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ドミンゴ家には冬がやってきた ~ 冬の定番 Pasta in brodo(パスタ イン ブロード)~

2週間前には北から風が入ってきて11月中旬だったのにグッと冷えたトラーパニ。ところがここのところアフリカからの風シロッコが吹き荒れ、気温もグーンと上がり連日20度を越す暖かい(というか生暖かい)気候となっています。

ここのところ忙しくて行っていなかったイタリア恒例、「日曜日に家族が集まる会@ドミンゴ家」に行きました。考えてみたら最後に行ったのは9月、、、、な、なんと2ヶ月も経っていました。ドミンゴ家はトラーパニの街を出てから10キロほど内陸部に入った田舎にあります。ゼロメートル地帯のトラーパニに比べれば、標高150mと少しだけ高くなっている、そして田舎なので空気が流れているので、トラーパニよりは気温が少し低いドミンゴ家。そして夏には灼熱の太陽が遮るものなく照りつけるためすんごく暑い(汗)それでも石造りの家の中はヒンヤリと涼しいのですが、、、冬は激寒!

日曜日も外はポカポカだったのに、家の中はサブッ!外はカットソー一枚だったのに、家に入ったら思わずコートを着てしまいました(逆だよね~・苦笑)そしてキッチンに入るとホンワ~リとした私の大好きな香りが♪

f0226106_1725568.jpg「これで今日は温まるわよ~~~」

と、マンマが作ったのはこれ→。

お肉のブロードで作った冬の定番、Pasta in Brodo(パスタ イン ブロード)。

朝からコトコトと煮る事数時間、お肉のブロードをとり、ブロードの中にちっちゃな米粒みたいなパスタを入れて煮込みます。今日のパスタは「Lingue di assero(リングエ ディ パッセロ)」、すずめの舌という意味のちっちゃなパスタ。すずめの舌なんて見たことないけれど、それくらい小さいってことでしょうかね(笑)米粒みたいなスープ用パスタは日本ではあまり馴染みが無いですがイタリアでは極々一般的。Lingue di passeroのほかにも「Pinoli(ピノーリ)」、松の実という名のものも良く使います。Lungue di passeroよりすこし太っちょな感じです。

ドミンゴ家の食卓にはそれぞれの季節の香りがあります。パスタ イン ブロードは冬の香り。寒い冬に良く作られる料理だから。この日、外は暖かかったけれど家の中は寒くなってきているのでマンマはパスタ イン ブロードにしたのでしょうね。

今日で11月も終わり。明日からクリスマス(12月!の間違いです、、、笑)。冬の訪れを感じたドミンゴ家の日曜日でした。
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by lacucinasiciliana | 2010-11-30 16:58 | シチリアマンマの季節の食卓

New Bialetti君が我が家にやってきた!

f0226106_1940436.jpgオジサンマークで知られるBialetti(ビアレッティ)。キッチングッズ全般を扱っていますが、Bialettiと言えばまず最初に思い浮かぶのは家庭用でカッフェ(=エスプレッソ)入れるためのカッフェッティエラ。このカッフェッティエラ、中のゴムパッキンなど、細かな部品が交換できるようになっていて大事に使えば相当長持ちします。我が家のカッフェッティエラは私が5年前に買ったBialetti(アルミ製)を部品を交換しながら使っていたのですが、先日、間違えて食洗器に入れたら、、、見事に変色→真っ黒に、、、(涙)よしっ!この黒ずみを落とそう!と思い、黒ずみ落としようの洗剤に付ける事半日、、、を予定していたのですが、なんと忙しすぎて2日も放置してしまったのです(汗)2日も付け置きしていたので黒ずみはキレイに落ちたのですが、、、。大丈夫かな~、、、と思いながら恐る恐るカッフェを入れてみると。

なんと洗剤の味が(汗) ← 洗剤は飲んだことありませんが想像です(笑)

もう1回試しましたがやっぱり味がおかしい、、、(汗)

なので、この機会に新調することにしました♪ たっくさんあるBialettiのカッフェッティエラシリーズの中から、今回選んだのは以前のクラシックタイプではなくモデルノタイプ。→

