッラ、スパゲッティーニなどをまとめ買いしちゃいました。全粒粉パスタはどのメーカーのものを試しても少し固めな食感なような気がします。モチモチパスタが好きな私には特別気になりません。

暑くて食欲がなくなる夏ですが、野菜のグリグパスタはサラダ感覚であっさりと食べられるところが嬉い一品です。ポイントはバジルやイタリアンパセリなどの香草をたっぷ~り入れてあげること。食べながら日本だったらシソでも美味しいんじゃないかな~、、、と思っていました。そして仕上げのオリーブオイルは是非、質の高いものを使ってください。風味がグンとアップしますよん。

では、暑い夏に負けないように、しっかりと食べましょ~!
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by lacucinasiciliana | 2010-08-27 00:08 | 私の食卓

トラーパニのご当地パニーニ Pane Cunzatu(パーネ クンサトゥ)

f0226106_22314218.jpg地方色が強いイタリアの食ですが、パニーニひとつを取っても地方色にあふれるのが面白いところ。イタリア各地にその土地の生産物を使ったご当地もののパニーニがあります。トラーパニのご当地パニーニは「Pane Cunzatu(パーネ クンサツゥ)」。パニフィーチョ(パン屋さん)でもバールでも見かける一品です。「Cunzatu」とはトラーパニの方言で「Condito(コンディート)」、「味付けをした」という意味です。なので、「Pane Cunzatu → 味付けしたパン」という事になります。

材料は右→の写真にも書いてあるように、、、

硬質小麦の粉、水、天然酵母、ビール、塩、ゴマ(ここまではパンの材料)

それに、

オリーブオイル、オレガノ、コショウ、アンチョビ、トマト、ペコリーノチーズ

これがパニーニの具材。

パニーニなので作り方は本当にシンプルで、パンを横にスライスしてオリーブオイルで全体にパンを湿らせます。ボリューミーになりすぎるのを避けるため、パンの白い部分を少し取ってしまう人もいます。そこに材料のトマトのスライス、ペコリーノチーズのスライス、アンチョビ、コショウ、オレガノをパラパラ、、、とまいてパンを閉じたら出来上がり。こんな簡単で誰にでも思いつきそうな一品ですが、、、、トラーパニのレシピ本にきっちりと掲載されているほど、この辺では親しまれている一品です。

f0226106_22433324.jpgPane Cunzatuは私の海のお供でもあります。サンビート ロ カーポの海に行くとき、道中の美味しい薪窯のパン屋さんで仕入れていきます。写真のものは一人分にカットされたものですが、500gのパンでドンッ!という形でも売っています。さすがイタリア(シチリア??)、大胆(笑)

トラーパニにはまだまだ多くの薪窯を使っているパン屋さんが残っています。日常食べる普通のパンは薪窯で、クロワッサンや甘いパンなんかは電気オーブンで、、、と使い分けているパン屋さんが多いのです。薪窯で焼いたパンは、特有の香りがして香ばしくやっぱり美味しいのですよね。写真のパン屋さんの薪は「オリーブの木」だそうです。以前に「カステルベトラーノの幻の黒パン」のエントリーで、黒パンである条件の一つに、薪が「オリーブの木であること」というのがありました。それから「薪」が何であるのか、、、トラーパニのパン屋さんでも気になって色々聞いたのですが、驚くことに意外や意外、「オリーブの木」と答えたパン屋さんが多いのでした!実はうちの隣のパン屋さんも「オリーブの木」だったのです。考えてみてれば、トラーパニ地区は優良なオリーブオイルの生産地でもあります。毎年数回行われる剪定では結構な量の木が切り落とされるんですよね。昔も今も、こういう自然のものを利用してパンを焼くのですね。

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ちなみにパン屋さんの中はこんな感じ。パンが並んでいる棚の奥に薪窯があります。パンを窯に入れるとき、窯から出すときはパン職人さんが2人、忙しそうに働いています。

