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パッシート用のブドウZibibbo(ズィビッボ)を食す

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先日ブドウ農家から差し入れを頂いた。

「今、Zibibbo(ズィビッボ)の収穫をしているんだよ。美味しいから食べてごらん。このブドウはね、ワインを造るように栽培しているけれど、食べても美味しいんだよ!」

Zibibbo(ズィビッボ)はアラブ語で、イタリア語名はMoscato d'Alessandoria(モスカート ディ アレッサンドリア)。つまり

「アレッサンドリアのマスカット」

アレッサンドリアはエジプトの都市で、きっとこの辺りで生まれた品種なのでは、、、?と言われている。

このブログでも何度か紹介したパッシートは甘い甘い甘美なデザートワイン。干しブドウを醗酵中に加えながら造るというちょっと変わった作り方をする。

zibibboの粒はワイン用のブドウとしては中ぐらいの大きさ。このブドウ、食べてみると、、、甘い。普通に食べている食用のブドウよりはるかに糖度が高いのがよく分かる。そしてちょっと厚めの皮と実の間が特に甘い。(皮が厚いからこそきれいな干しブドウとなるのであろう。)口の中で皮を噛んでいるとジュワーっと甘さが口の中に広がっていく。甘いのでたくさん食べるタイプのブドウではないが(もちろんイタリア人はモグモグとたくさん食べているが)、このブドウをデザートワインと合わせても美味しいだろう、、、と思わせるほどの糖度の高さだ。

先日、農民市場では「Inzolia(インツォーリア)」と書かれた札のブドウを売っている農家が数軒あった。Inzoliaはトラーパニ地方を代表するワイン用のブドウ。7月から出回るブドウだが普段は食用として売られることはない。ワイン用ブドウを収穫する時だけに味わえる極々短い旬ものだ。

ワインを造る品種のブドウそのものを食べてみる事は、ワインを知る上での必須な事のように思う。なぜなら、ワインになる前にブドウの段階でその持ち味というものが感じられるからだ。そこからどんなワインになるのか、、、それは生産者の思惑により星の数ほどの違う味わいのワインが生まれるのだが。

現在トラーパニでは白ブドウの収穫はほぼ終わり、黒ブドウ(赤ワイン用のブドウ)の収穫真っ最中。ワイン用の黒ブドウは食用のブドウとしては適さないものが多いが、これもまたつまみ食いしに行ってこよう。
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by lacucinasiciliana | 2012-09-10 15:31 | シチリアの畑から
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