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今年も「羊」の季節がやってきた

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暖かくなってくるとやってくる1年の中でも、かなり盛り上がるあの行事、、、そう、それは復活祭、イタリア語では「Pasqua=パスクワ」という。春の訪れを告げるとも言われるパスクワ、3月下旬~4月中旬の間にやってくる移動休暇だが、毎年微妙に肌寒い感じがする。しかし、4月8日にやってくる今年のパスクワは本当に暖かくまさに春の訪れというのに最適な季節にやってきた。

パスクワに食べるドルチェと言えば、コロンバ(鳩の形をした焼き菓子、)、パスティエラ(ナポリのパスクワのお菓子)、ウォーヴァ ディ パスクワ(巨大卵の形をしたチョコレート、中にサプライズが入っている)が一般的であるが、シチリアでは「羊」のドルチェを食べるのだ。

「羊のドルチェ」と言っても、羊肉で作るわけではなく、マジパンで羊の形をかたどったドルチェだ。羊は「平和(温厚)な動物」とされていて教会の壁画にも良く描かれている。パスクワと言えばキリストの復活をお祝いするのだが、キリストは良く羊に例えられたりもする。(善良な人間という事で)なので、羊=平和の象徴という事で、こんなドルチェが作られるようになったそうだ。

パスクワを来週の日曜日に控え、街の中にはこの羊達が溢れかえってきた。かわいい羊から怖い羊、、、悪魔では?と思われる羊も多々いる中で、私が一番好きなのはエリチェはパスティッチェリア マリア グラマティコの羊達。

f0226106_212376.jpg右の写真のお方は私が師匠と仰ぐガエターノ。フルッタマルトラーナを作らせたら、彼の右に出る人はいない、、、という位の「マジパンの魔術師」だ。彼の手にかかると、ただの白い塊(マジパン)が、あれよあれよという間に、色々な形に変化していく。私はここのフルッタマルトラーナが作りたくて、7年前、半年間修行させてもらった。

先日マリア グラマティコに遊びに行くと、「羊」大量に作っていた。

「今年も羊の季節だね~。」

という私に、

「手伝いに来る?(笑)」

とガエターノ。

私がここで働いていたのは11月~4月にかけて。クリスマスもパスクワも体験し、その時期にしか作らないドルチェを両方習得できた私はラッキーであった。羊の季節にはひたすら羊を作り顔を書いていく。顔はなかなか全て同じ顔にならないところが又面白く。ひとつひとつ表情が違ってくるのだ。温厚そうな羊もいれば、意地悪そうな羊もいるし。そんな冗談を言いながら働いていた7年前が懐かしいが、マリアグラマティコに遊びに行くといつも7年前と変わらない時が流れているのもなんだか嬉しい。

来週月曜日からはパスクワ週間が始まる。パスクワを盛大に祝うトラーパニでは街は既にお祭りムードだ。
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by lacucinasiciliana | 2012-03-31 02:14 | シチリア菓子・パン

3月19日、サンジュゼッペの日に食すドルチェ

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もう1週間も時が経ってしまったが、3月19日はイタリアでは「父の日」であった。

イタリアでは毎日、日ごとに「その日の聖人」が定められている。聖人は1日に1人だけではなく、大概2~3人の聖人が1日に制定されているのだ。3月19日の聖人は「サン ジュゼッペ(ヨセフ)」。ジュゼッペと言えば、キリストのお父さん。この事からイタリアでは3月19日が父の日とされている、という訳だ。

さて、トラーパニ地方ではこの日に必ず食べるドルチェがある。それは

スフィンチョーネ ディ サンジュゼッペ

大きな揚げシューの上にたっぷりのリコッタが乗っている、カロリーもたっぷりなドルチェだ。リコッタはもちろん羊のリコッタ。非常にクリーミーでたまらなく美味しい。写真では大きさが伝わらないが15cm~18cmくらいある巨大なドルチェなのだ。シチリア人も最初はお約束のように、

「大きいから2人で1つ、分けて食べよう!」

と必ず言うのだが、結局、

「もう半分食べる、、、?」

という事になり、最終的には1人1つ食べているのもお約束。カロリーの事を考え始めると、食べれなくなってしまうこのドルチェ。年に何度も食べるものではないので(もちろん他のドルチェは食べるのだが)、ここはガッツリと1つ食べてしまうのが良いであろう。

さて、父の日、、、5月の母の日と比べると若干地味目なのは日本と一緒。母の日には、お花やプレゼントなど「母の日商戦」が繰り広げられるが、父の日は「Auguri!(アウグーリ!)=おめでとう!」と、電話一本で済まされてしまうことも多い模様。家の中での存在感はやっぱりマンマが断トツなのであろう。
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by lacucinasiciliana | 2012-03-25 20:21 | Festaな食卓

2012年春 REIの料理教室 in JAPAN ~シチリア食材を使いこなす編~

キッチンスタジオYOKLで参加型の料理教室を開催したその翌週の日曜日はデモ方式の料理教室、「シチリア食材を使いこなす編」を開催した。

第4回目ともなると、「初めまして」の方よりも「お久しぶり!」と挨拶する生徒さんが増えてきたこの料理教室。シチリア食材、一度はレシピ本や雑誌のレシピに惹かれて購入してみたものの、

