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シチリアで過ごす優雅な夏のバカンスとカンティーナ見学

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懇意にしているマルサラの新鋭カンティーナCaruso e Minini(カルーゾ エ ミニニ)から極上のシチリアバカンスの案内が届いた。

シチリアのラグジュアリーホテルの中でもかなりラグジュアリー感が高いKenpinski Hotel(ケンピンスキー ホテル)に宿泊(1泊朝食付き)、そしてCaruso e Mininiのカンティーナ見学&ワイン試飲、更にマルサラでの夕食、すべてをパッケージにして2人で300ユーロという破格の価格!宿泊期間は2011年8月8日~8月25日までの限定で、売切れ御免。予約が殺到か??

ケンピンスキーホテルは通常でも1泊500ユーロは下らない5ツ星ホテル。マルサラより数十キロ下ったマッザーラ デル ヴァッロにある。私も一度、友人の誕生日会に招かれて行ったことがあるが、それはそれは色々な意味でゴージャスなホテルであった。客室はスタンダードでも48㎡と全室スイートタイプ。ホテルでゆっくり過ごしたい人のためのゴージャスホテル。なぜか分からないが、マッザーラ デル ヴァッロ、、、という、特別有名でもない街、しかもその郊外にできたのはホテルを楽しむためであろうか。

この最高のバカンスを提供してくれたCaruso e Minini。その名も、カルーゾさん一家とミニニさん一家のという2つのファミリーのコラボレーションで産まれたマルサラ最新鋭のカンティーナだ。マルサラから東の内陸部にワイン畑を持つこのカンティーナ。創立間もないが最新の技術を用いて作るワインは非常に
美味しいと評判。今、マルサラでも注目を集めている造り手の一つだ。

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マルサラにある多くのカンティーナがそうであるように、Caruso e Mininiも前身はマルサラワインの生産者。マルサラワインは元々はイギリスに輸出するために醸造されていたので、大半が船に乗せるのに便利なように港の近く、つまり街の中にあるのである。そのため、ワイン畑までは少し遠いのだ。

パッケージにて訪問するのは、マルサラにある醸造部門。ここで数種のシチリアワインを軽いおつまみと一緒に試飲する。夕食はマルサラにあるCaruso e Mininiおすすめのトラットリアにて。これもパッケージに含まれている。夕食はマルサラ、若しくは、マッザーラ デル ヴァッロ、どちらでもOKだという。ちなみにマルサラ⇔マッザーラ デル ヴァッロ間は約28km。車がないと厳しいパッケージなのでレンタカーをオススメする。

イタリアをはじめ、ヨーロッパ在住者には本当に嬉しいこのバカンスのご案内。希望する場合はこのブログのコメント欄に鍵コメでメールアドレスを記載。とは言うものの、突然シチリアまで飛ぶのは難しいか、、、。私は本気で1泊プチバカンスを検討するのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-30 19:13 | お知らせ

一番塩(Fiori di sale)の収穫が始まった

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トラーパニと言えば一番に思い浮かぶのが塩田であろう。トラーパニからマルサラにかけて20kmに渡って広がる塩田、ここでは古代フェニキュア人から伝わる製法で今も塩作りが行われている。

あまりにも身近な調味料である塩だが、ここトラーパニの塩田では夏の暑い時期にのみ収穫ができる季節モノであることを皆さんご存知であろうか?

3月~4月にかけて外海から引き込まれた海水は、数ヶ月をかけて段々蒸発して塩度が高まってくる。そして6月下旬、塩のクリスタルができる頃、まず最初に一番最初に収穫されるのがFiori di Sale(フィオーリ ディ サーレ)と呼ばれる極上の一番塩だ。フワ~と表面に浮いてくる塩を手で収穫した後、カゴに入れて乾燥させるのだが、収穫量がとっても少ない貴重な一品。カリウムやマグネシウムなどのミネラル分がクリスタルに比べて豊富に含まれるといわれる一番塩。口に含むとどことなく甘みを感じる。

先日、塩田に行ったら、ちょうど一番塩の収穫が終わったところであった。塩田の中に置いてある数個のカゴの中にキラキラと輝く一番塩。この収穫が始まったら、そろそろクリスタルの塩の収穫も始まる頃である。

