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秋のシチリアの畑

すっかりご無沙汰している間に、畑もすっかり模様替えしたシチリア。畑では冬の味覚がスクスクと育っている。

冬の味覚の代表格といえばこちら。

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フィノッキオ。日本語では「ういきょう」。アニスのようなセロリのような爽やかな味が特徴の野菜だ。このフィノッキオは確か10月中旬くらいに苗を植えていたのでただいま約1ヵ月半。一番下の白い部分がこれから成長してきてクリスマス前には食べ頃となる。フィノッキオは市場に出回るより少し小さい状態で収穫するととっても甘みが強く柔らかくて非常に美味。市場に出回る大きさだと既にちょっと筋っぽい感じもする。ドミンゴ家ではクリスマスの食卓で初物のフィノッキオを食べるのが恒例。もうそんな時期が来たのだ、、、と私にとっては季節感たっぷりの冬野菜だ。

そして、冬と言って忘れてはならないのがコレ。

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カルチョーフイ。日本語では「朝鮮アザミ」。まだ実が成っていないが、この中心部辺りからニョキニョキと実が出てくるのだ。カルチョーフィにはクリスマス前に出てくる「precuoce(プレクォーチェ)」と春の復活祭の時期に出てくる「tardiva(タルディーヴァ)」があるのだが、ドミンゴ家のものはタルディーヴァ。だからもう数ヶ月待つことなるのだが、ただいま市場ではワンサカと盛られたカルチョーフィが出てきたところだ。

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その他にも、左上から時計回りにカリフラワー、長いタイプの赤たまねぎ、ホウレンソウ、そして野菜ではないがシチリアの冬と言えばオレンジ!現在ドミンゴ家の畑は賑やかだ。

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ここは春に向けてもうすぐ苗が植えられる場所。きっとソラマメやグリーンピースに違いない。シチリアは霜が降りるほど気温が下がることがないから、温室を作らなくても一年中苗を植えることができるのだ。こうして耕して畝を作り畑を管理するのは御年81歳のおじいちゃん。一人で相当な広さの畑を管理しているのだが、畑にいるときは私より力強いところが恐ろしい。

今年もあっという間に時が過ぎ、もうすぐ12月。今まで秋、、、という感じのシチリアもググっと冬っぽくなってくる季節。そして12月はクリスマスの料理やお菓子が食べられる楽しい時期!楽しくもあり食べ過ぎが怖い時期が今年もやってくる。そんな季節になると畑の冬野菜もそろそろ収穫だ。
by lacucinasiciliana | 2011-11-30 02:53 | シチリアの畑から
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