春のシチリア、4月を過ぎるとあちらこちらでApe(アーペ=シチリア名物、オート三輪・笑)の移動式イチゴの屋台を見かけるトラーパニ。市場にも、八百屋さんの店頭にも、そして移動式屋台でも、、、あちらこちらでイチゴ一色!です。 今の時期、オレンジの季節は終わりかけ、かといって、プラムやモモなど初夏のフルーツもまだ出てこない、、、この時期、トラーパニに存在する唯一(?)の旬の果物、と言っても過言ではないほど。八百屋さんにはリンゴ、バナナなど、輸入物の果物はありますが、主に旬の食材が並ぶトラーパニでは、この時期フルーツのチョイスが少ないのです。救世主、イチゴちゃん!です。 日本では大きなパックに入って売っているイチゴ、イタリア(シチリア?)では小さなカップのような入れ物に入って売っています。もちろん1カップから購入は可能ですが、ほとんどの人は10個ほど小さなカップが入ったケースで買っていきます。もちろん私もケース買い。一番上の写真が1ケース。小さな青色のカップが、プラスチックでできたケースに入れられていて、このケースごとお持ち帰り。 イチゴの価格は、4月の出始めの頃で1ケース6ユーロ(750円ほど)、5月になった今は1ケース4ユーロ(500円ほど)が相場でしょうか。トラーパニに出回るイチゴは、マルサラ(トラーパニより南に30キロほど)で育ったもの。マルサラはイタリアでも有名なイチゴの生産地らしく、大ビニールハウス地帯があるそうです。こんど、イチゴ農家を見つけて見学に行ってみたいものです。 イチゴ1ケース、どれくらいの重量どれくらいなんだろ?突然気になり始めた私は、1ケースを購入、そして総重量を図ってみました。1ケースに入っているイチゴは180~220g。随分違う、、、。1ケースで買った場合にはいいですが、カップ買いした時にはどのカップを選ぶかで意外と重量が変わってきそうです(セコイ・笑)1ケースの総重量は2キロでした。 (左上)このカップは212gと比較的たくさん入っていました。一番少なかったのは180gほど。 (右上)大きさもマチマチ(苦笑)ほんとうにちっちゃいものから、巨大なものまで。カップの中ではなく1ケースの中から採集しました。いちばんちっちゃいイチゴは1.5cmくらい、いちばん大きいものは5.5cmでした。日本では、大きさが揃っていないと売り物にならないようですが、大きさよりも要はどれだけ熟しているかが重要なイタリア。大きかろうが小さかろうが熟していれば収穫して、大小分けずに出荷です! (左下)変形イチゴちゃん。四角いイチゴにも大小色々。ちなみに、下のイチゴは右上の写真のいちばん小さいもの。四角いイチゴは比較的大きいものがおおいんですね~。 (右下)合計2キロだったイチゴちゃん達は、我が家の巨大ボウル満杯にしてくれました。まっかな色がまぶしいイチゴ達は、見ているだけで幸せな気分に、、、っていう私は変?? さて、イチゴ、皆さんはどうやって食べますか?2キロのイチゴ、2人で2~3日で食べきってしまう我が家。一日目は鮮度が命!っていうことで、軽く洗ってムシャムシャそのまま食べます。イタリアではフルーツはテーブルの上にドンッ!と盛って、各自、好きなだけ自分で剥いて食べます。なのでうちも、ボウルのままドンッ!と置いて、ナイフ片手にヘタを取りながらムシャムシャ、ムシャムシャ、、、。そして2日目。違った味を楽しむために、超簡単マリネを作って食後に楽しみます。 <シチリア風イチゴとレモンのマリネ> ■材料4人分(我が家では2人分ですが・笑) 完熟イチゴ 300g グラニュー糖 大さじ山盛り1杯 レモン汁 1/4個分 ①イチゴはヘタを取って、縦1/4に切ってボウルに入れる。 ②グラニュー糖を入れ、溶けるまで良くかき混ぜる。 ③レモン汁をキュッ!と絞り、さらに良く混ぜてから冷蔵庫に入れて30分寝かせる。 (左上)オリーブの木のまな板の上でイチゴを切ったら、真っ赤に染まっちゃいました(笑)ま~、これもご愛嬌ってことで、、、、そのままにしてあります。 (右上)真っ赤なイチゴにはやっぱりガラスの器がよくお似合い。