このブログでも今まで数回に渡って塩田のレポートをしてきた。過去のエントリーを下に記しておこう。

2000年前から伝わる古代塩の製法; トラーパニの手作りの天然海塩
Fiore di Sale(一番塩)で作ったハーブたっぷりのハーブソルト
ただいま塩のクリスタル製造中です!
トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 収穫 2010 ~
トラーパニの手作りの天然海塩 ~ 冬支度が始まりました ~
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by lacucinasiciliana | 2011-06-28 23:03 | シチリアのオイシイモノ色々

松の実狩り ~松の実はどうやって成る?~

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松の実、、、、というなんとも単純な名前のこの食材は、当然ながら名前の通り「松の実」である。しかし、日本にいた時は、「松の実」という言葉はまるで食材の名前のような感じがして、松の実が「実」である事をすっかり忘れていたような気がする。

が、シチリアに来てやはり「松の実」は松の実なのだな~、、、と実感するのであった。(意味不明?)

松の実はどんな松に成るわけではない。百種以上ある、と言われる松の木の中から、ある特定の種類の木が「実」をつけるのである。一番上の写真はトラーパニから15キロほど行った丘の上にある「秘密の松の木」。こんな松に成る松ぼっくりに松の実は入っているのだ。

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5mは軽くある高い木の上についている松ぼっくり。手のひらほど大きい松ぼっくりはしっかりと木についているため、石を投げてもなかなか落とすことができない。木の破片を投げてみたが落ちない、、、これはもう登って取るしかない、、、と思っていると、連れて行ってくれたフランチェスコが本当に気に登り始めた!


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そして、上から投げてくれた松ぼっくりにはビッシリと松の実が付いていた。

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それをひとつひとつ丁寧にはがしていく。これがまた力の要る作業で、手は松脂でベトベトしてくるのであった。そしてそれを石で割って開いてみる。

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そこには小さな「松の実」があった。一粒の松の実を取り出すのにどれだけの苦労を強いられたことか、、、。これぞ松の実が高価な理由なのではないだろうか。

松の実は脂質の70%以上は不飽和脂肪酸からできていて、コレステロールを下げる、アンチエイジングなど体に良い成分がたくさん含まれるという。シチリア料理には欠かせない食材でもある松の実。一粒をとるのがこんなに大変なことをどれだけの人が知っているのであろうか、、、。

童心にかえって満喫した松の実狩り、帰りの車の中はアニスのような香りでいっぱいだった。どこからだろう、、、と思っていると「松脂だよ」とフランチェスコ。松脂がこんな香りがする事を始めて知ったのであった。こんなことが日常的に経験できる、田舎暮らし。やっぱり辞められないのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-25 17:26 | シチリアの畑から

初夏の風物詩 ヌビア村のにんにく売り

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トラーパニから数キロ南に下った小さな村、Nubia(ヌビア)。そこでは美味しい美味しい「赤にんにく」が栽培されている。

にんにくが栽培されるのは海からすぐ近くのゼロメートル地帯。にんにく農家のおっちゃん曰く、

「どこの場所に植えたってヌビアの赤ニンニクと同じ風味は出せないんだべ。この潮風と土の下に流れる海水があってこそ美味しいヌビアのニンニクを作ることができるんダベナ~。」(← 方言にするとこんな感じ??)

ヌビアの赤にんにくはピリッ!と辛く、口の中には強烈なニンニクの風味を感じる。しかしこれが不快なものではないところが不思議なのだ。食べた後も胃がもたれたり消化が悪いことはまずない。シチリア西部を代表する農産物のひとつである。

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トラーパニでは6月になると街のあちこちでオート三輪でやってくる「にんにく売り」を見かける。ニンニクは茎の部分を編んで吊るして保存する。年に1度、今の季節にしか収穫しないため、こうして来年の今頃まで保存するのである。実際には3月になると中がスカスカになってくるが、それでも10ヶ月近く保存できるのだからすごい。

初夏になると現れるにんにく売り、、、今年もシチリアに本格的な夏がやってくる。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-23 18:41 | シチリア・旬の食材

捥ぎたての喜び

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今年は豊作のドミンゴ家のアプリコットがいよいよ熟してきた。

木から捥いで頬張った完熟アプリコット、、、それはそれは甘く、しかしどことない酸味も心地よく、、、その豊かな風味は言葉ではあらわせないほど美味しい。

日本ではなかなか食べることができないフレッシュのアプリコット。イタリアでは初夏のフルーツの定番だ。私もこの時期になると近所の八百屋でたくさん買ってきて毎日食べる。しかし、捥ぎたてのアプリコット、それは私がいつも食べているものとは別物だ。