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このパン屋さんはいつ来ても大盛況!イタリアはトレーを持ってパンを選んでレジに、、、という日本式の購入方法ではなく、何事も対面販売。店員さんに「あれと、これと、それと、、、」と注文していきます。一人一人の対応なので時間がかかりますが、みんな適当におしゃべりをしながら待っています。一人の注文が終わると、

「A chi tocca?(次は誰?)」

と、お客さんに聞くのも面白いところ。(自分の番が来たら「Tocca a me!(トッカ ア メ!)」と言って、手を挙げましょう。)

f0226106_2354947.jpg私たちが買ったのは、一本丸ごとドンッ!の巨大サイズ。一応3つに切ってもらいましたが、一個がでかい(笑)ここのはパンの白い部分は取り除かれていないタイプなのでボリュームたっぷり。写真で見るよりもトマトは多めに入っているかも。ペコリーノチーズはしょっぱいので満遍なく薄いのが一枚、という感じです。

そういえば、いつだったか、ドミンゴマンマが家でパンを焼いたときに、焼きたてパンで作ったPane Cunzatuを食べたことがあったっけ。それはそれは美味しかったこと、、、。

時代の変化と共にどんどん消え去ってしまう伝統ですが、シチリアにはまだまだ「伝統食」が普通の生活に溶け込んでいます。わざわざ気張って伝統を守る、という形ではなく、その時代に合った形で自然に伝統が生活の中に溶け込んでいる、、、そんな風景に出会えるのが魅力でもあるシチリアです。
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by lacucinasiciliana | 2010-08-26 22:38 | シチリアのオイシイモノ色々

ビオディナミカな夜

毎日暑い日が続くシチリアです。日本でお盆に当たる8月の中旬、ここイタリアでも8月15日のFerrAgosto(フェル アゴスト=聖母被昇天祭)の前後の週は、多くの人がお休みを取ります。そしてヴァカンスにいく人も多ければ、実家に戻る人もたくさんいます。ここシチリアからイタリア北部を中心に仕事のために移住した人は、ヴァカンスと帰省が一緒に出来る実家へとゾロゾロと戻ってきます。

f0226106_18235760.jpg先日、そんなヴァカンス+帰省組みのC氏の幼馴染のチッチョ(フランコはなぜかシチリアでは”チッチョ=デブ”と呼ばれます・笑)のおうちに招かれました。電話がかかってきたときに、

「オレのビオディナミカのオリーブオイルを試飲しに来ない?」

と。

ビオディナミカとは、、、。

Bio(ビオ)農法=化学肥料や化学合成肥料などを使用せず無農薬で栽培。畑は農薬などを使用せず、肥料も鶏糞などの自然のものが使用

Bio dinamica(ビオディナミカ)農法=BIOの取り組みに加え、「植物と天体の関連」を取り入れた農法。ビオディナミカでは畑を取り巻く生態系を最も重視し、化学薬品・肥料を否定。その代わりに自然界に存在する物質を調合した調剤を使用して土壌や植物の能力を引き出すとしています。そして、農作業、剪定の日などは、すべて天地占星的なビオカレンダー(写真右)に基づいて行われ、月の様相や月の公転面の昇降、太陽における地球の公転面の昇降における地球への気圧や引力、潮力の影響など、天地占星的な要素を多分に含むのも特徴。

というのが定義を要約したところ。なんだか難しいような話ですが、そういえばドミンゴパパも同じような事を言っていたっけ。ただ、パパの場合は、ビオディナミカという農法を知って行っていたわけではなく、昔からの言い伝えや自分の経験から習得した知識だそうです。(昔の人の知恵ってすごい!)