細長いエレガント(?)な形とフタを持ち上げる取っ手がかわいくってコレに決定。


たかが、カッフェッティエラ、されどカフェっティエラ。ディテールもよく見ると非常に凝っています。

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Bialettiのクラシックタイプのカフェッティエラはアルミ製なのですが、新しいタイプのはステンレス製。(これで食洗器に入れられる!)上の部分の取っ手のフォルムと細長い胴体(?)のバランスは絶妙で、こういうところはイタリア製のデザインって優れているな~、と思います。横っちょの取っ手の後ろ側にも何気なく「Bialetti」と刻まれています。

昨日は日曜日。朝、早速試してみました♪

が、結果は、、、、。

アルミ製のやつ(クラシックタイプのもの)で淹れたカッフェの方が美味しいんじゃない??(汗)むぅ、素材や形状が違うと出来るカッフェも違ってくる。又しても「たかが、カッフェッティエラ、されどカフェっティエラ」と思ったのでした、、、。しばらくこのカフェッティエラで格闘してみます!
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by lacucinasiciliana | 2010-11-29 04:27 | キッチンのお気に入り

イタリア式食事のオキテ 5箇条

イタリアに渡ってきてから気がついてみたら6年が経過。7年目に突入しました。(早っ!)最初は色々なことが物珍しかった私ですが、今となってはそれも日常となりました。「郷に入れば郷に従え」をモットーにしていた私ですが、すっかり郷に入ってしまった私です(笑)

そんな私ですが、幸い日本から沢山のお客様がいらしてくださるため、皆さんからの指摘で時折「はっ!」とすることがあります。日常生活でもそんな「はっ!」が色々あるわけですが、今日は食に関しての「はっ!」を集めてみました。名づけて、

タリア式(シチリア式?)食事のオキテ

f0226106_142433.jpgオキテその1 : 食事の際には必ずテーブルクロスを敷くべし!

イタリア人は必ず、食事の時には「食事用のテーブルクロス」に変えます。よしっ!食事するぞっ!という、食事に入る前の儀式なのでしょう。このあたりからイタリア人の食に対する真剣さが伝わってきます。写真は私の今日の普通ゴハンのテーブルセッティング。小さな写真が普段仕様です。

テーブルクロスを食事の際に変えると、気分もガラッと変わるもので、これから食事ですよ~♪ という気分が盛り上がります。なので、私も毎回、簡単ながらにテーブルセッティングをしてから食べます。イタリアにきてからすぐに始めたこの習慣、今ではすっかり身に染み付いています。


f0226106_255865.jpgオキテ その2 : 必ずメインのお皿をテーブルに並べておくべし!

上の写真を見ると分かるように、食事の前なのに1枚、何も乗っていないお皿が並んでいます。これがメインに使うお皿。アンティパストやパスタはこのメイン皿の上に重ねて置いて最後はメイン皿を使って終了。右の写真は今日のランチのパスタですがメインのお皿の上にドンッ!と乗っています。パスタを食べ終わったらパスタ皿だけ撤去。そして、メイン(今日は野菜と肉のオーブン焼きでした)を持ってきてそれぞれ適当に取りながら食べます。

私の身の回りの人達は、みんなこういう方法でお皿を使っているのですが、考えてみたら家庭によっては1枚1枚お皿を持っていく家庭もあると思いますが、、、(汗)

最初にメイン皿を置いておくとテーブルセッティングも楽だし、取り分けることが多いメインはこうしておくと料理を持っていけば後はそれぞれが自分のお皿に好きなだけ盛ることもできるし、とっても便利なんです。


f0226106_23435387.jpgオキテ その3 : フルーツは別腹なり!