八百屋で売っているものは流通の事情で完熟してから出荷することはあり得ない。ある程度固い状態で収穫され、八百屋に並んでいる数日の間に熟していく。もちろん熟したものは甘いのだが、捥ぎたてのアプリコットほどの風味はもちろんない。

今、ドミンゴ家には食べ放題のアプリコットとプラム、もう少しするとイチジク食べ放題が楽しめる。

これぞ究極の贅沢だ。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-20 17:20 | シチリア・旬の食材

ローマの伝統料理をレストランで味わう Ristorante alla Rampa

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さて、家庭料理でローマ料理を堪能した次の夜は、

「通りがかりにずっと行きたい、と思っていたお店があるんだよね」

と、友人に連れられてローマのチェントロにあるレストランに行った。

ローマは世界を代表する観光地なので、チェントロにて美味しくお手頃価格のお店を探すのは至難の業。適当に入ってマズイものを食べてボッタくられる、、、なんて事も少なくないのはどこの観光地も一緒の事。なので私はローマでは知らないお店にはほとんど入らない。

連れて行ってくれたお店はなんとスペイン階段のすぐ近く。立地条件から言えばボッタくられそうな感じだ。お店の外には週末だからか長蛇の列。お店の人に尋ねてみると、列は外のテラスで食べるための列、店内ならばすぐに入れるとの事。もちろん店内を選ぶ私達。

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お店に入ってみるとこれがいい感じ。昔の生活、、、をテーマにしたという店内は、洗濯物が干してあったり、小窓があったり結構凝った作りだ。友人曰く、

「外のテラスでローマの雰囲気を楽しむのもいいけれど、店内の方が雰囲気があっていいよね。」

f0226106_17145953.jpgさて。この時期の旬といえば、「ズッキーニの花」。シチリアでは花を食べる習慣はなく、ほとんどお目にかからないこの食材。(自分で栽培すればいくらでもできるのだが)ズッキーニの花はローマでは1年中売っているらしいが、今がちょうど旬。今回、必ず食べていこう、と思っていたもののひとつだった。

定番は中にモッツッァレッラとアンチョビを入れてフリットにしたものだが、このお店のはアンチョビが入っていなかった。一人分で4つのフリット。ナイフで割ってみるとトロリとモッツァレッラが溶け出てきた。これこれ。これが食べたかったのだ。

フリットの衣はまるで天プラ。シチリアではセモリナ粉オンリーでフリットにするため、すごくサクサクするが天プラのような膨らんだ感じはない。

うん、美味。4つ軽く平らげた。


さて、アンティパストを食べた後、パスタはパスしてセコンドへ。

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私が注文したのは「スカロッピーネ アッラ リモーネ」、友人が注文したのは「トリッパ アッラ ロマーナ」。いず
れもローマの郷土料理だ。

スカロッピーネは仔牛肉、又は、豚肉に粉を付けて焼いて何かの風味を付ける、、、という、簡単、且つ美味しいの代表料理。ローマのみならずイタリア全土で食べられているが、いつだったかローマ料理、と聞いたことがある。(ほんと?)スカロッピーネといえばマルサラ風味が有名で、マルサラといえばトラーパニ県に属すわけであって。マルサラで教わったスカロッピーネには牛乳が入るのが衝撃的で、一度本場のスカロッピーネを食べてみたい、と思ったわけだ。

今回選んだのはレモン風味。決してローマっぽい味ではないが、どんな仕上がりなのか試してみたかった。仕上がりからするとやはり牛乳は使われていない。たっぷりのレモン汁とバターで仕上げたようだ。まずくはなかったが、これでなくても良かったかな~、、、という感じの一皿。

一方、トリッパは美味しかった!臭みはしっかりと抜けているが、トリッパ特有のなんとも言えない食感がしっかり残っていて、満足のいく一皿であった。

気になるお会計だが、アンティパスト3皿とセコンド3皿、水とハウスワイン1/2L、これで3人で100ユーロ以下。ローマの超チェントロにてこのお会計なら納得だ。チェントロで食事をするには便利なお店かもしれない。

<店舗データ>
Ristorante Alla Rampa(リストランテ アッラ ランパ)
住所 : Piazza Mignanelli 18
電話 : (+39)06-6782621
URL : http://www.allarampa.it/