写真は私の定番PYREX(パイレックス)のボウル。21センチの丸型ボウルは、お菓子を作るのにも大活躍!おそろいのガラスのフタも付いているんですよ。 (左下)ドミンゴ家からいつももらってくる無農薬レモン。生産者の顔が見れるものは安心して使えます♪ シチリアのレモン、海の近くで育っているせいか、どことなくミネラルの味がします。酸っぱい!というほど酸っぱくもないんです。レモンも生産地によって随分味が違うのですね。 (右下)グラスに盛って、はいどうぞ♪ イタリアでは、フルーツとデザート、別物扱い。食事→フルーツ→デザート(お菓子)と続きますが、日本だったらこれでデザート一品になりそうですね! 私は少し寝かせて味をなじませた方が好きですが、イチゴのシャキシャキ感も楽しみたい!という方は、器にイチゴを盛った後、グラニュー糖を少々、そしてレモン汁をギュ!と絞り、すぐに提供しても美味しいですよ。(レストランではこの方法で提供されるところも多いです) あと1ヶ月くらい続くイチゴの季節。年に1度のお楽しみなので、いまのうちに1年分食べておきます(笑)
by lacucinasiciliana
| 2010-05-04 20:17
| シチリア・旬の食材
|
佐藤礼子著 (講談社) Amazonはこちらから! シチリアの伝統菓子と マンマの手作り菓子 佐藤 礼子著 (誠文堂新光社) Amazonはこちらから 全国書店にて好評販売中! シチリアに住んで7年、シチリアで学んだ料理のエッセンスをREIがたっぷりご紹介。シチリアの風をお届けします♪ シチリアでシチリア料理を学ぶ La Tavola Siciliana ●REIのシチリア料理教室 ●シチリアマンマの料理教室 ●ワイナリー見学 ●オリーブ農園見学 ●塩田見学 ガイドブックに載っていないシチリア美食の旅をコーディネート♪ 朝時間.jp 朝美人公式ブログ 「シチリア料理研究家佐藤 礼子のボーノな毎日!」 ♪♪♪好評連載中♪♪♪ ******************* *REIのブログ色々* La Tavola Siciliana ~美味しい&幸せなシチリアの食卓~ (2010~2013) シチリア時間BLOG2 (2010~2013) シチリア時間BLOG (2006~2010) イタリア料理留学日記 (2004~2006) ******************* ★コメントは承認制です。反映されるまでに少し時間がかかります。 ★ブログ内の写真及び文章の著作権は本人にあり、無断使用・内容の転載は、商用・個人を問わず、いかなる場合も固くお断りしております。 ■シチリアのオリーブの木オーナー制度 カテゴリ
全体 シチリア・旬の食材 シチリアの畑から 私の食卓 シチリアマンマの季節の食卓 Festaな食卓 シチリア伝統の一皿 シチリア菓子・パン シチリアのオイシイ食堂 シチリアのオススメお菓子屋さん シチリアのオイシイモノ色々 マンマの古道具 キッチンのお気に入り シチリアワイン オリーブオイルのお話 保存食を作る 本 食文化イロイロ 番外編:サルデニア島 番外編:トリエステ 番外編:ローマ REIの料理教室@JAPAN ベランダ畑 お気に入りのお店@日本 人 シチリア料理本出版 お知らせ 未分類 以前の記事
2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 記事ランキング
最新の記事
検索
ブログパーツ
お気に入りブログ
青木純の歌う食べる恋をする ユキキーナの日記 パンダ通信 パリ近郊のカントリーライフ フィレンツェ田舎生活便り2 ウィーン散策 Lusti... Miho's Sweet... YPSILONの台所 Ⅱ プチカメラ casa del sole パルマの食と生活 料理教室 ブォナ・フォル... シチリア時間BLOG 2 aroma di caffe 絵と毎日とおしゃべりと ... Afternoon Te... つづれおり・イタリア日記 幸せなシチリアの食卓、時... ブログジャンル
画像一覧
その他のジャンル
|
ファン申請 |
||