「冷蔵庫であまっちゃっているのよね~。どうやって使ったらよいのかしら?」

という声をシチリアでたくさん聞き、それならば一つの食材に特化した料理教室も面白い?と思い、日本で始めたのだった。

今回のテーマは

「ドライトマト」

第1回目のケッパーに継ぎ、使いこなせなくて困っているシチリア食材の一つだと私は認識している。

料理教室では、自家製ドライトマトの作り方から、ドライトマトの種類と使い分け、保存食作り、保存方法等々、、、今回ご紹介したレシピだけではなく、皆さんが今後ドライトマトを使いこなすヒントとなるようなお話を心がけた。

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デモ方式が故に皆さんには一連の流れを見ながらポイントを逃さずに見ていただくことができる。実際に食材には触れないため、使う材料は少しずつ取って皆さんに回してみていただく。

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食材を手にとって、香りを試し、食べてみる事で、シチリア現地でどのような食材が使われているか感じていただきたいからだ。(多くの食材は私がシチリアから運んでいる)

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デモ方式ではあるが、今回は数名の方にインボルティーニ(巻物)を実際に巻いていただいた。簡単そうで難しいこの作業、きっと巻かずに見ていた方も参考になったと思う。

さて、一通りデモ方式のレッスンが終わったらお楽しみの試食だ!

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今回はアンティパスト4品、パスタ1品、メイン1品の計6品、全てドライトマトを使った料理だ。試食とは言えども、女性ならば十分満腹になるくらいの量は準備している。

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この日の教室でも、前週の料理教室と異なる日本未入荷のシチリアワインをご賞味いただいた。このワイナリー、最近の私のお気に入りでもあり、特に白ワインが美味しい。こうして現地から直送するワインを味わっていただけるのも私の料理教室の特徴の一つかと思う。日本に入荷されていないオイシイモノ、まだまだシチリアにはあるのだ。

こうしてこの日も昼と夜、2部構成で楽しく料理教室を終えることが出来た。

「食材を使いこなすコース」の私の目標の一つ、それは皆さんが、

「レシピだけではなく、たくさんの”ヒント”を持って帰れる事」。

料理はレシピを見て作るのも楽しいが、食材からインスピレーションを感じて、自分なりにアレンジしてみるのも、これまた楽しい。実際、このコースでは、伝統料理と伝統料理を私が少しアレンジしたものを織り交ぜて紹介している。私がアレンジしたメニューはシチリアで一度食べて「もっとこうすれば美味しいのに、、、」と感じて試作を繰り返したものだ。しかし、インスピレーションを感じるには「その食材を良く知る事」がとても重要である。その特性を知っていれば大きく失敗する事も少ないであろう。

今回も皆さんそれぞれが「ヒント」を得てくれていたら嬉しい。

■生徒さんブログに紹介に紹介していただきました■

■Sicilia Francesca
■La Vita
■転食日記ブログ2
■「青い森」日記

他にもご紹介していただいた方がいましたらご連絡下さい。
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by lacucinasiciliana | 2012-03-24 04:11 | REIの料理教室@JAPAN

2012年春 REIの料理教室 in JAPAN ~伝統料理編~

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今回で2回目となった参加型のREIの料理教室 in JAPAN~伝統料理編~。今回も渋谷のキッチンスタジオYOLKで生徒の皆さんと楽しく料理し、お喋りを楽しむ事ができた。

今回のメニューは、

<アンティパスト>ブロッコリーのポルペッテ
<パスタ>アネレッティのティンバッロ(パスタ アル フォルノ)
<セコンド>スカロッピーネ アッラ マルサラ
<ドルチェ>ピニョラータ

以前から「ドルチェ教室」のリクエストが多かった事を踏まえて、今回はメニューにドルチェを1品加えてみた。

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参加式の料理教室だが、食材の切り出しや計量など、面倒な事はこちらで先に準備をしておくので、生徒さんは料理で一番楽しい部分のみ参加する形となる。

今回は前菜のブロッコリーのポルペッテを揚げながら、皆でカンパイ!シチリア産のペコリーノチーズ(プリモ サーレ)とこれまたシチリア産アーモンドのロースト、そして揚げたてのポルペッテを食べながら立食にてアペリティーヴォ(食前酒)。イタリアでは食事に行く前にBarに食前酒とおつまみを楽しむためにチョロっと立ち寄ったりする。そんな雰囲気を生徒さんにも味わってほしかったのだ。

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揚げる人、飲む人、食べる人、、、様々だったが、皆で飲みながら食べながらイタリア談義。ちょっと楽しい試みだった。

昼の部、夜の部と2回開催したが楽しい時間はあっという間に過ぎるもので。もっと生徒さんとお喋りをしたい!と思うまま、終了したのだった。

日本での料理教室は参加型の「伝統料理コース」と、デモ方式の「シチリア食材を使いこなすコース」と2日間の開催となる。「シチリア食材を使いこなすコース」は個人的にはお役立ちの料理教室だと思うのだが、圧倒的に人気があるのは「参加型コース」。やはり皆、料理が好き、そして実際に食材を触って料理を学びたいのであろう。