*スペイン階段を正面に見て右へ。隣のオベリスクがあるピアッツァの一角にある。お店の名前「ランパ」は大きな階段、という意味。その名の通り、お店の隣にはスペイン階段の上と同じ場所に着く大きな階段がある。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-16 17:44 | 番外編:ローマ

ローマで家庭伝統料理を味わう

オリーブオイル講習会でローマに滞在中、ローマのイタリア人の友達が彼の自宅に招いてくれた。

「マンマがさ、何か食べたいものある?って聞いているけど、なにかリクエストはある?」

と、電話で聞かれた私は、

「ローマ料理!」

とすかさず答えた。

ローマは何度となく行っているが、いつも滞在時間が短いため、なかなかローマ料理なるものを食べる機会が少ないのだ。

さて、講習会第2日目の夜、小さな花束を買って彼の家を訪れた。

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迎えてくれたのは既に定年生活を謳歌する食べること大好きなマンマとパパ。

「今日はあなたのためにローマ料理を作ったわよ~~。」


f0226106_0121191.jpgまずは簡単なアンティパストを食べたあと、運ばれてきたのはこれ。→

「スパゲティ アマトリチァーナ」

本当は穴が開いたブカティーニというパスタで作るらしいがこの日はスパゲティーで作ったそうだ。グアンチャーレという豚頬を塩蔵したものをたっぷり使っているためコクがあるこのソース。玉ねぎをじっくりと炒めるせいか、どことなく甘味のある仕上がりになっている。そして、忘れてはいけないのがペコリーノ・ロマーノ。これを上からたっぷりとかけて食べるのだ。ちなみにペコリーノ・ロマーノはローマで作られているからロマーノ、と呼ばれているわけではないので注意。ペコリーノチーズは紀元前、ローマ帝国時代から作られていた。そこから名前を取って「ロマーノ」となったわけだ。

以前どこかで、トマトソースの入らない白いアマトリチァーナを食べた事があったが、グアンチャーレのコクがダイレクトに感じられてそれはそれは美味しかったこと、、、。しかし、マンマのアマトリチァーナも負けないくらい美味しかったのだ。さすがマンマ。


f0226106_1513944.jpgさて、セコンドは、、、、

「サルティンボッカ」

サルティンボッカ=Salta in bocca(サルタ イン ボッカ)、「口の中に飛び込む」、という意味。簡単にできるから、すぐに食べられる、、、という事からこんな名前が付いたそうだ。さすが想像力が逞しいイタリア人。

仔牛肉に生ハムを巻きつけてバターで焼く、というのが基本的なサルティンボッカ。忘れてはいけないのがセージ。マンマのサルティンボッカはセージと生ハムを中に入れて2つに折りたたんであった。シンプルながらに美味しいのがサルティンボッカ。レストランで食べるのは結構しょっぱいものが多いのだが、やはり家庭の塩は少し控えめ。美味。

付け合せにはフィノッキオのオーブン焼き。フィノッキオは冬の野菜なので旬は過ぎているが、これまた美味しい一皿であった。

「ローマといえば、本当はカルチョーフィなんだけどね。さすがに季節が終わってしまってもうなかったわ」

そういえば、3月にローマに来たとき食べたカルチョーフィのフリット、、、たまらなく美味しかったのを思い出した。

ワインはフラスカーティ。もう何年も飲んでいなかったが相変わらずすっきりしていて美味しかった。

この後に大量のイチゴが出てきたのだが、これが本当に美味で!小粒のイチゴはローマ郊外で生産されているらしく、小粒だがとっても甘い。オレンジ汁で軽くマリネしたというイチゴはさっぱりしていて、なんだか食べたものが一気に消化されていくような気がした。(あくまでも気がしただけだが)

オリーブオイルの講習会に参加しているという私に、

「ウチは知り合いの生産者から直接買っているのよ。スーパーでは絶対に買わないわ。」

とマンマ。イタリアでは自分の畑こそ持っていなくても、親戚が畑を持っていたり、知り合いから分けてもらったり、もしくは信頼の置ける生産者から直接買ったり、、、オリーブオイルは非常に身近なものである。ここのマンマも使用する植物性オイルはオリーブオイルのみだ、と言っていた。