ビオディナミカはイタリア中部~北部では非常にメジャーな農法なようですが、ここシチリアではまだまだ「???」という感じ。「ビオディナミカ」という言葉を知っている人は多くても、それを実践している人は極少でしょう。私も、ここトラーパニで「ビオディナミカ」を実践している人に出会うとは!ちょっとした驚きでもありました。

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さて、「チッチョのビオディナミカオイル」をとっても楽しみにしていた私ですが、、、。彼らのキッチンにもう目は釘付け!!キッチンの壁のタイルは自分達でデザインを選んでサイズに合わせて特注したものだそうです。一見ただのタイルに見える白い部分も全部手作り。相当カワイイ♪ 写真に写っているのはチッチョの奥さん、Sara(サラ)。シチリア出身じゃないので、シチリア語、じゃなくイタリア語を話します(笑)この家、1年に数ヶ月、夏とオリーブ収穫の間過ごすらしいですが、それにしては非常にきれいにリフォームされていました。ビオディナミカ実践者らしく、家の壁も石も材料は全て天然素材。できるだけ化学的なものは避けたそうです。

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私とサラがおしゃべりしている間、男どもは下でジュージューと魚焼き。このBBQスペースもチッチョのお手製だそうで。レンガを組んだ上に網を乗せ下には炭をおこすスペースを、、、と簡単な装置ですが、こんな事を簡単にやっけのけちゃうのがイタリア男。(シチリア?)チッチョだけではなく、どの家にもフツーにこんなものがあったりします。(@田舎のおうち)

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さて、2階のテラスにて食事開始です~♪

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この日のプリモは「ガスパッチョ シチリア風 チッチョのビオディナミカオイルと一緒に」。このガスパッチョ、、、どこかで食べたことある、、、と思ったら、おなじみのペスト トラパネーゼ(トラーパニ風のペースト)!それをミキサーでブンブン回してクリーミーにしたもの。彼らは夏の食欲が無いとき、こうして冷たいスープとしてパンと一緒に食すそうです。なるほどね~。

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ボトルに入ったのがウワサの「チッチョのビオディナミカオイル」!去年は諸事情によりオリーブオイル生産ができず、おととしのオイルだそうです。それでもサワヤカなグリーンの香りがしてとても美味しかった。今年の初物を試飲させてもらうのが楽しみです♪オイルの横にはオレガノ、塩、コショウが小さな器に入って置かれていて、「足りない味はご自分でどうぞ~」と、気の利いたプレート。

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本日のワインはシチリアワインで、、、と思ったら何故かトレンティーノの「Muller Thurgau(ミュラー トゥルガウ)」(爆)チッチョ曰く、「うまきゃいいんだよ!」ですって(笑)通常、ミラノ近郊に住む彼ら、北から持って帰ってきたそうです(笑)確かにさっぱりしていて美味しかったですけどね。

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男どもがジュージュー焼いていたカジキはセコンドで。イタリアンパセリ+レモン+チッチョのビオディナミカオイルで作った特製チッチョソース(笑)をかけて召し上がれ~。

食事をしながらビオ農法やビオディナミカ農法、そして現在の農業の情勢なんかを熱く語った夜でした。チッチョのオリーブオイルは自家(&お友達)消費用。なので、ビオディナミカの認定は受けていません。生産者レベルでは非常に熱いビオやビオディナミカですが、やはり政治的なものが絡んでくると色々と裏があったり、、、そんな状況を色々と語ってくれました。ビオディナミカはホメオパシーの原理とも似ているところがあり、そんな事から自分の体調不良をホメオパシーで管理している、というチッチョ。生まれながらのアトピー性皮膚炎の私はそんな話も気になりました。

「本当はここシチリアでビオディナミカを実践しながら野菜も作りたいんだけどね」

というチッチョ。現在は仕事の都合でミラノにいますが、いずれはシチリアに戻ってくるといいな~。

今年の日本の猛暑に代表されるように生態系が狂ってきている今の地球。ビオディナミカのように自然の生態系に戻すという考えはとても重要な事だと思います。今回のチッチョとの熱いトークで更にそういう思いが強くなった私でした。街の中で暮らす私にはなかなか難しいですが、少しずつ自分の生活の中にも「何か」を取り入れたい、、、と思った夜でした。