イタリアでは「フルーツ=ドルチェ」という方程式は成り立たず、フルーツはフルーツ、ドルチェはドルチェ。順番から行くと、

アンティパスト → パスタ → メイン → フルーツ → ドルチェ → カッフェ (→ 冬はこの後食後酒が、、、)

フルーツ、、、と言ってもカットされて出て来る訳ではなく、テーブルの上にドンッ!と、オレンジやらりんごやら洋ナシやらバナナやら、、、がカゴの中に入って置かれます。自分が好きなものを取って、自分で勝手に皮を剥いて食べます。

みなさん、イタリア人宅に食事に行く場合、必ず最初に

「Che cosa mangiamo oggi?? (今日は何が出てくるの??)」

と最初にメニューを確認してから配分をするようにしましょう、、、さもないと、お食べ地獄になっちゃいますっ!

ちなみに→写真はウチの日常フルーツです。現在季節はオレンジやマンダリーノなどの柑橘系。洋ナシは1年中ありますがシチリア産ではありません。

オキテ その4 : 砂糖抜きカッフェが欲しい場合は先に申し出るべしっ!

日本ではコーヒーに砂糖を入れない私ですがイタリアのカッフェ(=エスプレッソ)には砂糖をたっぷり入れて飲む私。なぜならそれが美味しいから。

「豆の味をしっかりと味わうには、砂糖を入れないほうがいいんだよ」

というイタリア人も意外といますが、やっぱり私は砂糖を入れる派。大半のイタリア人がコーヒーに砂糖を入れるため、イタリア人のお宅に招かれた場合、食後のコーヒーにはほとんどの場合が最初から砂糖がはいっています。どうしても砂糖抜きで、、、っ!という場合には先に、

「Senza zucchero!! (砂糖抜きで)」

とアピールしておきましょう。

オキテ その5 : 食後のキッチンはピカカピカに磨くべし!

皆さん、イタリア人宅のキッチンを見たことはありますか??
私の知っているイタリア人達は、100%食事をした後、お皿を洗いお皿を拭き上げ定位置に戻し、更にシンクをクレンザーを使ってピカピカに仕上げてから食事が終了、、、となります。

「後でお皿洗うから、、、」

とか、

「食器は自然乾燥~」

という人は見たことありません。(私の知人限定ですが)

なのでキッチンはいつもピカピカ。

最初は大変だ~~~っ!と思っていたキッチン磨きですが、慣れると楽勝♪ というか、片付いていないキッチンにいるとなんだか汚れている感じさえしてくる今日この頃、、、。

以上、私的解釈の「イタリア式食事のオキテ」でした。
やっぱりイタリア人って、、、変??
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by lacucinasiciliana | 2010-11-26 01:46 | 食文化イロイロ

ペコリーノ シチリアーノ D.O.P作りに潜入!

さて、出来立てホヤホヤのリコッタに続き、ペコリーノ シチリアーノD.O.Pについてのレポートです。

ペコリーノとは「羊(pecora=ペコラ)乳から作られたチーズ」の総称です。ペコリーノ ロマーノ、ペコリーノ サルド(サルデニア)などが有名ですが、ペコリーノ シチリアーノもやっぱり有名。土地それぞれで羊ちゃんが食べているもの(草?)が違うため羊乳の味も代わりため、当然チーズの味も変わってきます。

今回見学にいったカゼイフィーチョ(チーズ工場)では、自分達で羊を飼い、仕事は毎朝乳搾りから始まるそうです。

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リコッタのエントリーでも触れましたが、乳の出る量は、牛→ヤギ→羊の順に少ないらしく。乳が凝縮しているせいか羊乳はどことなくトロンとしている感じもします。

ペコリーノ作りはこの絞りたて乳(38度程度だそうです)にCaglio(カリオ)を入れるところから始まります。Caglioとは子牛の胃の一部でこれを入れることでチーズが凝固し始めるそうです。そういえば、ドミンゴマンマは昔は羊の胃を乾燥させてチーズを作るときに使っていた、、、って言っていたっけ。Caglioを入れると乳がプリンのようにブルンブルンになってきます。ある程度の固さになったら熱いお湯を入れながらプリンを砕いて行きます。そしてこの砕けたプリンを手で集めながら水分を切りながらカゴの中に入れて行きます。