色々と話をしているうちに、パパは私が2004年にイタリアに来たときに一番最初に到着した料理学校がある場所マルケ州のjesi(イエジ)という街で、そしてマンマはその後私がチョコレート修行に行ったシチリア州のModica(モディカ)で産まれたことが発覚。2人とも数年、産まれた土地で過ごしてその後、ローマに来たそうだが、本当になんという偶然か、、、。

レストランで食べるのも伝統料理だが、家庭で食べる伝統料理は本来のそれである気がしていつもワクワクする。家に招待してくれた友人に感謝するのであった。
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by lacucinasiciliana | 2011-06-14 00:25 | 番外編:ローマ

オリーブオイルテイスター講習に参加しています

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ただいまローマにてオリーブオイルテイスター講習に参加中です!

トラーパニに来てからというもの早6年、非常に生産者に近いところでオリーブの勉強を実地訓練(?)でしてきた私。実際にオリーブ畑を観察しながら、生産者の話を聞きながら、時には本やインターネットで知識を吸収してきました。こうして目で見て、鼻で香りを嗅いで、実際に試飲して、五感で感じてきたオリーブの勉強ですが、そろそろ体系だてて勉強しても良いかな、、、と思い始めた今年。数ヶ月前に偶然、ここローマで開催されるオリーブオイルテイスターの講習を発見して、早速申し込みました。講習は全5日で第2日目までが終わりました。

講習会にはローマの人はもちろん、カラブリア、ヴェローナなど、私同様、遠方から来ている人も居ます。が、大半は街で暮らしている人。私も街で暮らしていますが、街と言ってもトラーパニ。車で10分走ればそこはオリーブ畑のど真ん中、、、。この2日間で強く感じたことは、

「オリーブを近くで見ながら生活して、生産者から直接話を聞く機会が多いのは本当に強い!」

ということ。

月に数回のペースでトラーパニ近辺の色々な生産者から話を聞き、毎週日曜日にはパートナーC氏のパパ(オリーブの木を育てて60年)からオリーブ談義を聞き、畑を持っている友人と意見交換をする、非常に恵まれた環境にいることに、今更ながらに気がつきました。

講習会では新たな発見もたくさんありますが、大体の内容はシチリアでは日常的に交わされている会話だったりします。机でのお勉強ももちろん大切ですが、実地訓練で学ぶことは多いのだな~、と心から実感しています。

さて、オリーブオイルテイスター講習での大きな目的のひとつに

「欠陥のあるオリーブオイルの味を知る」

ということがあげられます。美味しいオイルをたっぷりと試した後は、欠陥のあるオリーブオイルを試飲して、それが何に起因して生じた欠陥かを学習していきます。そうすることで、良いオリーブオイル、欠陥のあるオリーブオイルを見分ける術を身に付けていくわけです。

ベースの知識や経験など自分の基準が無ければモノを判断することができない。何事にも共通することですが、オリーブオイルも一緒。5日間で私も色々な知識を吸収したいと思っています。

コースはイタリア人を対象としているので、もちろんイタリア語で行われていますが、100%理解できるようになった私。自分で自分を褒めてあげたいです(笑)数年前のワインソムリエ講習では理解度85%位だったような気がするので。

今日は3日目。今日もがんばっていってきま~す!
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by lacucinasiciliana | 2011-06-10 05:48 | オリーブオイルのお話

料理通信6月号は肉特集です。

時折、シチリアからの記事を書かせていただいている料理通信。7月号は「肉特集」です。

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一度、衝撃の出会いをしてしまうと、後々、忘れられなくなるのが肉との出会いです。赤身のステーキ、豚のロースト、生ハム、熟成肉……自分の好きな肉を語る時、その人の目は、恋する人を思い浮かべるように、どこかうっとりしています。

そんな“恋する肉ファイル”に、さらに追加したくなる衝撃の肉を、日本と海外に探しました。

肉好きはもちろん、肉好きでなくても、ハートをわしづかみにされる衝撃の出会いが待っています。
(料理通信のブログ TRIPPA通信より)



私もシチリアからの肉紹介をチョロリ、と書いています。既に6月6日に発売されているので、是非書店でお手に取ってみてください。書店に無い、という方は、料理通信ホームページからもご購入いただけます。

考えてみれば、2006年9月号に2ページ渡りインタビューを載せていただいたのがご縁で、その後、数々の記事を書かせていただいた料理通信。「シチリアの食」というまだまだあまり知られていない情報を発信できる数少ないチャンスを与えて下さる料理通信の編集者Oさんには本当に感謝なのでありました。