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by lacucinasiciliana | 2010-08-23 18:24 | 食文化イロイロ

夏の風物詩 ~アーモンド収穫~

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トマトソース大作戦に続くドミンゴ家の夏の風物詩、アーモンド収穫。ドミンゴ家には家の奥にある家庭菜園の他、家から5㌔ほど離れた場所に大きな畑があります。その畑の入り口にあるのがアーモンドの木。たった1本の木ですがたくさんの自然の恵みをもたらしてくれます。(写真の量の倍以上が干されていました)

毎年8月になると、こうして籠や天板に乗せられて庭の隅っこに置かれているアーモンド。毎年8月15日の前あたりに見かける風景です。この日、午前中にママとパパ、2人で収穫してきたアーモンド。アーモンドは写真のような殻の上に更に緑の殻をかぶっています。それがパカッ!と割れてきた頃が収穫時期だそうです。この緑の殻、意外と剥がれにくく。昼食後夕方までずっと殻を剥いて、私が到着した20時前にようやく終わって干し始めたそうです。

ドミンゴ家の生活ぶりを見ていると、昔は人間の営みってほとんどが食べるためにしていたのだな~、、、としみじみ思います。食べるものが豊富で、しかもすぐに購入できる現代、食べるための営みと言えば料理をするくらいです。アーモンドだって殻なんか剥く必要ないし。パスタだって買ってきて茹でるだけだし。ドミンゴマンマは、

「昔は乾燥パスタなんてなかったからね。夏になると朝からみんなで20キロくらいの粉を練ってセッセとパスタを作って天日干しして保存するために乾燥していたのよ。パンだって週に1回1週間分、やっぱり20キロの粉を練って作って焼いていたのよね~。当時は薪釜で、オーブンなんて便利なものは無かったからね!」

と、昔の話を良く語ってくれます。マンマの実家はかつて小麦や野菜の農園を経営していたため、生活は100%自給自足だったそうです。簡単に「粉」とは言うものの、製粉するのも家でやっていたそうですからそりゃ大変ですよね。

アーモンドもこうして乾燥した後は、パパがひとつひとつ、石で叩いて中の実を取り出します。必要な時に、必要なだけ割るのですが、意外と時間がかかるのです。

便利な現代の社会に生まれてきた私ですが、こうして人間の生活の根源みたいなモノを垣間見ることができるシチリアの生活。そんな機会を与えてくれた神様とシチリア、そしてドミンゴ家の皆に感謝の気持ち、です。


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by lacucinasiciliana | 2010-08-13 17:41 | シチリアの畑から

8月10日San Lorenzo(サン ロレンツォ)は夜空を見上げる日

8月10日、San Lorenzaoの日は夜空を眺める、、、、そんな習慣がイタリアにはあります。この時期、出没する流星群、それを見るために海岸や田舎の光が少ない場所に皆で集い、流れ星に願いをかける、ロマンチックですよね。去年は海沿い30分間夜空を見上げていたところ、3つの流れ星をキャッチ!確か8月13日ごろだったと思います。(毎年ちょこっとずつずれるんです)

今年は、カンポレアーレという小さな街にあるカンティーナ「Alessandro di Camporeale」で行われたイベントに行ってきました。

KAID sotto le stelleと名づけられたこのイベント、まさにワインを飲みながら、おいしいものを食べながら、星を眺めよう!という企画でした。

トラーパニから約80キロガタゴトガタゴト、、、田舎道を通ること約1時間。やっとたどり着いたカンティーナでは既にワインの試飲が始まっていました。

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既に集まること100人以上!ワインブースにも列、、、じゃなくて、イタリアお決まりの団子状になって群がる人達(笑)こういうときは遠慮は無用です!ガンガン割り込んでいきます(笑)