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リコッタと似ていますが、リコッタではありません。この時点ではちょっと固い豆腐のような感じで、塩気も軽く感じる程度。

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ギューギュー押して水分を抜いたら、型から一度はずしてひっくり返します。そしてできるのがペコリーノチーズの原型となるTuma(トゥマ)。

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Tumaは大きな入れ物に入れられ、リコッタを作った後に残ったホエー(80度)にしばらく浸して殺菌するそうです。羊のお乳は最初から最後まで余すところなく利用されるのですね。

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さて、ホエー風呂から出された後、いよいよ熟成に入ります。

まずPrimo Sale(プリモ サーレ)と言われる、一番目の塩をつけます。これは塩を直接Tumaに刷り込むわけではなく、塩水に漬けるそうです。そして4日後くらいからペコリーノ シチリアーノの中で一番フレッシュなタイプ「Primo Sale(プリモサーレ)」が出来上がります。ここで出荷されないものはさらに熟成されます。

こちら、今回特別見せてもらった熟成室。

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大きなチーズ工場ではないため、棚も写真のようなものが数列あるのみ。本日の案内役、このカゼイフィーチョの後継ぎバルド君です。

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「ペコリーノ シチリアーノはD.O.P(原産地名称保護制度)に認定されているから、法で定めた作り方に従って作らないと、ペコリーノ シチリアーノD.O.Pとは呼べないんだ。ほら、D.O.Pに認定されたものにはきちんと刻印が押されているんだよ。」

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ほ、本当だ~!実はペコリーノ、私も丸のままこうやってじっくり見る機会はなかなか無いため、気がつきませんでした。「Pecorino Siciliano D.O.P」とちゃんと書いてありますね。

バルド君曰く、

「1ヶ月に一回、検査員が訪れるんだよ。そして、10個に1個の割合でチーズのサンプルを採取していくんだ。ほら、このチーズ、穴が空いているでしょ??」

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本当だ~~~。下の丸い刻印の右斜め上にある少し盛り上がっている部分が穴です。

更にバルド君。

「サンプルを分析して、塩分、酸度などの熟成具合を調べて、オッケーが出たものだけに刻印を押していくわけさ。ちなみに、大きな丸い刻印はうちのカゼイフィーチョの番号、上の小さな茶色い刻印はチーズ一つ一つについている番号。という訳で、どのチーズ達も世界に1個しか存在していないんだよ。」

Primo Saleは塩水に漬ける、と書きましたが、その後は、塩を塗りこんで行きます。大体1回~2回、塩を塗りこむらしいですが、状態に寄ってもう少し刷り込んだりすることもあるそうです。

「大体色を見れば分かるんだよ、塩が足りているか足りていないか。塩を入れすぎればしょっぱくなるし、塩が少ないと真ん中まで均等に塩が浸みこんでいかないんだよ。」

なるほど、、、たかがペコリーノ、されどペコリーノ。奥が深い。

こうしてブナの木で出来た台の上に乗せられて熟成させて行きます。Pecorino SicilianoというD.O.Pの印を受けるには最低4ヶ月の熟成が必要だそうです。このカゼイフィーチョでは最長で1年程度まで熟成させるそうです。(平均は4ヶ月~8ヶ月程度だそうで)

ワインやオリーブオイルは大好きな私ですが、実はチーズには好き嫌いがある私。そのため、カンティーナ(ワイン)やフラントイオ(オリーブオイル)の工場見学に比べると、なかなか出番の少ないチーズ工場見学。今回、久しぶりにカゼイフィーチョを見学して、熟成室までしっかり案内してもらい本当に勉強になりました。小さな生産者となると熟成室を見せてくれないところも多いのですが(ここに秘密あり?)、今回のカゼイフィーチョはチーズ作りの1~10までを惜しげなく教えてくれました。今まで何気なく食べていたペコリーノチーズですが、ちょっと見る目が変わっちゃった私です。パルミジャーノやモッツァレッラの大きな工場は見学に行ったことがありましたが、小規模の工場はやっぱり手作り感が溢れていて人情味があっていいですね。