肉を食べて暑い夏を乗り切ろう!
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by lacucinasiciliana | 2011-06-08 20:28 | お知らせ

マルサラの洒落た食堂「La Bottega del Carmine(ラ ボッテーガ デル カルミネ)」

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トラーパニから南へ30km、マルサラは言わずと知れた「マルサラワイン」の生産地として知られる街である。緑の鮮やかな陶器のクーポラが目立つマルサラ旧市街は小さいながらに活気に満ち溢れる。そしてアラブの匂いがプンプンとする街のひとつでもある。

マルサラには何度も足を運ぶ私だが、いつも歩くのは旧市街のメインストリート。メインストリートと言っても約300m程の筋を2本歩くと旧市街を半周したことになるくらいの小さな街だ。マルサラでの食事は決まって無難な馴染みのトラットリアに行くのだが、先日、知人と一緒にマルサラに行ったときの事、

「ウニのパスタがどうしても食べたい」

馴染みのトラットリアにはウニのパスタはメニューとして置いていない。そこで、マルサラの街を「ウニパスタ」を探して歩くこととなった。そもそもマルサラ旧市街にトラットリアは数少ない。数軒周ってみるものの

「今日は無いよ」

と、つれない返事が返ってくるのみ。

シチリアでは1年中取れるウニだが、すぐ近くの海で「ウニ師」が潜って取ってくるため、海が荒れてうねりが強ければ当然潜ることができず、そんな日はなかなかウニパスタにもありつけない、というわけだ。この日も天気は良いものの、風が強く波が立っていた。

街もそろそろ一周、、、という時になんとも洒落たお店を発見。見た感じラウンジ、、、という感じだったが、とりあえず入って聞いてみた。

「ウニパスタはありますか?」

「あるわよ。」

と、ちょっと無愛想なシニョーラ。やっと見つけたウニパスタ、、、これはもう入らないわけがない。

とりあえずアンティパスト、、、と思ってメニューを見ると、「野菜のアンティパスト」、「肉&チーズのアンティパスト」、「魚介類のアンティパスト」、と2人分からの盛り合わせのみ。1週間以上に渡るシチリア滞在で海の幸ばかりを食べて肉類に飢えていた知人ご一行様。迷わず「肉&チーズのアンティパスト2人分」を頼む。

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しばらく待っているとシニョーラが大きなお皿を持ってやってきた。たっぷりと盛られてきた一皿は本当に2人分??と目を疑うほどだった。生ハム、サラミ、ペコリーノチーズ2種、、、女性4人、十分に堪能できる量であった。2人で頼んだらこれで「ごちそうさま」となってしまいそうな量だ。

さて、アンティパストをゆっくりと食べ、待つのは皆さんお待ちかねの「ウニパスタ」。シチリアで取れるウニは赤く線が入ったようなウニ。日本のあのクリーミーなウニとは少し違う。

「シチリアのウニって痩せているんですね」

とよく言われるが、痩せているわけではなくそういう種類のウニらしい。香りと味は日本のそれより強烈に強い。と、そんな事を説明している間にやってきたウニパスタ。

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なんとお上品なこと。

大きなリムに小さな穴が空いたパスタ皿は、日本で初めて見たときに正直驚いたが、まさかここシチリアでも見ることになるとは。ただし、穴の大きさは日本と随分違うようで、小さく見える穴でもしっかりと100gのパスタが収まっていた。(日本で食べたこの手のパスタは推定30gだった、、、)

ウニアレルギーの私は別の皿を頼んだのだが、ウニパスタはまぁまぁ美味しかったとのこと。シチリアでの目的がひとつ果たせた事に満足する一行であった。

ランチという事もあり、セコンドをパスして店を去ったが、店内の雰囲気が素晴らしく良かったこのお店。

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夏には外のお庭でゆっくり寛ぐこともできるとのこと。

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日が長い夏の夕暮れに、またゆっくりと来てアペリティーヴォ(食前酒)から夕食まで、ノンビリと楽しんでみたいお店であった。

<店舗データ>
■La Bottega del Carmine
住所:Via Caturca, 20 Marsala
TEL:+39 0923 719055
URL:http://www.labottegadelcarmine.it/
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by lacucinasiciliana | 2011-06-06 20:42 | シチリアのオイシイ食堂