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最初に試飲したのはこちら→

Catarrratto(カタラット)種というシチリア土着ブドウ100%で作られたBENEDE'という白ワイン。カタラット種は酸味が強いワインで、他の品種に酸味を加えるためにブレンドする、、、というイメージ。私の中では単種ではそれほど美味しい!という印象ではなかったのですが、、、。このワイン、口に含んだ瞬間、フワ~っとフルーツの香りとハチミツの香りが広がるんです。この甘みはブドウを完全に熟してから収穫することでブドウ自体の糖度をMAXまで持っていくことで実現可能となるらしいです。先月訪れたカンティーナでも、バリック(樽)熟成の美味しいカタラット種100%のワインを飲んだのですが、どんどん技術は進化しているのですね~、、、。


ここのカンティーナで造っている白ワインはこれ一種のみ。赤はSYRAH(シラー)種100%、Nero D'Avola(ネロ ダヴォラ)種100%の2種を造っています。白も美味しかったですが、赤も力作でした。まだまだ若いカンティーナで規模もそう大きくないためか、丁寧に作っているワイン、、、というのが全体的な印象でした。(赤の写真は撮り忘れました!)

さて、お楽しみの食事です!

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まずはアンティパスト。ミニパニーニ、クスクスサラダ、カポナータ、ペペロナータ、別ブースではチーズを提供していましたが、どのブースもすんごい人だかり!!上の写真は、並べてはあるものの「まだ取っちゃダメヨ」と言われ、みんなが指をくわえて待っている図です(笑)

f0226106_17462321.jpgチーズブースの横っちょでは出来立てリコッタも作っていましたが、、、。みんな、てんこ盛りのアンティパストにつられ、リコッタブースは寂しい感じになっていました(苦笑)という私達もすっかり忘れてしまい、、、。あ~、フワフワのおいしい羊リコッタ、食べ損ねました!

この後、パスタが2種ほど出てきて、その後は焼肉大会!!!サルシッチャ(イタリアの生ソーセージ)とシチリア風スピエディーニが巨大なBBQセットみたいので炭火焼きにされていました。それはそれは豪快でしたが、、、既におなかイッパイですよ(涙)

その後、ドルチェも山盛り!そして、このカンティーナで作っている珍しい甘いワインが振舞われたわけですが、、、。

「珍しいワイン」というのはシラー種のタルディーヴァ(遅い収穫)。赤のタルディーヴァ(これについてはまたいつか、、、)は結構珍しくて、是非飲みたい!と思っていたのですが、満腹&眠い、、、で、辞めておきました。いつか、このカンティーナにゆっくりと見学に行って試飲させてもらいたいと思います。


生演奏やフラメンコダンサーが入っていたこの企画、意外と面白かったです。そして何よりも、流れ星を今年も見た!私は会場内をフラフラしていたので見たのはたったの2コですが、同じ席で空を見上げていた人達は10個以上見たらしいですよ~。イタリア人、なかなかロマンチックですね~。

21:00から始まったこのイベント、お開きになったは2:00位だったとの事。私は先に帰っちゃいましたけどね、、、(汗)食べ物と遊びに情熱を傾けるイタリア人、さすがタフですっ!(笑)

「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」もヨロシク!
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by lacucinasiciliana | 2010-08-10 19:26 | シチリアワイン

創業1824年、超老舗のシチリアワイナリー Duca di Salaparuta(ドゥーカ ディ サラパルータ) 

私が始めてシチリアワインと出会ったのは、イタリア料理店で働き始めた十数年前の事。当時はシチリアワイン、といえば「Corvo(コルヴォ)」が定番。私の記憶では、他のシチリアワインはほとんど見かけず(いや、あったのでしょうけどね)、南イタリア料理屋さんにCorvoは欠かせないワインだったのです。

それから20年近く(!)が経った今、、、私、このCorvoを作るワイナリーDuca di Salaparutaから車で1時間半くらいの場所に住んでいるのです。Duca di Salaparutaはパレルモ近郊にあります。先日近くに行く用事があったので、ふっと思い立って寄ってみました。