2回に渡っての「羊ちゃんシリーズ」でしたが、リコッタもペコリーノもいずれも本当に美味しいシチリア。旅の際には是非食材屋さんで買って食べてみて下さいね!
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by lacucinasiciliana | 2010-11-25 00:26 | シチリアのオイシイモノ色々

シチリアで出来立て羊のリコッタを味わう

「シチリアのリコッタは味が濃くて美味しい」

と、イタリア中で囁かれるくらい、シチリアのリコッタは美味しいのです。

その理由は、、、、

シチリアのリコッタは羊乳からできているから

イタリアでは「リコッタ=牛の乳」から作られるものが多い中、シチリアではある一部の地区を除くほとんどの地区で「羊乳」からリコッタは作られます。

乳の出る量は、牛→ヤギ→羊の順に少ないらしく、羊の乳は牛の乳よりもとっても味が凝縮していて濃いのです。なので、当然リコッタも濃いものができる、、、これが美味しさの秘密、という訳です。

日本でもご存知の方が多いと思いますが、、、

リコッタ = リ(Ri=再び) コッタ(Cotta=煮た)

つまり、2回煮た、という意味。

じゃ、一回目は??? それがこちら↓。

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シチリアではTuma(トゥーマ)と呼ばれこれを熟成させるとペコリーノ シチリアーノとなります。(ペコリーノのお話は次のエントリーで詳しく。)Tumaを取った後に残る液体を乳清(=ホエー)と呼び、これをもう一回、火にかけるとアラ不思議、お豆腐のようなリコッタが浮いて来る訳です。

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こんな大きな鍋でグツグツと煮ます。写真は乳清を入れているところ。

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80度に達するとお豆腐、、、じゃなくてリコッタができ始めます。目で見ていれば分かるらしいですが、一応温度計でも計るとの事でした。

おっと!鍋のフチ辺り、少しリコッタができてきているの、わかりますか??

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少し時間が経つと、どんどんリコッタができてきます。

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コレをお玉ですくって型に入れて行きます。

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見事なフルフルのリコッタ、、、、美味しそうっ!


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って、本当に美味しかったです♪ 出来立てのリコッタはアツアツで(当たり前ですが)ホンノリと羊乳の香りがしてきます。出来立てお豆腐みたいにプルンプルンしていて冬は体も温まります。ドンブリ一杯もらったリコッタですが、、、沢山ありすぎて食べ切れませんでした(苦笑)

私達がアツアツリコッタを食べている最中、マイ鍋を持参して出来立てリコッタを買いに来ている近所の人達も。

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「どうやって食べるのですか?」

と聞いてみると、

「今日のランチにパスタにするのよ。美味しいのよぉぉぉ~♪」

出来立てリコッタは、そのままアツアツでパンと一緒に食べるか、茹でたパスタをドン!と入れて混ぜて食べても美味なんです。フレッシュなものだけに、輸送も難しいらしく、、、シチリアに住むものの特権特権♪

さて、リコッタは毎日作ってその日に売り切ってオシマイ、なわけですが、リコッタの前に作ったTumaは熟成に入るわけです。詳しくは次のエントリーにてっ!
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by lacucinasiciliana | 2010-11-18 20:43 | シチリアのオイシイモノ色々

11月11日は新酒の日!?@San Martino(サンマルティーノ)

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11月11日、San Martino(サンマルティーノ)は、シチリアでは「今年のワインが出来上がる日」と言われています。

Ogni mosto diventa vino. (= どんなモストもワインになる)

8月中旬辺りから白ワイン用の白ブドウの収穫が始まるシチリア。8月下旬には赤ワイン用の黒ブドウの収穫が始まり9月下旬にはほとんどのブドウが収穫が終了します。それから1ヶ月ちょっと。11月11日ごろになると、今年絞ったジュース達が醗酵を終えて、そろそろワインになっていますよ~、という昔の言い伝え、それがSan Martinoの日なんです。