次回の開催はまだ未定であるが、参加型コースにご希望の方はブログやホームページをマメにチェックする事をオススメする。毎回、2日程度で予約が埋まってしまうからだ。

毎回協力してくださる参加型コースの開催場所、キッチンスタジオYOLKのオーナー里見陽子氏と、素晴らしいアシスタントに徹してくれるフードコーディネーターのりちゃん&まりちゃんにも感謝する。

■生徒さんブログに紹介に紹介していただきました■
Casa del sole
Ypsilonの台所

他にもご紹介していただいた方がいましたらご連絡下さい。
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by lacucinasiciliana | 2012-03-20 16:00 | REIの料理教室@JAPAN

第3回 Venvs et Salvsオリーブオイルセミナー in JAPAN

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2012年3月3日(土)に渋谷のトラットリア Pino Salice(ピノ サリーチェ)で第3回となるVenvs et Salvsオリーブオイルセミナーを開催した。

オリーブの木オーナー制度のオリーブオイル生産者アルベルト・ガッルッフォと一緒に、日本でオリーブオイルセミナーを始めて1年。1年間の間に3回のオリーブオイルセミナーを開催した。今回は私達が一番皆さんに伝えたかった事、「欠陥オイル」について、2時間弱、講義とテイスティングで皆さんに頭と鼻と口(舌)を使って体感してもらえたと思う。

欠陥オイル、、、って何?

日本には星の数ほどのオリーブオイルがイタリアをはじめ、スペイン、トルコなどから輸入されているが、果たしてその全てが良質なものなのであろうか?答えは、

No

残念ながら「良質」と言えるオイルの方が少ないのが現実である。

しかしそれを見分けられるようになるには、まずは「欠陥オイル」がどんなものであるか、、、それを知ってもらう必要がある。

オリーブオイルセミナーでは、「欠陥オイルが出来る原因」について、25年のオリーブ農園管理とオリーブオイル造りのキャリアを持つアルベルト氏から、頭でっかちな机上の理論だけではない、生産者としての経験を踏まえたお話をたっぷりとしてもらった。その後、テイスティング。

え?欠陥オイルのテイスティング?

と、思われるかも知れないがこれが一番重要なことなのである。

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まずは訓練用に作られた4種類の「欠陥だけを抽出したオイル」を試飲。その後、その日の午前にアルベルト氏と私がスーパーで購入してきた、実際に市場で売られているオイルを2種類試飲。そしてVenvs et Salvsのオイル、、、と合計7種類のオイルを試していただいた。

スーパーで市販されているオイルは、もちろんメーカーは隠したが、1つは完全なる欠陥オイル。もう1つは欠陥オイルではないけれど、風味があまり感じられないオイル。

「イタリアンレストランでパンにつけてくるオイルって、いつもこんな臭いですよ。だからこれがオリーブオイルのスタンダードだと思っていました。」

と、とある参加者がコメントしてくれたのは完全なる欠陥オイルについて。

やはり、、、という思いが私の頭の中をよぎった。

「どんなオイルを選んだらよいですか?」

とよく聞かれるが、オリーブオイルには地方により、生産者により、様々な風味のものが存在している。重要なのは、

「欠陥オイルではない事」

その中から自分好みの一本を見つければいい。しかし、それには知識と訓練が必要なのだ。私達は今回のテーマにたどり着くために1回目、2回目を開催した、と言っても過言ではないくらいである。

参加してくださった皆さんには、少しでも欠陥オイルがどんなものか、、、分かっていただけたら嬉しいと思う。

さて、今回は前回2回と少し嗜好を変えて、渋谷にあるトラットリア ピノサリーチェでの開催であった。ピノサリーチェはサービスの赤松氏、シェフの柳氏、両女性がオーナーの南イタリア料理。柳シェフはシチリアでも修行をしたことがある。今回はシェフと相談してVenvs et Salvsオリーブオイルに合う料理を作ってもらった。

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料理は女性シェフらしく繊細だが、Venvs et Salvsの特徴を非常に良くとらえた料理を作っていただいた。中でも魚料理は絶品。そして最後のオレンジのタルトもオリーブオイルをたっぷりと使った逸品だった。テーブルにはドン!とVenvs et Salvsのオリーブオイルを置いて、皆さんに心ゆくまでオリーブオイルを堪能していただいた。

こうして今回も満席にてオリーブオイルセミナーを無事に終了する事ができた。私達のこの活動が、日本に
おけるオリーブオイル知識の普及に少しでも役立てば、と願うばかりである。

今回で完結編、、、と言っていたオリーブオイルセミナーだが、またテーマを変えて開催したいと思う。そして今度は東京以外の都市でも開催したい、とアルベルトと企画中。レストランとの共同企画も考え中なので、ご興味ある方はご一報を。
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by lacucinasiciliana | 2012-03-16 19:43 | オリーブオイルのお話