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シチリア料理はどこの国の料理?

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日本到着6時50分。朝早くの到着だった今回の日本一時帰国。

初日、早速トウキョウの街を散策してきた。もちろん書店に並ぶ「我が子」を探しに、、、。銀座、東京駅周辺の本屋さんを周り、平積み&面出しで目立つ場所に並んでいる自分の本を見て一人ニンマリ。周りの人からは不審者と思われたかもしれない。

しかし、、、

一体「シチリア料理」ってどこの国の料理なのだろうか。

とある本屋さんではインド料理本のコーナーに、とある本屋さんでは家庭料理のコーナーに、中華料理の本の中に平積みされていたり、、、、と置かれているコーナーが本当にバラバラだ。もちろん「イタリア料理コーナー」に置いてくれている書店もあったが。

シチリア=イタリア

っていう認識がまだまだ広がっていないのだ、と実感した。

考えようによっては、イタリアンの枠を超えた「シチリア料理」という新しいジャンルが確立されるのでは?という解釈もできるが。それはそれで嬉しくはある。

実際、シチリア料理はイタリア料理とは一線を画すし、本の帯にも

「もうひとつのイタリアン」

まさに、こんな表現がぴったりなのかもしれない。

考えてみれば「シチリア料理」は、アラブの血を色濃く引き、それがノルマン、アラゴン(スペイン)、そして現代のイタリア、、、と言ってみればそれぞれの食文化を取り入れた混血な料理。「イタリア料理」という括りに入れること自体、疑問なのかもしれない。

上の写真は現在、代官山のTSUTAYAで開催されている「イタリア料理本フェアー」。食材とイタリア料理の本を一緒に展示販売している今までにない画期的なブースだ。私の初著書も中央の目立つところに置いてくれている。ありがたい。

「シチリア」は世間一般にはまだまだ知られていない土地。このブログをの読者の方々は信じられないかも知れないが、時折、

「シチリアってどこの国ですか?」

と聞かれる事もある。

この本をきっかけに「シチリア料理」に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい。いや、そんなハードルの高いことは言わない。シチリアがイタリアの中にある、、、という認識が広がったら、、、更に、まずはシチリア自体に興味を持っていただけたら、それだけで今回の本を出版した意味があるのかもしれない、などとふっと思ってみた。

<お知らせ>

書店巡りをした翌日、講談社の編集者S氏から大きなプレゼントを頂いた。それは、、、

「重版(増刷)決定!」

の知らせだった。
発売後、たったの3週間での重版決定。レシピ本の世界では重版すら珍しい事なのに、3週間での重版決定とは、まさに快挙!だったそうだ。この場を借りて、アマゾン、書店で本を購入して下さった皆々様に心より感謝を申し上げたい。
by lacucinasiciliana | 2012-09-26 05:10 | シチリア料理本出版
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