日本にも沢山入っているNovello(ノヴェッロ=新酒)ですが、ここシチリアではお祭りなどは特別なく、Novelloを飲む習慣も特別ありません。ワインを飲む習慣が無くても、こんな日は何かしら特別な食べ物があるのがシチリア。

f0226106_146568.jpgここトラーパニではMuffoletto(ムッフォレット)と呼ばれる柔らかいフェンネルシード入りのパンをヴィンコットと一緒に食べるのです。写真は私がトラーパニに越してきた2005年11月11日、ドミンゴマンマに

「今日はムッフォレットの日だから、夕方にいらっしゃい。」

と言われて行った時のもの。お手製のビンコットとムッフォレットで軽い夕食を食べたのを覚えています。

そういえば今の時期、畑には野生のフィノッキオが沢山のフェンネルシードを付けています。だからこの時期にフェンネルシードを入れる習慣ができたのかな??と思ってみたり。

トラーパニのパン屋さんでは11月11日近くになるとムッフォレットを焼くお店が増えてきます。パンを買って家でパニーニにしたり、普通のパンの代わりにムッフォレットを食べたり、、、。地味ですが意外と浸透した食文化のようです。


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今年の11月11日はドンナフランカ@マルサラで1週間食文化集中コース開催中でした。料理を教えてくれるマリア

「今日はサンマルティーノだね~」

と言ってみたところ、

「トラーパニではムッフォレットでしょ?マルサラではビスコッティ ディ サンマルティーノを食べるのよ♪」

でたっ!!!

トラーパニとマルサラ、たったの30キロなのに又しても違う習慣が、、、、。

ビスコッティ サンマルティーノはガリガリと硬いビスコッティ。こちらもフェンネルシードが入っています。これをNovelloに浸しながらボリボリ食べるそうです。

このビスコッティ、実は私大好きでして、、、。止められない止まらない、の美味しさなのですが、1年に1回しか出回らない一品です。(自分で作ればいいのですけどね・笑)

こうした行事は忙しい日常生活の中でも季節感を感じさせてくれますよね。

イタリア在住の皆さん、皆さんの地方では11月11日には何を食べるのでしょう??
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by lacucinasiciliana | 2010-11-14 01:51 | Festaな食卓

秋のシチリアの畑 ~ La Tavola Siciliana 農園見学~

夏はまったく雨が降らないシチリア。8月の終わり頃に数ヶ月ぶりに降る雨はPrima Pioggia(プリマ ピオッジャ)と呼ばれ、農家やオリーブオイルの生産者達が待ちに待った、恵みの雨なのです。10月、11月と秋が深まってくると、それなりに雨が降り始め、、、雨が降って寒い→暖かい→そして、又雨→で、また暖かい、、、と、不安定なお天気は、観光で訪れた人達には困りモノ。でも、たっぷりの水を蓄えたところで暖かくなるという循環は、作物がググッっと成長するため生産者にとっては待っていましたっ!というばかりのお天気なワケです。

先日、La Tavola Sicilianaで「農園訪問&シチリア特産品試食」というプランを企画しました。

まず訪れたのは、ブロッコリー(というのはシチリア方言で、本当はカリフラワー)農家。
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本日のご案内役はこの方、フランチェスコさん。
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本職はとあるカンティーナのEnologo(エノロゴ=ワイン醸造責任者)。実家は大きな農園を経営し、その跡継ぎでもあります。

写真では、根を直撃する病気にかかってしまったブロッコリーを引っこ抜いて、説明しているところ。

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8月頃から1ヶ月おきくらいに段階を追って種を撒いていくそうです。そうすることで収穫時期を長くすることができます。ブロッコリー(という名のカリフラワー)は、既に八百屋さんに売っていますが、本当の旬はもう少し後。

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最近はシチリアでも散水のための装置をつけているところが多くなってきました。

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これはフィノッキオ(=フェンネル=ういきょう)。これももう数週間で下の株の部分が大きくなってくるでしょうね。

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野菜の後は今、収穫時期のオリーブ畑へ。根っこの部分に注目!↑モッコリと盛り上がった根っこ、、、随分年数が経ったオリーブの木です。