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Corvoがあまりにも有名ですが、ワイナリーの名前は「Duca di Salaparuta(ドゥーカ ディ サラパルータ)」。Corvo以外のワインも色々と生産しています。

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→こちらが創始者のDuca di Aalaparuta(サラパルータ公爵)。なんともオヒゲが印象的なお方です。当時、ワイナリーのあるパレルモ近郊の田園地帯では、街(パレルモ)の貴族達が田園地帯に農場を開拓するためにどんどん郊外に館を建て始めていました。パレルモ近郊の盆地は「Conca d'oro(コンカドーロ)=黄金の盆地」と呼ばれ、肥沃な大地と豊かな水で、農地に適していたそうです。こんな土地で、「自らの館でお客様をもてなすために美味しいワインを、、、」、とワイン造りを始めたのがワイナリーの始まりだそうです。創業なんと1824年!今年は2010年なのでなんと186年の歴史です。。。。

当時、各国の大使や、貴族、重要なお客様を迎えて美味しいワインを振舞ったサラパルータ公爵。招かれた人達はそのお礼として、振舞われたワインを各国に輸出し始め、こうして「サラパルータワイン」はヨーロッパ各国に名前が広がって言ったそうです。

代が変わって息子の代、2代目になると、これまたどんどん拡大して、イタリア国内だけではなく、アメリカ、南アメリカ、オーストラリア(!)にも輸出。合計10万本のワインを売るくらいにまで成長したそうです。フランス人の醸造家を招きワインの質の向上に努めたサラパルータワインは、後々、ブリュッセル、ロンドン、パリ、マルセイユ、ローマなどで行われていたコンテストでも賞を総なめするようになったそうです。

とこんなに絶頂期を極めたサラパルータワインですが、時が移れば情勢も変わるもの。第二次世界大戦などの影響で運営が難しくなり、結局1959年、州が運営するようになり、現在はアマレットで有名なILLVA Saronno社のホールディング会社の一員となっています。

あら?どこかで聞いたようなこの話、、、、。そう、マルサラワインの雄Frolio社(フローリオ社)も同じような経緯をたどってILLVA Saronno社のホールディング会社の一員となりました。という事で、Frolio社とDuca di Salaparuta社は現在兄弟会社、という事で運営しています。

本日のご案内役、Viviana(ヴィヴィアーナ)さん。生粋のパレルモっ子だそうです。

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地図を見ながらブドウ畑がある場所を説明してくれました。赤ワインに使われるブドウは主に東のエトナ山近辺、南東部のヴィットーリア近辺、白ワインに使われるブドウはトラーパニ県やアグリジェント県、その他、ブドウの品種にあった土地を探して栽培しているそうなので、シチリア全土にブドウ畑が広がっているそうです。

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棚いっぱいに並ぶ古いワイン。昔のラベルの割には随分オサレ。今でも十分通用しそうなデザインです。

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Corvoが貯蔵されている樽。オークの樽を使っているそうですが、バリック(樽)効果を期待して樽に保存しているわけではないらしいので、樽は何十年でも使うそうです。

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こちらはCorvo以外の樽熟成ものが並んでいます。こちらはフランス製樽(バリック)。棚は丸くなっていて樽が回転できるようになっています。このシステムは常に同じワインがが栓の近くに存在していることを避けるためのシステムだそうです。栓の近くには若干(本当に少ーーーーーしですが)の空気が入り込むため、こうして樽を回転させることで一箇所のワインだけが空気の危機に触れることを避けるためです。右に左に30度ずつ傾けるんだそうです。

さて、タップリと説明を聞いた後は、お楽しみの試飲タイム!