今回の農園訪問は、「農園」とはいうものの、この近辺にあった色々な生産者の畑を車で回り、フランチェスコさんが説明をしてくれる、というスタイルを取りました。農園訪問兼田舎のドライブプランです(笑)思いがけず、松の実収穫!なんてこともできました。(ほんのちょっとですけど、、、)2時間ほど、じっくりと周った後は絶景ポイントへ。

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写真では伝えられない美しさでした。遠くには海と島が3つ、そしてその隣にはエリチェの山が臨めます。こんな風景が180度以上広がっていたのですが、、、写真でとらえることができるのはほんの一部なんですよね(苦笑)

さて、たっぷりとシチリアの自然を楽しんだ後は、お待ちかねの「シチリアの味」を楽しみますっ!

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この日、用意してくれたのはフランチェスコさんのパートナーのマリアピアさん。

・カルチョーフィーのフリッタータ
・ブロッコリーのフリッタータ
・チーズ各種色々
・シチリアのサラミ
・オリーブ色々
・シチリアのゴマパン
・フィーキ ディ インディア(サボテンの実)

そして、今年の新オリーブオイルもありましたっ!

ワインはフランチェスコさんチョイスで、

・カタラット
・グリッロ

これは、現在、醗酵が終った段階で、フィルターを通す前のものを試飲させてもらいましたっ!(醸造家の特権です・笑)醗酵はきっちり終了しているけれど、まだまだフレッシュ感が漂うワイン。フィルターを通す前だったので「にごり酒」のような状態でした。その後、

・グリッロ+インツォーリア(ブレンド)

赤は同じくNero d'Avolaの醗酵中ワイン、そして既に瓶に詰められた2009年のワインを試飲。

満腹&ワインもたっぷり、、、ですっかり良い気分となった私達(ん?私??)でした(笑)

現在、ラ ターボラ シチリアーナでは農園見学プランは特別な時のみしか企画していないのですが、今後、少人数でも催行できるようなプランが作れたらな~、、、と思っています。

食へのアプローチの方法は色々あると思いますが、「作物が成る過程を見る」という作業は、「食の根底を見る」、、、という事に通じる気がしてならない今日この頃です。東京で育った私は、日本で長いこと「食」に携わる仕事をしてきましたが、「根底の部分」、、、そこを見ていなかった気がします。そんな事をもっと見たくてシチリアに残ったのですが。

私にとってもいつも勉強になる農園見学です。
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by lacucinasiciliana | 2010-11-07 21:00 | シチリアの畑から

ただいまオリーブの収穫真っ最中!

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今年は10月上旬から、、、と早く始まったトラーパニ周辺のオリーブ収穫。10月途中、雨が降りその後暖かくなり、、、グーンと実を膨らましたオリーブ君の収穫は今が真っ最中です。トラーパニにはValli Trapanesi D.O.PというDOP指定地区があります。この地域は海のすぐ近く、そしてほぼ0メートル地帯のところもあるためイタリアの中で最も収穫時期が早い地区のひとつとも言われています。

トラーパニ地区で植わっている代表的な品種は、ビアンコリッラ種、チェラスォーラ種、ノッチェッラーラ種の3種。それぞれ葉の形も違えば実の形も違います。もちろん出来上がっているオリーブオイルも違うわけで、、、。オリーブには500以上の種類のオリーブがあると言われていますが、それぞれの土地に気候に合った種のオリーブが栽培されています。シチリアの中だけでも10種類以上はあるでしょう。

去年から始めたオリーブの木オーナー制度Venus et Salus(ヴェヌス エ サルス)の収穫は80%が終了して既にオイルとなってタンクの中でお休み中。あとの20%の木はこれから収穫時期を迎えます。

というように、同じ畑にあるオリーブの木でも一本一本、太陽が当たる条件や木の状態に寄って収穫時期が異なってくるわけです、、、。本当にミステリアスなオリーブの木ですね、、、。
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by lacucinasiciliana | 2010-11-03 15:38 | シチリアの畑から