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Corvoを、、、とも思ったのですが、今日は飲んだこと無いものを試飲させてもらいました。

■ KADOS(カドス)
Grillo(グリッロ)種 100%
サレミ(トラーパニ県)の300m地帯で栽培

第一次醗酵の段階で55%のモストをオークの新樽にて40日ほど、ゆっくりと醗酵させるそうです。その後は、セメントの樽で熟成期間に入るわけですが、最初に樽を通っているからか、軽く樽香、、、というか、甘い香りがします。(バニラn香り、とか良く言いますけどね)白ですがしっかりとした白ワインなので、鶏肉のグリルにレモンをタップリ絞った一皿なんていうのが合うのではないでしょうか??

私が初めてCorvoに出会った頃、トスカーナやピエモンテの高価なワインが主流だった日本。かつて大量生産が主流で、ワインを造るためのモスト(ブドウジュースの状態)としてシチリア以北の州に送られていたシチリアワイン。(サラパルータワインなんかは別として)ところが1980年代以降、シチリアワインは若手の生産者が「高品質なシチリアワイン造り」を目指し始めて、どんどん改良され、ステキなエチケットを付けて販売されるようになったシチリアワインは、もはや「シチリアワイン=お手頃価格の高品質ワイン」というイメージを持たれるようになるまで成長したのです。

2年前のある日、とあるレストランでテーブルに運ばれてきたワインを見ると、、、Corvo(コルヴォ)。日本で飲んだ時は特別な印象がなかったCorvo。15年ぶりの再会だったわけですが、これがなんと美味しいじゃありませんか、、、。ここ15年間の技術の進歩は目覚しいものがあるのでしょうね。

ワイン大好き!の私ですが、このブログではワインネタがまったく無かったことに気が付いた私、、、、(汗)これからはワインネタもちょこちょこ登場させようかと思っています。

3つのブログを抱え、更新が鈍ってきています(汗)このブログは私のライフワークとして、「食の記録」を残して行きたいと思っています。他のブログに比べ、ひとつのエントリーを書くのに時間がかかるため更新はゆっくり、、、となっていますが、辞めたわけではありませんよーーーーーー(笑)末永くよろしくお願いします♪

★以前ワールドフォトクリップお世話になっていた朝時間.jpに、心機一転、朝時間.jpの公式ブログとして連載をスタートすることとなりました「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」というタイトルで、シチリアにこだわらず料理研究家としての私の朝を皆さんにお届けします。ということで、ブログは3つではなく4つになっています、、、(汗)いずれもどうぞ宜しくお願い致します♪ 
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by lacucinasiciliana | 2010-08-09 18:28 | シチリアワイン

REIのシチリア料理教室 in JAPAN !! ~お知らせ~

先日アップした「REIのシチリア料理教室 in JAPAN!!」、メールやコメントにてたくさんのお問い合わせ、どうもありがとうございました!

今朝、日本行きのチケットを正式に手配して料理教室の日程も確定しました。メールアドレスをいただいた方全員にご案内メールを差し上げました。「まだ届いていない!」という方がいらっしゃいましたら、下記アドレス↓↓

info★tavola-siciliana.com (★→@に変えてください)

に改めてご連絡下さい。

尚、コメントでご連絡を下さった方の中で、数名の方がメールアドレスが記載されておらず、又、お名前のところをクリックしてもメーラーが起動せず、、、ご連絡が差し上げられない状況です。お手数ですが、↑上のアドレスにメールをいただけますようお願い申し上げます。

勝手なお願いではありますが人数調整の都合上、ご希望される方はなるべくお早めにご連絡をいただけると助かります。

初めまして!の方も、一度シチリアでお会いしている方も、、、日本でお目にかかれる事を楽しみにしています♪

REI

<追記>

早速のたくさんのお申し込みありがとうございました!今日から3日間、トラーパニを留守にします。ですのでお返事が少し遅れてしまいそうで、、、せっかく早々にご連絡を頂いた皆さま、すみません(汗)8月3日現在、お申し込みいただいた方は全てご希望の時間帯でご予約が取れておりますのでご安心を♪ トラーパニに戻り次第、順次ご連絡を致しますので少しお待ちくださいね!
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by lacucinasiciliana | 2010-08-01 23:19 | お知らせ